工務店が間取りやプランを作ることの価値はどこにあるのか？

家を建てたいと検討している人の中には、たまに自分でプランを作ってくる方がいますよね。

最近では、間取り作成ソフトが無料で利用でき、誰でも簡単に自分の理想の家のプランを作ることができます。特に、「自分の手で家を作りたい」という強い意志を持つ人ほど、自分でプランを作成する傾向があります。

しかし、ここで一つ、工務店として考えるべきことがあります。それは、お客様自身がプランニングを行うことが本当に良いことなのか、という問いです。

なぜお客様自身に間取りを作らせてはいけないのか？

お客様自身がプランニングをしてしまうと、その方の頭の中に固定的なイメージが形成されてしまいます。これは、最終的に良い結果を生むためには逆効果となることが多いのです。

プロの我々から見れば当然のことながら、一般の方には理解が難しいコストの問題や、建築上の納まりの問題など、平面図だけでは見えてこない部分が存在します。これらの要素を考慮せずにプランを作成してしまうと、後々問題が生じる可能性が高いのです。

お客様には「理想の生活スタイル」を伝えてもらうべき

そのため、我々はお客様に自分でプランを作成するのではなく、自分がどのような生活を送りたいのか、どのような家で暮らしたいのかという「理想の生活スタイル」を伝えてもらうことが重要です。そして、その情報をもとに我々プロが最適なプランを作成するのです。

過去の経験からもわかるように、プランは容易に模倣されるものです。お客様が一生懸命に作成したプランが、他の工務店や設計事務所、不動産屋などに模倣されてしまうことは珍しくありません。

さらに、一般の方が間取り作成ソフトを使って簡単に間取りを作ってしまう現状では、工務店がプランを作ることの価値はどこにあるのでしょうか？

工務店が間取りやプランを作ることの真の価値とは？

工務店の価値は、単に間取りを作ることにあるのではなく、お客様の理想の生活スタイルを具現化することにあるのです。それは、お客様の暮らしの中で何が重要であるかを理解し、それを形にすることです。

また、工務店は建築のプロフェッショナルとして、建築に関する知識と経験を持っています。これにより、お客様が見落としてしまう可能性のあるコストや納まりの問題を事前に予測し、それを解決することができます。

さらに、工務店はお客様一人一人のニーズに合わせたカスタマイズが可能です。間取り作成ソフトでは一般的なプランしか作成できませんが、我々はお客様の細かな要望に応えることができます。

これらの要素が、我々が提供する間取りやプラン作成の真の価値となります。我々は、ただ間取りを作るだけの存在ではなく、お客様の理想の生活を実現するパートナーとして存在しているのです。

このように、工務店の提供する価値を理解し、それをお客様に伝えることで、お客様自身がプランを作成することのリスクを避け、より良い結果を生むことができます。

つまり、プロセスです。