工務店に掲載された他所の施工写真やお客様の声。それって詐欺だろ？

あなたは、他所の「施工例」や「お客様の声」を使っていませんか？これがダメなのは、わかりますよね？

でもこれ、住宅FC系に加盟している会社に多い、詐欺的な見せ方なんです。

FC系に加盟したりすると、「ブランドイメージの統一」という言い訳の元に、本部が用意した「施工実績」や「お客様の声」をWEBサイトに掲載するんですよね。

例えば、施工例の写真をそのまま使ったり、お客様の声は、会社名など一部を差し替えて、同じものを使用したりします。

これって詐欺なんじゃないの？

WEBサイトのコンセプトなどのイメージ写真に使うならわかりますが、「施工実績」や「お客様の声」として載せてるのは詐欺な気がします。

例えば、「フランチャイズ加盟店の実績」というように、情報の出所を明確にするなど、注意書きがあるならまだしも、自社で建てていないのに、まるで自社で建てたかのように、一般の方には伝えているわけですから、誤解を与えており、詐欺に該当する可能性があります。

普通、自分のお客さんになる方に対して、ウソを伝えるって抵抗感があると思いますが、こういうことを平気で良しとしている時点で、信頼関係なんてつくれるわけがないんですよ。家を建てる人が減るのには、こういう不誠実さも影響していると思いますよ。

ただ、こういったやり口は、FC本部の指示だったりするんですよね・・・

フランチャイズ化を考え始めると、家を建てたい人の事を考えなくなる

「◯年間で◯◯棟契約」「営業マンがいなくても」「チラシの集客率が〇〇部に一組」など、こんな言葉を見て、きっとあなたも、「加盟しようか･･･」なんて思うかもしれません。

でも、こういう謳い文句が出てくるたびに、胡散臭さを感じるようになっています。

もちろん、「◯年間で◯◯棟契約」「営業マンがいなくても」「チラシの集客率が〇〇部に一組」など、謳い文句ほどでないにしても、加盟して上手くいくところも出てくるでしょう。

ですが、住宅系のフランチャイズに加盟して、家を売ろうっていう根性が気に入らないというか、ちょっとモヤモヤを感じるようになってきています。

今の時代、住宅系のフランチャイズって微妙なんですよ。悪いとは思わないけど、微妙です。

なぜなら、フランチャイズという仕組み化って、お客さん（家を建てたい人）の事を考えてないんですよ。

住宅の場合のフランチャイズって、仕組み化とか自動化とか、効率的な話が優先しますし、そういう話をするとき大抵、「売上」や「利益」などの数字や自社のことしか考えていなくて、そこには、顧客目線や価値とかそういった考えは抜けているんですよね。

大前提ですが、自社で設計や施工していない住宅FCは信用しない方がいいですね。儲かる話なら何故自分たちでやらないの？という話です。

また不思議とフランチャイズ本部も、他所に展開する前までは、自社でお客さんと向き合って、求めているものは何なのかを試行錯誤しているのに、いざ、フランチャイズ化して他所に展開するとなると、自動化とか気にするようになるわけです。すると、お客さんが変わっていくのです・・・

フランチャイズのお客さんって、家建てる人じゃなくて、加盟する会社ですからね（笑）

顧客と住宅をつなげるのがマーケティング

家づくりって、優れた住宅（暮らし）を、顧客に届ける取り組みでもあるわけですから、「顧客」と「住宅（暮らし）」が主役なんですよ。つまり、FC本部が主役でもないですし、加盟した会社の社長が主役でもないんです。

なので、素晴らしい家づくりをするためには、常に「顧客」と「住宅」のことで、頭が一杯でなければいけないはずです。それをフランチャイズの仕組みを使って、楽しようだなんて・・・顧客に対しても、住宅に対しても失礼な話なわけです。

FCは大学みたいなもの。それでも入りたいなら、卒業を前提としよう。

ざっと、FCの悪口を書きましたが（笑）フランチャイズに加盟することが悪いとは言いません。

もしあなたがどうしてもチカラ不足で、何をしたらいいかが明確で、さらなる顧客貢献をしたいのであれば、それは加盟されても、きっと良い行動になると思います。そして、勉強し終えたら卒業してください。

住宅系のフランチャイズは、入学金さえ積めば入れる大学みたいなものです。
今の時代、行かなくともできる人はできますし、入ったらいずれは卒業したほうがいいです。

現代住宅が始まって、何十年と経っているわけですから、ノウハウもデータも蓄積されています。だから、歴史から学んで、自分で行動した方が、FCの浅知恵よりよっぽど身に付きますよ。

地域工務店とFC本部の差ってあるように見えて、大した差なんてないんですから（笑）