工務店の住宅写真の撮影は「建築やライフスタイルの魅力」をわかっているカメラマンに頼んだほうが良い理由

Canonの実験「A portrait session with a twist」が、写真撮影の本質を突いていて、すごく興味深いです。

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Canonの実験「A portrait session with a twist」

その実験とは、6名のカメラマンが、1名のモデルを撮影するのですが、カメラマンそれぞれには、被写体となるモデルの情報を異なって伝えています。

  1. 億万長者
  2. ライフセーバー
  3. 元受刑者
  4. 漁師
  5. 霊能者
  6. 元アルコール依存症患者

つまり、あるカメラマンはその男を”億万長者”だと思い、撮影していきます。また別のカメラマンは、ライフセーバーだと思い、撮影していきます。

そして、撮影されたのが下記の写真です。

同じ被写体で同じ衣装で、さらに同じカメラで撮影しているようですが、表情や雰囲気がぜんぜん異なっています。構図や背景も異なっていますね。(どの職業がどの写真か、多分英語の聞き取りが合ってると思いますが・・・)

工務店の住宅写真の撮影は「建築やライフスタイルの魅力」をわかっているカメラマンに頼んだほうが良い理由
億万長者
工務店の住宅写真の撮影は「建築やライフスタイルの魅力」をわかっているカメラマンに頼んだほうが良い理由
ライフセーバー
工務店の住宅写真の撮影は「建築やライフスタイルの魅力」をわかっているカメラマンに頼んだほうが良い理由
元受刑者
工務店の住宅写真の撮影は「建築やライフスタイルの魅力」をわかっているカメラマンに頼んだほうが良い理由
漁師
工務店の住宅写真の撮影は「建築やライフスタイルの魅力」をわかっているカメラマンに頼んだほうが良い理由
霊能者
工務店の住宅写真の撮影は「建築やライフスタイルの魅力」をわかっているカメラマンに頼んだほうが良い理由
元アルコール依存症患者

上記の実験例からみても、たとえ同じ被写体で同じカメラであっても、撮影する側が変われば、同じ写真は撮れないですし、さらには、撮影する側の被写体に対する事前情報によっても、撮影内容が変わるということがよくわかります。

写真はレンズが撮るのではなく、写真家の視点で切り取ったものですね。

Canonのこの実験は、人物だけでなく、物でも行っています。

映像でも同じように、被写体に対しての感情は見え方に働く。

上記は写真の話ですが、映像でも同じだと思います。

例えば、宇多田ヒカルさんの元配偶者である紀里谷和明さんが手掛けた、この頃のPV↓、すごく良いんですよね。たしか時期的に結婚前あたりだと思われるので、多分、被写体に対して私情も入っており、いい感じに魅力が引き出されているのだと思います。

traveling

SAKURAドロップス

FINAL DISTANCE

センスの良いカメラマンとダメなカメラマンの見分け方

住宅の写真で大事なのでは、その写真でいかに集客できるかです。信頼を築くことも含めて。ただ綺麗に撮るだけなら、ルール通りの構図で、広角レンズなどカメラの性能高めて撮影すれば、誰だって、それなりの建築写真が撮れる時代です。だからこそ、ますます写真は、モチーフというか被写体に対するカメラマン独自の捉え方が重要になってくるのです。

良い住宅写真は撮影者の視点が素晴らしい。

住宅の撮影を外部のカメラマンに依頼するときは、やはりその住宅の情報や、家族の様子などを、事前に伝えておきべきです。

センスの良いカメラマンであれば、その情報を元に、自分で魅力的な構図をどんどん探していきます。センスが良い方は、自分の中に引き出しが多いため、被写体に対して、どう自分のセンスを絡めると、良い写真が撮れるかを知っています。

また、写真はレンズが撮るのではなく、写真家の視点で切り取ったものですから、建築を撮るなら建築の何が魅力的なのか?ライフスタイルを撮るなら、そのライフスタイルの何が魅力的なのか?という、知識も大事ですね。

ダメなカメラマンは、聞くだけでその情報を活かせず、ただ構図のルール通りに撮ってるだけです。さらには、家やライフスタイルに大して興味を持ってませんし、知識もありませんよ。

建築の魅力やライフスタイルの魅力をわかっているカメラマンに住宅写真の撮影を頼むメリット

住宅写真は、単に建物を映し出すだけのものではありません。それは、その家の持つ独自の魅力、その家での暮らしの美しさ、そしてその家を建て上げた工務店の技術や情熱を伝えるための大切なツールとなります。その魅力を最大限に引き出すためには、カメラマンの視点、その深い理解と感受性が非常に重要です。

深いストーリーテリングによる差別化の強化

現代は、多くの工務店が似たような写真を使用しています。なので、普通の写真では差をつけることができません。

もしカメラマンが建築やライフスタイルの魅力を理解していると、その家の背後にあるストーリーやコンセプトを写真に込めることができ、見る人にその家の深い魅力や価値を伝えることができます。さらに写真を元に、その家の歴史や家族のエピソード、そしてその家を選んだ理由など、多くの情報を付け足すこともできます。これにより、競合他社との差別化を図ることができ、お客様の心をつかむことができるでしょう。

また、魅力的な写真は、広告やマーケティングの効果を大きく向上させることができます。特に、SNSやウェブサイトでの露出が多い現代において、目を引く写真は非常に価値があります。これにより、ウェブサイトへの訪問者数や滞在時間が増加する可能性があります。


結論として、建築やライフスタイルの魅力を深く理解しているカメラマンに住宅写真の撮影を依頼することは、工務店にとって非常に大きなメリットがあります。そのため、工務店としては、カメラマン選びに十分な時間と労力をかけ、その人の視点やセンスをしっかりと評価することが重要です。

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