信頼されるためには工務店も「隠す」より「明らかにする」ことが求められる

東洋経済で取り上げられていた「”社長顔出し”会社は株価が上がる?」という記事が興味深いです。

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”社長顔出し”会社は株価が上がる?

多くの日本人にとって、顔写真の表示されていないWebサイトのほうが見慣れているのではないでしょうか。おそらく野村證券のWebサイトにも何の違和感もないと思います。多くの日本企業のWebサイトがこのような作りをしているからです。しかし、ゴールドマン・サックスのWebサイトを見て、その経営陣の情報の開示度合いにショックを感じませんか?”証券”というのは、目に見えないものです。

目に見える商材を販売するときよりも目に見えないものを販売する際、会社として顧客との信頼を築くのは難しいのではないでしょうか。いかに顧客に自分たちの活動を信じて安心してお金を預けてもらうか、真摯に考え、顧客との信頼関係を築くために、最終的な責任を取ってくれるであろう会社の代表や役員の顔が見える環境を作ることは会社の信頼に大きく関わっているのではないかと思います。

あらためて、先ほどのデータを指標を入れて見ると、以下のようになります。顔写真は社長だけでも効果的ですが、役員の顔写真もあればさらに市場からの信頼を得やすいということがデータからお察しいただけるでしょう。

”社長顔出し”会社は株価が上がる?|東洋経済
信頼されるためには工務店も「隠す」より「明らかにする」ことが求められる
”社長顔出し”会社は株価が上がる?|東洋経済

記事内では一企業を取り上げていますが、住宅業界も工務店も同じだと感じています。

以前、「工務店は隠したがるから共感されない!?」という記事を書きましたが、”隠す”ことが会社にとっても、メリットではなくデメリットになる時代へと動いていますね。

”隠す”よりも”明らかにする”ことが支持される

変わらなければならない時代が来ています。マーケティングの手法のひとつである”感性トレンド”で見ると、2013年からは新しい時代の波が押し寄せます。最近ヒットしているドラマ『半沢直樹』は巨大組織の中で隠された部分と戦う主人公が描かれていますが、このドラマがヒットするということは、”隠す”よりも”明らかにする”姿勢が支持される、そのような時代の到来を示しているように感じます。(※感性トレンドは㈱感性リサーチによる流行予測理論です)

https://toyokeizai.net/articles/-/19463?page=2

隠されると知りたがる傾向や、真実を暴きたいという思いがあるのは、昔からよく言われている人間の性と言ったところでしょうか。

顔を出すことは、会社の信頼に大きく関わっている

多くの日本人にとって、顔写真の表示されていないWebサイトのほうが見慣れているのではないでしょうか。おそらく野村證券のWebサイトにも何の違和感もないと思います。多くの日本企業のWebサイトがこのような作りをしているからです。しかし、ゴールドマン・サックスのWebサイトを見て、その経営陣の情報の開示度合いにショックを感じませんか?”証券”というのは、目に見えないものです。

目に見える商材を販売するときよりも目に見えないものを販売する際、会社として顧客との信頼を築くのは難しいのではないでしょうか。いかに顧客に自分たちの活動を信じて安心してお金を預けてもらうか、真摯に考え、顧客との信頼関係を築くために、最終的な責任を取ってくれるであろう会社の代表や役員の顔が見える環境を作ることは会社の信頼に大きく関わっているのではないかと思います。

”社長顔出し”会社は株価が上がる?|東洋経済

一番簡単にできてわかりやすい”明らかにする”ことは、顔出しですね。

上記の引用にも書かれているように、家という出来上がりが目に見えないものであり、なおかつ高額なわけですから、”信頼”は大きな要因になります。

どうすれば信頼関係をつくることができるか?

おのずと、顔出しをするしないの答えはでてくるはずです。

「開示するリスク」と「開示しないリスク」、どちらを選択する?

