丸太女子が吉野杉を購入!木材価格の誤解は山師が原因?

森林ジャーナリストの田中 淳夫さんが書かれている記事、

吉野杉の「おすぎ」を買った女……木材の値段は誤解だらけ!

が面白いです。

なんでも、奈良県の吉野林業の中心地・川上村で、丸太を買った女性がいるとのこと。

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丸太女子と言うらしい(笑)

記事内の文章もすごくいい指摘をされています。

一般的な木造住宅を建てる際、全体の建築費のうち木材価格が占める割合はどれくらいか知っているだろうか。

通常なら10%程度、ハウスメーカーのものには5%以下の住宅もある。思いっきり木材を使いました! という家でも2割に届くケースは稀なのである。

仮に木材価格のシェアが10%の住宅で、外材より1割高い国産材の製品を使った場合、全体の建築費に与える影響は1%という計算になる。建築費が2000万円なら20万円程度だ。そのくらいは交渉の中で揺れ動く範囲ではないか。

つまり、よほど特殊な木材を多用した数寄屋建築でもないかぎり、木材価格が建築費を圧迫することはないはずだ。それなのに家を建てる際は、なんとか安くしようとすると、まず木材部分を削りがちになる。

この事実って、意外と知られてないんですよね。以前、国産材を扱うことをしていたため、よくわかります。

ただ、国産材には節が多いものが多く、真壁など現しにする場合、節の有無を気にしだしたら・・・もうちょっと高くなりますね。

建築業者が国産材を使いたがらないのは、流通が整備されていず手間が増える、製品アイテムが少ない、仕入れ先を変えるのが面倒などが隠れた理由であるケースが多い。しかし、施主の国産材を使ってという希望を回避する理由に「高いよ」と口にするという……。

「仕入先を変えるのが面倒」・・・これもあるあるネタですね。今までより、少し安く仕入れられる業者がいても、面倒くさいので既存から変えないんですよね。付き合いもあったりして・・・

また、施主の国産材の希望に対して、「高いよ」という口癖も、木材を知らない方の断り文句ですね(笑)そういう方は、そもそも構造の話をしたがらないですし。

 

木材の値段が誤解だらけなのは、山師の存在も大きいのでは?

山師には、「職業としての山師は鉱山技師や伐採を請け負う人。」という意味がありますが、その他には、「投機的な事業で金儲けを企てる者。転じて、詐欺を行なう者。詐欺師。」という意味もあります。

山師とは本来は鉱物資源や水資源などを産出する山岳を探し出し、莫大な利益を得ることに賭ける事を生業にする者。

しかし「一山当てる、山を賭ける」など低確率であるが当たれば利益の多い事に賭ける事をする者を指すようになった。詐欺師としての山師とは、沢山の元手は必要だが、大きな利益になる嘘のはなしを持ちかけて、資金提供や出資を持ちかけて金品を騙し取る者。

全ての原因でないにせよ、この辺り、木材の値段の誤解に絡んでいそうですね。

山の所有地売買は、坪いくら?ではなく、一山いくら?でといった丼勘定だったり、また、節の有無で金額が大きく違うという話もあったりします。言い値に近い感覚ですね(笑)材木の強度はたいして変わらないのに・・・

 

一個人に対してのベネフィットを示すことが必要!

以前も、

地域材が使われないのは、ベネフィットが伝わっていないから

という記事を書きましたが、国などが挙げている国産材を使うことのメリット(ベネフィット)って、抽象的な文章が多いです。

例えば、

「国産材の利用は、森林の保全、地球温暖化の防止に貢献し、地域の振興にもつながります。」

「国産材の適切な利用は、地域の森林の適正な整備・保全、地球温暖化の防止および循環型社会の形成に貢献し、農山漁村地域の振興にもつながります。ぜひこの機会に、地域のため、次世代のために、積極的な国産材の活用をご検討ください!」

こんな抽象的な文章だと、なかなか施主には響きません。自分ごとではないですから。

  • なぜ、家に国産材を使ったほうがいいのか?
  • なぜ今、国産材を使うべきなのか?

といった具体的な理由が必要ですね。

  • スギの床材は柔らかいので、子どもが転んでも怪我をしにくい。
  • 調湿効果があるので、夏はさらっと、冬はあたたかみがある。

など。

木を好きになれるって、作り手にとっても住まい手にとっても、素晴らしいことだと思いますよ。

田中さんは裏側の記事も書かれています。

「吉野杉の「おすぎ」を買った女」を書いた裏側

 

 

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