センスのある工務店は提案する注文住宅にアートを少し取り入れた方が良い理由

「アート作品は、美術館で観るもの? それとも一緒に暮らすもの?」というテーマの、BRUTUS (ブルータス) 2016年 11月1日号 No.834が興味深いですね。

アートって、派手で大きなイメージがありますが、大きい小さい派手地味関係ないんですよね。自分がどう思うかみたいな距離感ですから。

住まいにアートを加える参考に。

目次

「現代アートと暮らしたい!」BRUTUS (ブルータス) 2016年 11月1日号 No.834

センスのある工務店は提案する注文住宅にアートを少し取り入れた方が良い理由

【現代アートと暮らしたい!★発売中】

前澤友作(スタートトゥデイ)
熊谷正寿(GMOインターネット)
吉野誠一(カフェ、アートスペースオーナー)
松本 大(マネックス証券)
遠山正道(スマイルズ)
白井一成(シークエッジグループ)
原田崇史(原田・ガトーフェスタ ハラダ)

現在、アート業界で注目を集めるコレクター7人にその蒐集哲学を聞き、コレクションの一部を見せてもらいました。世界中どの美術館に行っても見られないものばかりです。

アートは幸福を連れてきますか?
特集 現代アートと暮らしたい! なぜならそれを愛しているから。
Collectors File 1 前澤友作(スタートトゥデイ)
Collectors File 2 熊谷正寿(GMOインターネット)
Collectors File 3 吉野誠一(カフェ、アートスペース オーナー)
Collectors File 4 松本大(マネックス証券)
アートと暮らせば。
現代アート基本のキ(1)
THE STARTER’S GUIDE TO BUYING ART アート、買ってみる?
現代アート基本のキ(2)
Collectors File 5 遠山正道(スマイルズ)
Collectors File 6 白井一成(シークエッジグループ)
Collectors File 7 原田崇史(原田・ガトーフェスタ ハラダ)
世界のビッグコレクター、それぞれの情熱。
岡山に石川コレクションあり。
第2特集 BRUTUS SUITS STYLE 2016-17 A/W
連載 ヘンテコノミクス 第14話「週給どんぐり70個」の巻 作・佐藤雅彦、菅俊一 画・高橋秀明

センスのある工務店は提案する注文住宅にアートを少し取り入れた方が良い理由

アートがもたらす空間の質や価値の向上

アートは単なる装飾品以上の価値があります。それは空間に深みを与え、人々がその場所で過ごす時間の質を高める力があります。工務店が注文住宅の設計段階でアートを考慮に入れることで、完成した住宅はただの「家」から「心地よい空間」へと昇華します。具体的には、アート作品が持つ色彩や形、テクスチャーが空間に新しい次元を加え、住む人々の心にも良い影響を与えます。

また、アートを取り入れることで、建築物自体が一種のアート作品として認知される可能性があります。これは、建物の市場価値を高めるだけでなく、工務店自体のブランド価値にも寄与します。例えば、外観や内装にアートを効果的に取り入れることで、その建築物自体が話題になり、工務店の評価も上がる可能性があります。

アートを好む顧客層の特性

アートを好んだり、自宅に飾りたいと考える層は、一般的に家にお金を掛けられる可能性が高いです。これは工務店にとって、高付加価値のサービスを提供する絶好の機会となります。このような顧客層は、単に機能的な住まいを求めるだけでなく、美的な価値にも敏感です。そのため、アートを取り入れた住まいを提案することで、他の工務店と差別化を図ることができます。

そして、アートは個々の好みや価値観が反映されるものです。そのため、顧客が好むアートを住まいに取り入れることで、顧客との関係性が一層深まります。これは単なるビジネス以上の信頼関係を築く第一歩となるでしょう。顧客が選んだアート作品を通じて、その人のライフスタイルや価値観がより明確になり、それを反映した住まいを提供することで、顧客満足度は格段に上がります。

センスのない工務店にはリスクになる

しかし、センスのない工務店がアートを取り入れると、それはマイナスに働く可能性があります。不適切なアートの選定や配置は、空間を台無しにするだけでなく、顧客からの信頼をも失います。アートは非常に主観的な要素であり、その選定には高度な審美眼が求められます。センスがないと判断されれば、それが顧客に与える印象は非常に悪いものとなります。

アートの導入には確かにコストがかかる場合があります。高価な作品を選ぶと、それが建築コストに大きく影響する可能性があります。また、アート作品が多すぎると、空間がごちゃごちゃしてしまい、逆に落ち着かない雰囲気を生む可能性もあります。顧客の好みに合わないアートを選ぶと、顧客が住まいに対する満足度が下がるリスクもあります。

そうなってしまうのでは、工務店の多くは、アートの重要性を見過ごしているからでしょう。アートの本質的な価値を理解していないため、アートを「贅沢品」または「オプション」としてしか考えていないことが原因だと思われます。

結論: バランスとセンスが鍵

アートは単なる装飾ではありません。それは空間を豊かにし、人々の心を満たす力があります。しかし、その導入には慎重な計画とバランス、そして何より「センス」が必要です。工務店としては、この点を理解し、顧客に対してアートの導入を積極的に提案することが求められます。

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