建築に必要なのは『哲学』だということを教えていただきました。

この記事は、建築家だけでなく、住宅を設計する人、家づくりに携わる人にもぜひ読んでほしい内容です。

 

先日、ある建築家が病により、お亡くなりになりました。

窪江進次(くぼえ・しんじ)さん。

岐阜に設計事務所を構える建築家です。

病名は、ガンです。

ガン発覚後、手術をしても、わずかな延命にしかならないということと、

“仕事をしたい。”

という強い気持ちから、手術は受けず、仕事をやり遂げる決心をしたのです。

その様子をNHKが取材されています。

もし、がんで余命わずかと告げられたら、自分なら残された日々をどう過ごすのか、そう自問自答した経験、誰もがお持ちではないでしょうか。きょうは、ぜひ見ていただきたいリポートがあります。私たちは、末期がんを告げられたある男性と出会いました。延命治療を望まず、仕事を全うすることを選んだこの男性を、家族と、在宅の医療チームが支えていました。彼が家族に残したのが「がんでよかった」という言葉でした。

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“がんでよかった” ニュースウォッチ9

 

「死」に対する哲学

映像から感じ取れるのが、まさに「生き方」という哲学。

「がんでよかった」という家族に残した言葉は、建築家らしい、窪江さんらしい言葉です。

薬などで延命はしたくない。というのは、大半の健常者が思う理想論ではありますが、実際その状況になったとき、その理想を実行できるかどうかはわかりません。

窪江進次さんを知っている方からすると、映像から、らしさ(哲学)がよく伝わってきます。

「上手な死に方っておかしいけど、案外ガンはいいものですね。」

その哲学が、まさに建築家としての生き方でもあるんですね。

建築に生きるなら、哲学は必要不可欠!

窪江進次さんの噂は、お会いする前から、耳にしており、コンクリート打ちっぱなしの住宅を、あの安●忠雄氏に認められた設計力!なんて話があります。

ちなみに、設計途中の案件は、息子さんが引き継いでいます。息子さんはこうも語っています。

末期の癌が分かってからも取り掛かった設計を
最後まで全うするために「入院、手術」などは一切行いませんでした。

具体的には、「訪問看護」という方法を使うことで自宅にいながら
仕事をしたり散歩したり、酒を飲んだり、と、普段どおりの生活を送りました。

最後まで「痛い、苦しい」ということもなく、本人にとって非常に楽な最後でした。
また、入院手術をしないことで出来た時間を利用して、
窪江建築設計の仕事をスムーズに引き継ぐことができました。

実は、その窪江さんの息子さんとは、一緒に働いたこともあり、年も近いことから、今でも交流させてもらっています。

彼とは、父親に建築家を持ちながらも、学校は建築系に進まなかったにも関わらず、今、建築や住宅に携わっているという、お互い、似た境遇に置かれています。

また、お金のない若い時、空腹を満たすため、牛丼に紅ショウガ山盛りに醤油をかけて食べる、なんて、極貧時代を共に過ごしたりしています(笑)

さらに、彼は、中国の杭州に木造の教会を建てるため、1ヶ月近く、現場監理や中国人大工の指導に行った経験も持っています。

良渚大教堂

良渚大教堂

彼のホームページからご覧いただけます。(現在は、個人のホームページから、窪江建築設計事務所のペートに統合され、見れなくなっています・・・)

彼の名前は、表には名前は出てきませんが、このプロジェクトは、彼がいなければ成功はしなかった案件です。

どんな苦境な状況下でも、着実にこなしてくれる男です。今回の引継ぎも、必ずこなしてくれることでしょう。

改めて、お悔やみ申し上げます。

(2016年11月17日リライト)

 

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