井内智哉・プロフィール

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暮らしのストレスで性格が真逆になった子供時代

私は広島県福山市に生まれました。小学生に上る前に、父の仕事の都合で、父方の地元である岡山県に引っ越しました。小学生の頃、とんねるずの木梨さんがすごく好きで、よくギャグを真似してましたね。芸人という職業は知らなかったですが、子どもながらになんとなく「将来は木梨さんみたいになりたい」という思いはあったと思います。なので、わりとユニークな性格だったと思います。

ところが、父の仕事の都合で、小学校を卒業と同時に、母方の地元である広島県福山市に引っ越したのです。切りのいい時点で環境が大きく変わったことで、学校では転校生という特別な扱いをされず、友達も一から作らなければいけませんでした。周りは3つの小学校から集まった人達ですから、自然とグループができており、その中に入り込んでいくのは、結構酷でした。

また、新居は父が設計した家で、コンクリート打ちっぱなしの3階建ての家でした。そのデザインは当時としては奇抜で周りから浮いていました。仲良くなった同級生にも「変だよな」といじられることが多く、嫌な気分になっていましたね。今では人と違うことは何も恥ずかしいこととは思いませんが、中学生当時の自分としては、周りと違うことが恥ずかしく、苦痛に感じていたのです。

そういう条件が重なったこともあり、それ以来、引っ込み思案になってしまい、何をするにしても人目を気にしてしまうようになってしまいました。例えば、「こんな変わった家から出てくるところを見られたくない」という思いから、玄関のドアを開くことすら臆病になっていたのです。また、人と話すことも苦手になり、小学生の時とは真逆の性格になってしまいました。

環境によって人は大きく変わってしまうんだということ改めて思いますね。

さらには、家にも自分の部屋というものはなく、間仕切りのないひとつの空間を弟と使い分けるような状態でした。弟とは価値観が全く違ったため、これもストレスでしたね。例えば、エアコンの温度一つにしても価値観が合わないので、一緒にいることにとてもストレスを感じていたのです。そんな生活でしたから「早く家を出たい」という考えがどこかにあったと思います。でも、文句は言えないですよね。子どもですから。

そんな時、中学3年の進路を決める中で、父から勧められたのが、県外にある高専(工業高等専門学校)でした。もし、行くとなれば、祖父の家に下宿するようになるため、家を出ることになります。自分としては「早く家を出たい」という気持ちがあったので、いいチャンスだと思い、受験しました。勉強はできる方でしたので、合格し、中学卒業と同時に家を出ることになるのです。

 

住宅業界にかかわるようになったキッカケ

20代前半、東京でフリーターをしており、アルバイトで生活をしておりました。そんな時、仕事で東京に来た父から連絡があり、ご飯を食べることになります。話としては「いっしょに仕事をしないか?」というお誘いでした。きっと、東京でブラブラしている息子への気遣いだったんだと思います。誘われた当時、偶然にも、住宅の仕事を含め、3つほどの仕事の選択肢があったのです。少し悩みましたが、まだ若いから、今後やりそうにないものをということで、その中でも一番面倒そうなものを選んだのです。それが、父の設計事務所で働くことでした。

働き始めて1ヶ月も立たない内に辞めたいと思いましたね。まず、その仕事のために、東京から岡山に引っ越すことになったので、プライベートなことも色々と悩ますことへと変わっていきましたし、収入は3分の1以下になりますし、拘束時間も多い。毎日朝9時から夜9時頃まで事務所にいますからね。終電ギリギリまでいる人もいたり・・・会社も働く側もブラック体質ですよ。当時も今も思ってますが、完全に狂ってますよ。だから、辞めるタイミングを探していました。

ライフスタイルを重視する時代に、ブラックな働き方はいかがなものかと・・・

そんな気持ちではありましたが、父からは様々な建築家やカメラマンなど紹介してもらい、交流をさせていただきました。中でも、当時一緒に仕事をしていた、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)の現社長(当時は本部長)の丸山さんは、ASJ前身のころからの仲らしく、そのビジネス力には驚いたのを覚えています。建築家がビジネスになるということを教わったのが、丸山さんでした。

そんな時、当時、一緒に仕事をしていた山口県の工務店の営業の方から、ある方を紹介したいという話が父に来るのです。その話を辿って行くと、ミサワホーム創業者の三澤千代治氏にたどり着くのでした。

 

モノづくりの面白さと、ビジネスの可能性を感じ、施主から価値観を教わる

三澤さんは、ミサワホームを退任後、新しい住宅事業を始める準備をされていました。その意匠設計の部分で、父が顧問としてサポートする形になり、私ともう一人スタッフが出向することになったのです。父は三澤さんと一緒に仕事ができることを喜んでいましたが、私としては、三澤さんと仕事ができることの喜びより、東京へ戻れることがうれしかったですね。後に、父は1~2年ほどで、顧問を離れることになりましたが、私ともう一人のスタッフは社員として働くことになっていくのです。