多くの会社が社長や役員の顔写真をWebサイトに掲載していないのは、情報を「開示するリスク」を考えてのことだと思います。しかし、今の時代は「開示するリスク」と「開示しないリスク」、どちらが上回るのでしょうか。もしかすると、まだ多くの企業が迷い、踏みとどまっているのかもしれません。しかし、3年後を考えてみてください。どうでしょう?より透明度が高く、信頼ができる会社へ、多くの資本が集約されるのではないでしょうか。

https://toyokeizai.net/articles/-/19463?page=5

顔出しを嫌がる人は多いですね。「ブス・ブサイクだから」とか「写真写りが悪い」からとか言い訳をして逃げます。モデルじゃないんだから、だれもそんなところは気にしてません。自意識過剰ですよね。また、何か後ろめたいことをしているのか、扱っているものに自信がないか・・・

いずれにしても営業や設計など、施主との打ち合わせに出向く上で、より効果的に打ち合わせやクロージングするには、リアルで会う前に信頼関係を築く必要があるのです。それには、ホームページでの”顔出し”や、プロフィールの充実さは、欠かせませんね。

また関連して挙げるなら、顔だけではなく、提供する家づくりをできるかぎり可視化していった方がいいです。どこの工務店も隠すことが標準的な考え方ですから。

信頼されるために工務店が可視化できることとは?

信頼というのは、ビジネス、特に家づくりという一生に一度かもしれない大きなプロジェクトにおいて、非常に重要な要素です。顧客が安心してお金を払い、プロジェクトを任せるためには、その信頼をしっかりと築く必要があります。以下に、工務店がどのようにしてその信頼を築き、可視化できるかについて、具体的なポイントを詳しく解説します。

1. 顔出し・プロフィールの公開

顔を出すこと、それは単に写真を掲載するだけではありません。それは、顧客があなたやあなたのチームが誰であるか、どのような経歴やスキルを持っているのかを知る第一歩です。プロフィールには、経歴だけでなく、どのようなビジョンで仕事をしているのか、何に重点を置いているのかといった情報も加えるとよいでしょう。

2. 過去の事例・実績、お客様の声

過去に手がけた家づくりの写真や詳細を公開することで、顧客はあなたの技術と信頼性を具体的に評価できます。ただし、写真だけでなく、その家づくりにおいて解決した問題や、お客様の声も一緒に掲載すると、より信頼性が増します。

また、施主からの評価や感想を掲載することで、新たな顧客に対しても信頼を築きやすくなります。ただし、良い評価だけでなく、どのようにして問題を解決したのかというケーススタディも加えると、より説得力があります。

3. 施工過程の透明性

施工の各段階で何が行われるのか、どのような材料が使われるのかを明示することで、顧客は安心感を得られます。これにより、途中でのトラブルや誤解を防ぐことができ、スムーズなプロジェクト進行が期待できます。

4. 価格の透明性

コストについても隠すことなく明示することで、顧客は安心して契約に進むことができます。隠れたコストがないこと、また、どのようにその価格が決まったのかを説明することで、顧客はより納得感を持つでしょう。

5. 引き渡し後のフォロー

アフターサービスや保証についてもしっかりと情報を提供することで、長期的な信頼関係を築く基盤を作ります。具体的には、保証期間はどれくらいか、何が保証されるのか、そして何が保証されないのかを明確にすることが重要です。

6. 社内の文化や価値観

会社のミッションやビジョン、社内の文化を共有することで、顧客はあなたの会社がどのような価値観を持っているのかを理解し、より深い信頼関係を築くことができます。これにより、単なるビジネスパートナー以上の関係性を築くことが可能になります。

7. Q&Aセクション

よくある質問とその回答を掲載することで、顧客が持つ疑問や不安を前もって解消できます。これにより、安心して家づくりを依頼できます。


以上のように、多くの情報を透明にすることで、顧客との信頼関係を築くことができます。時代は「隠す」から「明らかにする」へとシフトしています。その流れに乗り遅れないように、今すぐ行動を起こしましょう。

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