工務店は顧客の理解度を理解した上で存在価値を伝えた方が良い理由

よくセミナーや勉強会などでも、「頭の中を奪おう」という話をします。

簡単に言いますと、リアルでもネットでも、接点を増やして、関係性を作って行きましょう。という内容です。

例えば、メルマガに絡めるなら、メールマガジンを発行して、接点を増やしましょう。ということでもありますし、さらに、掘り下げるなら、接点を増やすことによって、「価値をわかってもらう」ということにも繋がっていきます。

人には承認欲求があると言われていますが、誰だって自分がやっていることを認めてもらいたいですよね。自分自身であったり、つくっているモノであったり、価値をわかってもらいたいわけです。クリエイティブな仕事や、ものづくりに携わっているなら、なお、その気持ちが強いと思います。

でも、その気持ちと同じぐらい、その価値に対する、相手の理解度を理解することも必要だと思っています。

目次

どうして生まれてから大人になった時に照明さんになろうと思ったんだろう?

先日、『とんねるずのみなさんのおかげでした』に出演した広瀬すずさん(17)の、照明スタッフや音声スタッフなどについて「どうして生まれてから大人になった時に照明さんになろうと思ったんだろう?」などの発言で、ネットが荒れてます(笑)

工務店は顧客の理解度を理解した上で存在価値を伝えた方が良い理由

番組を観ましたけど、「こんな発言で炎上するなんて、芸能人も大変だぁ」というのが、率直な感想です。話の流れを見てたら謝る内容じゃない気もするし、こんなことで叩かれるんじゃ、テレビがつまらなくなるわけだ。

それにしても芸能人に対しては、不思議と当たりが強い方いますよね。自分も芸能人になりたかった的な、特別な妬みとか僻みとかあるんでしょうか(笑)

専門職の悪い癖=相手の理解度を理解しない

専門職の方は、その専門的な仕事を頑張ってれば、周りもその仕事を理解してくれると勘違いしやすい方が多いですね。身近な例で住宅で例えるなら、いい設計していれば・・・いい施工していれば・・・。

今回の照明のケースで言うと、実践積んだりして、ちょっと照明に詳しくなると、「映像では照明が最も重要」「照明ひとつで美人にもブスにもできる」なんて言うんですよ。確かに照明は大事ですからね。

でも、そう感じない人を「何もわかっていない」と否定し始めるんですよ。

仕事に詳しくなって、誇りを持っていくことは大事ですけど、その仕事の価値に対する、相手の理解度を理解することも必要ですよ。仕事の価値を理解していないことを理解できれば、その価値がわかるよう伝えればいいだけのことなんですから。

たとえ同じ業界であっても職種が違えば、理解されてないことの方が多いです。

今から10年ほど前、住宅業界に入って駆け出しの頃、「宣伝広告」に携わらせてもらっていましたが、技術職の強い人からは、理解を得られていなかったのを覚えています。

相手に理解してもらうために、価値を伝える。

相手に理解してもらうために価値を伝えていくことは、仕事の上でも必要ですが、集客の基本でもあります。専門職の方が集客に苦戦するのは、この部分が欠けていることが多いのが原因だったりします。

”伝える”ということはシンプルですが、”伝わる”ということは難しくて、自分では伝えていると思っていても、それはよく伝わっても2~3割ほどしか伝わっていないのです。

だから、送り手は自分の伝え方よりも、受け手の受け止め方を尊重しなければならない。と思っています。価値を伝える時もいっしょです。

以前、「工務店に必要な”集客ゼネラリスト”を目指そう!」という記事を書きましたが、住宅業界にこういう人材が増えていってほしいと思い、弊社は活動していたりします。見る人から見たら「なんのこっちゃ?」と理解を得られていない分野なのはわかっているので、だから少しでも伝わるよう、いろいろな切り口で情報を発信していたりしているのです。

工務店は顧客の理解度を理解した上で存在価値を伝えた方が良い理由

工務店経営者として日々、高品質な住宅を提供することに情熱を注いでいることと思います。この情熱は、プロフェッショナルとしての誇りであり、それが仕事の質を高めています。しかし、この情熱や専門性だけでは、顧客に対して私たちの真の価値を十分に伝えることは難しいのが現実です。なぜなら、作り手側が持っている知識や経験は、一般の顧客にはなかなか伝わりにくいものだからです。

まず、顧客が何を求めているのか、どのような価値観を持っているのかを深く理解することが大切です。例えば、新築の家を建てたいと考えている家族が、最も重視するのは「デザイン」かもしれません。そのデザインには、モダンな外観や、開放的なリビング、自然光を取り入れた明るい空間など、さまざまな要素が考えられます。一方で、別の家族は「耐震性」や「環境への配慮」を最も重視するかもしれません。彼らは、地震に強い構造や、省エネルギーの設計、再生可能エネルギーの利用などに関心を持っているかもしれません。

このように、顧客一人ひとりのニーズや価値観は異なります。そのため、工務店が提供する価値を、顧客の理解度や価値観に合わせて伝えることが非常に重要です。それには、顧客とのコミュニケーションを深め、彼らの要望や悩みをしっかりと捉える必要があります。

さらに、工務店の提供する価値を伝える際には、ただ「私たちは高品質な家を建てます」と言うだけでは不十分です。具体的な事例や、過去の実績をもとに「このような家を建てた経験があります」と伝えることで、顧客の信頼を得ることができます。事例を共有することで、顧客は私たちの技術や経験を具体的にイメージすることができ、安心感を持って工務店に依頼することができるのです。

また、顧客とのコミュニケーションを大切にすることも忘れてはなりません。顧客の声をしっかりと聞き、それに応える形でサービスを提供することで、顧客との関係性を深めることができます。このような取り組みを通じて、私たちは顧客との信頼関係を築き上げ、長期的なビジネスの成功に繋げていくことができるのです。

余談:日が当たらないものを無条件に美化する傾向がある・・・

余談ですが、ここ最近の傾向なのか、日が当たらないものを無条件に美化する傾向がある気がしています。この記事で言うなら「裏方」、業界内ですと「女性活用」とか・・・

流行りの聞こえのいい言葉に騙さなれないで、中身があってはじめて価値あるものになるということを、見失いたくないですね。

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