工務店のデジタルへの無知さがWEB制作会社やコンサルの養分になる

専任のWeb担当者なんて、住宅業界にはまずいないと思いますが、片手間で結果が出せるほど、甘くないのは感じていると思います。もう、Webサイトがあればいい時代が終わり、これからのWebサイトに求められるのは、説明や概要だけの広報的機能ではなくなってきています。

その辺りの話、スターバックス コーヒー ジャパンの長見さんによる、Web担当者に対する考え方がすごく参考になります。

目次

Web担当者はサイト運営だけしてればいいのか? スターバックス長見氏の信じるWeb担当者の力

Web担当者は未来永劫、Webサイト運営だけを追求していけばいいのだろうか。もはや企業のWebサイトはあってあたりまえ。企業Webサイトに求められるのは、広報的機能だけではない。Web担当者には、ビジネスイノベーターとしての役割が求められている。

スターバックス コーヒー ジャパン株式会社の長見 明氏は、Webを含めたデジタルでビジネスに貢献するために、トータルな力を磨くことが、次の時代を生き抜く力になると、「Web担当者Forum ミーティング2015 秋」において語った。

Web担当者はサイト運営だけしてればいいのか? スターバックス長見氏の信じるWeb担当者の力

記事の中で、気になる部分を取り上げると・・・

工務店のデジタルへの無知さがWEB制作会社やコンサルの養分になる

お店でいいなと思うものを見つけるような目を引くビジュアル、店員が説明してくれるような説明、洋服なら色違いを比べるような選択肢の提示、もう一度来店して別のものを見つけるような楽しめるコンテンツなどを作った。

Webで大事なことは<a>タグをステキにすることだ(長見氏)

なぜなら、クリックする場所を指定する<a>タグは、お客さんが意思表示する場所だからだ。本当の顧客接点である<a>タグと、そこに至るシナリオの部分をどれくらいステキに演出できるかで、サイトの善し悪しが決まる。スマホやアプリになっても、お客さんが意思表示できるのはクリック(タップ)だということは変わらない。

Web担当者はサイト運営だけしてればいいのか? スターバックス長見氏の信じるWeb担当者の力

この部分はすごい大事ですね。上記の図は、WEB戦略の基礎中の基礎です。

住宅業界では、最初の「興味喚起」すらできていないところが多いです。まずお客さんが何に興味があるのかを考えていくと、何を一番最初に訴求したほうがいいかが見えてきます。例えば、まず最初は、「こんな家建てたい」って思わせないと。

その他には、

リアルの会社においてWebサービスを展開できる人材、特に差別化されたサービスを創れる人材のニーズが今後さらに高まっていくし、それはスターバックスに限った話ではない

Web担当者はサイト運営だけしてればいいのか? スターバックス長見氏の信じるWeb担当者の力

Web制作自体が高付加価値だった時代が終わり、差別化が難しくなっている。

Web担当者はサイト運営だけしてればいいのか? スターバックス長見氏の信じるWeb担当者の力

WebのUI/UXやシステムの知識だけでなく、マーケティングやビジネスの力、さらには時代を読む力を持つ人が望ましい。

Web担当者はサイト運営だけしてればいいのか? スターバックス長見氏の信じるWeb担当者の力

やはり、WEBサイトはあるだけではもうダメですよ。上記の図の2番目にも書かれている「会話」、つまり情報を通じてコミュニケーションを取れる使い方が必要なのです。

これから必要とされるチカラ=トータルな力

最後の図がまとめとして物語っていますが、住宅業界のWEB担当者も、トータルな力を磨くことが必要です。結局のところ、トータルにできる人がWEBに携わる必要がありますね。

工務店のデジタルへの無知さがWEB制作会社やコンサルの養分になる

無知ゆえにいまだに養分になり続けている工務店の現状

工務店業界は、伝統的なビジネスモデルに固執しているところが多く、その結果、時代の変化に取り残されるリスクが高まっています。特に、デジタルの波が押し寄せる中、Webやネットマーケティングの重要性を軽視している工務店は、競争力を失いつつあります。さらに、無知が故に、WEB制作会社などに騙されたり、養分として利用され続けることが増えているのです。

伝統的な手法への依存とその危険性

多くの工務店は、口コミや地域の宣伝活動を主な集客手段としてきました。これらの方法は、過去には有効であったかもしれませんが、現代の消費者行動を考慮すると、限界が見えてきます。特に若い世代は、情報収集の際にWebを利用することが一般的であり、口コミや地域の宣伝だけでは、彼らの目に留まることは難しいのです。このような古い手法に固執することで、新しいマーケティング手法を提案する業者に騙されるリスクが高まっています。

デジタルへの知識不足と投資不足

Webサイトの存在だけでは、現代の消費者の心を掴むことはできません。ユーザー体験を重視したサイト設計、SEO対策、MEO対策、SNS活用など、多岐にわたるデジタルマーケティングの手法を駆使する必要があります。しかし、多くの工務店は、これらの投資を後回しにしているか、あるいは全く行っていないのが現状です。このような状況は、他の業者に高額なサービスを売りつけられる養分となってしまう原因となっています。

新しい時代のニーズへの対応遅れ

住宅のニーズは常に変わりつつあります。新しいトレンドに対応するための情報収集が求められます。しかし、伝統的な手法に固執することで、これらのニーズに気づくのが遅れ、市場の変化に対応できないリスクが高まっています。このような遅れは、新しい技術やサービスを導入する際に、不適切な業者に依存することとなり、結果的に高額なコストを払うことになる可能性があります。


工務店業界が直面している問題は、単にデジタル化の波に乗り遅れているだけではありません。時代の変化を受け入れ、新しいビジネスモデルやマーケティング手法を取り入れる柔軟性が求められています。経営者自身がこの現状を認識し、積極的に変革を進めることが、今後の成功の鍵となるでしょう。また、情報の取得や業者の選定には十分な注意が必要であり、無知が故の失敗を避けるための教育や研修も重要です。

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