『箱の産業』を読んで住宅の歴史を知ろう!

この本、住宅に関わる方には読んでほしいですね。特に、高度経済成長を知らない若い世代に。

『箱の産業―プレハブ住宅技術者たちの証言』

『箱の産業―プレハブ住宅技術者たちの証言』

本書には、時代を支えたプレハブメーカーとして、

    • 大和ハウス工業
    • 積水ハウス
    • パナホーム
    • ミサワホーム
    • 旭化成工業
    • 積水化学工業
    • トヨタホーム
    • 永大産業

の8社の主要プレハブ住宅メーカーの技術者たちの証言を収録されています。

技術や法規の壁を乗り越え、プレハブ住宅を実現させた技術者たちの情熱を、今に伝えてくれるヒューマンドキュメントな内容になっています。まさに青春です。

例えば、デパートの屋上に「勉強部屋」として知られることとなったプレハブ住宅が、小家族の夢の箱、さらには二世帯住宅の箱へとさまざまな変化を遂げていく・・・など、

それを実現させた舞台裏を、当時20~30代の若き技術者たちの証言が載っています。参考にする例がない中で、その後大企業となる住宅メーカーの礎を手探りで築いていく・・・その様子が生き生きと語られています。

やはり、この時代を生き、勝ち抜いた人たちは、相当なパワーを感じますよね。

 

たとえプレハブ住宅に携わらなくとも、歴史は知っておくべき

私も以前なら、「プレハブ住宅なんて・・・」といって、見向きもしなかったかもしれません。

日本のプレハブ住宅は、1960年ごろから認知され始め、高度経済成長の追い風に乗り、地域の工務店に代わり、一気に住宅産業の大きな一角を占めるにいたりました。

確かに、現代ではハウスメーカーのビジネスモデルは古いとされてきています。いくら頑張ろうとも大きなってしまった企業では、簡単に変化は起きません。

ただ、住宅の歴史を振り返ったとき、あの時の時代が求めていた住宅像がここにあります。社長だけが注目を集めがちですが、その陰で支えている技術者の存在を忘れてはいけません。

プレハブ工法の例

プレハブ工法の例

地域工務店や設計事務所が考える企画住宅にしても、このプレハブ住宅から何かしら影響を受けていますよね。

繰り返しますが、この本は住宅に関わる方、特に、高度経済成長を知らない若い世代に読んでほしいですね。

 

追伸

出版社のウェブサイトで中身を少し見ることができます(PDF)。

 

 

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sem

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