住宅カタログに建材や設備を載せている工務店は「最新」ではない!?

たまに家電量販店に行くと、「あれっ、これもう型落ち?」と思ってしまうくらい、顧客の購入時期に合わせて、どんどん新商品が出てきます。しかも、性能も値段も、グレードアップして。大半の方は、新しいモノ、最新のモノに、弱いので、そちらに目がいってしまいます。モノはすぐにグレードアップする時代なのです。

目次

住宅でも新しいモノはどんどん出てくる

これ、住宅でも同じです。

断熱材も床材も、壁材も設備機器も、どんどん新しいモノが出てくるんです。もし、工務店が、カタログにこういった建材や設備を載せているのなら、それはもう古いモノになってませんか?

紙でカタログを印刷した場合、それなりの部数をまとめて刷るわけですが、小さな工務店の場合は、そうはけませんので、頻繁にカタログをアップデートできません。なので、お客さんにカタログを渡す時は、その建材や設備は、もう古くなっている可能性もあるわけです。

つまり、住宅カタログに建材や設備を載せている工務店は「最新」ではない可能性が非常に高いわけです。

では、以前のモノはダメなのか?・・・そんなことはないですよね。十分満足に使えます。でも、日本のメーカーの開発力が素晴らしいのか、新しいモノはどんどん出てくるんです。

だとするなら、お客さん側からしても、一生に一度の家づくり、できることなら最新のモノで考えたいですよね?

カタログには建材や設備よりコンセプトを載せる方が良い理由

ただ、考えてほしいのは、最初にカタログを渡す時というのは、まだ相手側が、こちらをあまり知らない時が、多いですよね。そんな時に、「性能がどうだ」「設備がどうだ」と言ったところで、お客さんの頭には入りません。愛想で返事や頷きはあるでしょうが、頭の中には入ってないですよ。しかも、情報は最新でない可能性がある・・・

だとするなら、まず最初に知ってほしいこと、それは、”コンセプト”です。つまり、家づくりを行う上で、不変的な考え方のことです。

コンセプトとは、概念や考え方の軸のことを指します[6]。商品やサービスの紹介でよく使われる言葉であり、広告・作品・店舗・料理など「意図のある制作物」を創る際に「ベースとする考え方・構想」のことを言います[2]。コンセプトは、商品やサービスの送り手側が受け手側に提供したい価値を言語化したもので、商品やサービスを開発する上での指針となる[5]。コンセプトは、ビジネスシーンで重要視されており、プロジェクトの推進においては、コンセプト次第で変わると言われるほどです[6]。

[1] https://en.wikipedia.org/wiki/Concept
[2] https://www.unchi-co.com/kaigyoblog/insyoku/concept.html
[3] https://www.job-terminal.com/s/features/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%97%E3%83%88/
[4] https://precious.jp/articles/-/34854
[5] https://schoo.jp/matome/article/1359
[6] https://oggi.jp/6996211

コンセプトが表現できていないから、カタログもページを埋めるために、「性能がどうだ」「設備がどうだ」という、ありふれた情報を載せてしまうようになるのです。

性能や設備で、「他とどう違うのか?」を示そうとすると、専門用語が出てきて、内容が難しくなり、余計に伝わりにくくなります。

圧倒的な性能や技術があるモノや、また、衝動買いするモノであれば、商品の素晴らしさを載せた、商品カタログだけでも、いいと思っていますが、住宅の場合、他社と比べた時、圧倒的でもないですし、また、衝動買いはしません。

まずは、コンセプトを理解してもらい、共感・共有してもらうことです。商品カタログより、コンセプトカタログです。不変的な考えであるコンセプトがしっかりしていれば、後々変わってしまう仕様なんて、載せる必要がなくなってきます。

小さな工務店の場合は、カタログを作らずにホームページに全部載せた方が良い

カタログには時間と費用がかかり、さらに、そのカタログがすぐに古くなってしまう可能性もあるのが現実です。では、どうすれば効率的に最新の情報をお客様に提供できるでしょうか?答えは、ホームページに情報を載せることです。以下、その理由とメリットを解説します。

1. 更新が容易

ホームページであれば、新しい建材や設備が出たときにすぐに更新することができます。紙のカタログでは頻繁に更新するのは困難で、コストもかかりますが、ホームページならば手軽に最新情報を提供できるのです。これにより、お客様に常に新鮮な情報を提供することが可能になります。また、季節やトレンドに合わせた情報も迅速に反映させることができるため、お客様の興味を引きつけることができます。

2. コンセプトの強調

前述したように、カタログではなくコンセプトが重要です。ホームページでは、ビジュアルや動画を使って、工務店のコンセプトや哲学を強く表現できます。お客様にとっても、工務店の個性や価値観を感じ取りやすくなります。さらに、ホームページならではのインタラクティブなコンテンツを用いることで、お客様に深くコンセプトを理解してもらうことが可能です。これにより、単なる商品の紹介以上の価値を提供することができます。

3. エコロジー

紙のカタログを作ると、印刷や配布に伴う環境負荷があります。ホームページであれば、そうした環境への影響を減らすことができます。さらに、エコロジーを重視する現代社会において、紙を使わない情報提供はお客様にも好意的に受け取られることが多いです。自社の環境への取り組みを強調することで、ブランドイメージの向上にも寄与します。

4. リアルタイムなコミュニケーション

ホームページには問い合わせフォームやチャット機能を設置することができます。これにより、お客様からの質問にすぐに対応することができ、信頼関係の構築にもつながります。リアルタイムなコミュニケーションは、お客様との距離を縮め、より深い関係を築くための重要な手段です。また、お客様の声を直接聞くことで、サービスの改善点を見つけることも容易になります。

5. コスト削減

カタログの印刷や配布にかかるコストを削減し、その分を他のマーケティング活動やサービス向上に投資することができます。特に小さな工務店では、予算の効率的な使用が求められることが多いです。ホームページを活用することで、より多くのお客様に効果的にアプローチすることが可能になります。

6. アクセス解析

ホームページでは、どのページがよく見られているのか、どの情報に興味を持っているのかなどの分析が可能です。これにより、お客様のニーズに合わせたサービス提供が可能になります。アクセス解析を活用することで、マーケティング戦略の精度を高め、より効果的なプロモーションを展開することができます。

まとめ

小さな工務店であれば、カタログを作るよりもホームページに情報を載せる方が、多くの利点があります。最新の情報提供、コンセプトの強調、エコロジーへの配慮、リアルタイムなコミュニケーション、コスト削減、アクセス解析の活用など、今の時代に合った方法と言えるでしょう。カタログではなく、ホームページを活用して、お客様に最良のサービスを提供しましょう。最先端の技術を取り入れつつ、お客様との信頼関係を深め、成功へと導く道を切り開いていきましょう。

もちろん、そういうことができるホームページでないと実現できませんけどね。

  • URLをコピーしました!
目次