三澤さんと言えば、住宅業界の重鎮であり、多くのファンがいますが、父もその一人だったのではないでしょうか。ですが、住宅の歴史を知らない当時の自分にとっては、最初はその凄さがよくわからなかったのです。でも、そんな印象はすぐに塗り替えられましたね。70歳のご高齢にも関わらず、誰よりも住宅のことを考え、誰よりもビジネスのことを考えるそのバイタリティーに驚愕しました。そして、三澤さんの元で4年間、宣伝や企画、営業、技術など、モノづくりとしての面白さと、ビジネスとしての可能性を教わっていくのです。

この出会いがなければ、住宅の仕事は続けていませんでした。

三澤さんの元で働いて、4年目に差し掛かる頃、自分の中で家づくりに対するビジョンのようなものができあがってたんですよね。それは、三澤さんのような影響力がある方の元で働いていたからなのかもしれません。また、目を掛けていただいたこともあり、社外も含め様々な方と一緒に仕事をすることができたことが、自信へと繋がったのかもしれません。だから、辞めて、次のステージに行きたいと思ったんです。ただ、その時はまだ漠然としていて、何をどうしたいのかがよく見えてはいませんでした。そんな時、父の事業・ソラマドが西日本で上手くいってたため、東京を拠点として東日本で展開することになり、責任者としてやらないか?という話をいただいたので、その話に乗っかりました。

新天地では、工務店への研修やイベントの企画などを中心に、これから家を建てたいと考えている方と接する時間も増えました。そこで学んだ多くのことは、施主から学ばさせてもらいました。”暮らしの価値観”を重視するその家づくりからは、これからの注文住宅の可能性を感じさせてくれました。ただ、家づくりのコンセプトなどは魅力的なものではあったのですが、やはり結局は人の会社です。自分の思うように事業を進められないことの方が多く、最終的には、やり方の違いから追い出されることになったのです。

 

”住”に対する意識改革が必要だと感じた

独立後も含め、10年ほど注文住宅の業界に携わる中で、多くの工務店や設計事務所、建主と出会い、”住”に対する価値観の作られ方に違和感を感じていました。ましてや新築の注文住宅の数は減っていくのは明らかですから、一つ一つの質をより上げていくためには、価値観というキーワードは外せないと感じているのです。

衣や食は、裁縫、服を着たり直したり、調理実習などの義務教育で習い、その中で自分の価値感を築いていきます。ですが、住=住まい方は、習うことがないのです。例えば、物との付き合い方、収納の方法、モノの持ち方、捨て方とか、住まいの価値は人によって違います。家の中での居場所、親、兄弟の関係など、それらは人によって違うのですが、多くの人が家を買う、建てるタイミングになって、急に勉強したりするのです。それは住まいに対する正しい環境とは言えません。そのため、正しい知識の中で、正しい判断ができる環境作りが必要だと感じています。

それには、環境づくりが必要だと感じています。だから、その環境づくりに必要な人を取り上げられるメディアをつくろうと考えたのです。建築家との家づくり、自然素材、デザイン住宅、ローコスト住宅などに関わり、実際に施主と接していく中で、満足度が高い家はどんな家かというと、施主それぞれの”暮らしの価値”に対して、作り手側の家づくりに対する価値が合っている時なのです。価値観のマッチングは人から生まれているのです。

暮らしの価値が合う、そして大事する方との家づくりのマッチング

ですが、業界にある既存メディアやポータルサイトといえば、モノやノウハウに照準が当たっていますので、価値観がマッチングするところまではいたっていません。また、お客様の声(住まい手の声)は、これから家を建てたいと考えている方にとって、参考になるものですが、知りたいことが書いてなかったり、偽物も多いのが実情です。フランチャイズで使いまわして、他社の施工例をあたかも自分たちが施工したかのように伝えている会社もいますからね、、、これは詐欺ですよ。

だから、家づくりをモノやノウハウではなくて、ヒトにスポットを当て、家づくりの価値観を伝えられるようになってほしい、ということで、持っているノウハウや情報などを、ブログやメルマガで無料公開しているのです。

 

住まいの選択肢が増える中、なぜ注文住宅なのか?

