「代わりはいない」という存在感は必要だけど、代わりはいなくても成り立つという現実もある。

芸能界は、ポジショニングの塊だなとつくづく思います。

ポジショニングとは、簡単に言えば、「差別化」です。

ポジショニングとは、自社のビジネスや特定ブランドを顧客のニーズに合わせると同時に,競争企業あるいは競争ブランドと十分に差別を行ないながら顧客の記憶の中にユニークに位置づけること。

あえてキャラで演じている人もいれば、天性の感覚の人もいるでしょう。被ることを嫌う人が大半ですが、あえて、似てる感を出す人もいます。

「あの人の代わりはいない」

能力に加え、唯一無二の存在であることが、評価されるわけです。

あの元芸能人も、ポジショニングを意識していた!

うろ覚えなのですが、昔、いろいろあって芸能界を引退された、島田紳助さんの「自己プロデュース力」を読んだことがあります。

自己プロデュース力 (ヨシモトブックス)

自己プロデュース力 (ヨシモトブックス)

  • 作者:島田 紳助
  • 出版社:ワニブックス
  • 発売日: 2009-09-01

 

たしか、その中で書かれてたと思うのですが、

紳助さんが若手の頃、漫才は漫才ブームで飽和した状態でした。その中で、先輩方と同じことをやってもダメだと感じ、万人受けではなく、ヤンキー向け漫才に絞り込みます。

なぜ、ヤンキー向けなのかというと、紳助さん自身が元ヤンキーなので、ヤンキーの気持ちなら他の人たちよりもわかる。という視点からです。ヤンキー向け、ヤンチャな若い世代向けにポジションを取っていきます。

その後、ダウンタウンという、若手が出てきます。

紳助さんはこの二人の漫才を見たときに、「勝てない」と確信されたようです。確かインタビューでももらしてましたね。そこで紳助さんは、自分のポジショニングを見直し、司会業へと進むのでした。

「歌のトップテン」という和田アキ子さんとの歌番組の司会をはじめ、バラエティ番組の司会をこなしていきます。

そのバラエティ番組の司会の少し後ぐらいに、手を伸ばしていったのが、経済番組です。「サンデープロジェクト」という生放送の報道・政治討論番組です。

噂話ですが、ライバルでもある、明石家さんまさん・ビートたけしさんとの、お笑いのポジション(芸能界のポジション)を考えたとき、

  • さんまさん=スポーツ
  • たけしさん=芸術や科学などの知的分野

だから、「自分は経済・政治に行こう」と思った。なんて話もあるぐらいです。

島田紳助さんを好きな人も嫌いな人もいるでしょうが、自分のブランディングを磨きたい人にとっては、学べる要素はたくさんありますよ。

ただし、代わりはいなくても成り立つという現実もある

確かに芸能界は、個性の塊で、唯一無二の存在がたくさんいます。ですが、その存在が一人いなくなったところで、ニュースや話題にはなるけど、場は成り立っていきます。というか、成り立つよう周りがコントロールしていくんですよね。

「代わりがいない」という存在にならないといけないど、代わりがいなくても成り立つ環境ができあがってしまうんです。

紳助さんに限らず、謹慎中のNON STYLE井上さんや狩野英孝さんもそうです。面白くて、唯一無二の存在で「代わりはいない」と言われてたとしても、いなくても成り立つ環境が出来上がっていくんですよね。

建築でも、世界的に影響力のあるザハ・ハディドが亡くなったとしても、建築の世界は成り立ち、止まらず動いています。

さらばアンビルトの女王、建築家ザハ・ハディド

2016.04.02

それらを考えたら、飽和している住宅業界も同じで、似たり寄ったりなんていらないわけです。まだ商圏の区切りがある分、存在の在り方は、芸能界よりは厳しくはないでしょう。でも代わりはいます。

例えば、年間20棟建てている住宅会社がいなくなったとしても、その20棟は周りに分散されます。周りの会社は急に棟数が増えても多少ならまかなえます。そもそも家は既製品の組み合わせですから、他の会社でも、あなたと同じような家を建てることは可能でしょう。

また、個人レベルでみても、この仕事は自分にしかできないと思っていたとしても、いなくなっても成り立っていきます。成り立つよう周りが調整していくんですよね。

なんだか「99%の会社はいらない」という言葉が胸に刺さります(笑)

99%の会社はいらない (ベスト新書)

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  • 作者:堀江 貴文
  • 出版社:ベストセラーズ
  • 発売日: 2016-07-09

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

あなたにしかできない世界観のある家づくりを始めよう!そして、家を楽しむことを提案しよう!建材メーカー主導のモノの価値を訴求する家づくりではなく、「暮らしをモノで豊かにしようするのではなく、暮らしを精神的に豊かにする。」そんな考え方です。