会社員時代は立場上、建てたほうがいいと言ってました(笑)今は、変なしがらみもないので、この質問に対しては、「これからの時代、合理的に考えるなら、家は建てない(買わない)ほうがいい」と言っています。家余りの時代ですからね。

でも大半の方は、物を購入する時まずは、合理さよりも感情で決めることが多いですよね。無意識かもしれないけど、家を建てる時も、その合理的考えを超えた感情で、まずは建てる建てないと決めることが多いと思います。

だから、住まいの選択肢が増える時代に、注文住宅で家を考えるなら、その感情を大事にしてほしいと思っています。そこに、注文住宅にする最大の価値があるのではないでしょうか。家を建てる際には、もちろん依頼するところの技術力や経営面も気にする必要はありますが、その感情を理解してくれて、価値観を共有できるところに頼むのが良いと判断しています。

 

代表者プロフィール

130605_180父に建築家、祖父に工務店を営む大工を持つが、20代前半まで住宅の仕事とは無縁の環境で育つ。

設計事務所・アトリエSORA勤務時に、日本最大級の建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の展開に携わる。

ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業となる。

三澤氏との出会いにより、住宅の”ものづくり”としての楽しさと、”ビジネス”としての面白さを学び、住宅事業を仕事にすることを決める。

関わってきた主なプロジェクトに、一般公開に3日で1,400人強を集客した「さんぶの杜プロジェクト」や、GOOD DESIGN賞中小企業庁長官賞を受賞した「みんなの家プロジェクト」、国交省が提案する「超長期住宅先導的モデル事業」「長期優良住宅先導的モデル事業」などがある。

デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。主に、WEB集客やコミュニティ構築などのマーケティング業務や、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修、年間150棟ほどの住宅設計やマーケティングをサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店「feeldesign+」を立ち上げる。

2013年6月より、住宅業界専門のマーケティングコーチとして独立。現在は、工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートを行う。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。

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主な著書に

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下記リンク先より登録いただいたメールアドレスに、メールマガジン『イエコトバ』をお届けいたします。

ですが、その前に、家づくりに対する考え方を知っていただきたいので、想いを書きつづります。

まず、そもそも「良い家とはどんな家でしょうか?」

僕が考えるのは、建材メーカー主導のモノの価値を訴求する家づくりではなく、「暮らしをモノで豊かにしようするのではなく、暮らしを精神的に豊かにする。」そんな考え方です。なので、ハウスメーカーが考えるスマートハウスとか、長期優良住宅などの工業的価値での性能の良い家、住宅履歴などは、全然興味がありません。

そういった家づくりを求める方は、全体の20%程度でしょう。

僕が以前勤めていた際、ミサワホーム創業者の三澤千代治氏は「ハウスメーカーの家づくりは今の時代にはそぐわない、結果的に間違いだった。」と認めていました。

もちろん、これは結果論ですし、ポジショントークも含んでいます。高度経済成長の時代にはハウスメーカー、建材メーカーが重要な役割を担ってきたことは、『箱の産業―プレハブ住宅技術者たちの証言』を読んだりするとよくわかります。

ですが、何十年のローンを組んで建てた家が、天災により一瞬にして跡形もなく消えていく現実を目にしたら、「家を建てるって何?」そう思うのではないでしょうか?

では一体、家をつくる目的は何でしょうか?ここの2つの感性を比べてみます。

A

  • 大切なのは家族
  • 30年後も夫婦二人で楽しめる
  • 四季を感じたり、日の光や風といった自然の恩恵を受ける
  • つくるのも食べるのも好き、みんなと一緒ならもっといい。
  • 旅行も、美味しいものも、おしゃれも楽しみたい。
  • 家は身の丈にあったシンプルで落ち着く場所。
  • 人から見ておしゃれであるよりも、手や肌になじむ愛着。
  • おしゃれは便利を兼ねる。
  • 家事に時間を割るよりも、家族の時間が欲しい。

B

  • 大切なのは仕事
  • 30年後夫婦二人になったらどうしよう
  • 夏涼しく、冬暖かい家が良い。エアコンが良く効く家。
  • 外食がうれしい。
  • 子供たちのために旅行に行く。
  • 家は富と権力の象徴。
  • 広くて豪華なのがいい。
  • おしゃれなのは使い勝手が悪いと思う。
  • 家事は妻の仕事

あなたは、どちらの感覚に共感できますでしょうか?僕はAです。

家に対する考え方の基本は「現在の家づくりへの問題提起」を踏まえ、「モノ売りではなくコト売り」です。だから、感性の豊かな人に届けたいと思っています。

そして、暮らす人、建てる人、設計する人の三者が同じベクトルで家づくりを行うことが、いい家ができる近道だと思っていますので、従来の住宅販売とは一線を画し、全く違う価値観で取り組んでいただきたいとも願っています。

もしあなたが違う家づくりを行っていたとしても、その判断や経験を否定するつもりはありませんし、押し付けるつもりもありません。考え方に共感していただける方のみ、ご登録いただければと思っています。

弊社が提供しているサービスや講座は、不真面目な会社では役に立ちません。ですが、真面目に家づくりに取り組んでいる会社には、きっとプラスになることでしょう。

特別な案内などはメールマガジンでお届けしています。考えに共感される方はぜひご登録ください。

 

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