「賃貸はあなたの家ではない」は注文住宅の訴求として通じるか?

海外ではこういった住宅系のユニークな広告もあるんですね。

「賃貸はあなたの家ではない」は注文住宅の訴求として通じるか?
「賃貸はあなたの家ではない」は注文住宅の訴求として通じるか?
Ads Of The World

ロシア・モスクワの不動産会社のシリーズプリント広告です。

題名は「テーブルクロス」。間取りがプリントされた”テーブルクロスを人の手が引くと、その家に住んでいる住人のCGキャラクター達は、一瞬にして屋外に出されてしまうという表現。

コピーである、“The fate of a rented apartment is never in your hands. Buy your own apartment.(賃貸アパートの運命は、あなたの手の中にはありませんから。家を買いましょう。)”は、「賃貸は、いつ何が起きるかわからない。突然家を失う事もあるかもしれません。だから、Mortonで家を探して買いましょう」という内容を訴求しています。

「賃貸はあなたのものではない。」ってことを面白く表現しており、価格や性能だけのアプローチではなく、自分のもの(家)ではないことのデメリットもアプローチとして使えますね。

日本では賃貸契約の際に、賃借人が有利で大家側が不利な立場になることも多い契約が大半ですが、アメリカの賃貸契約では大家側の立場を守る条件が盛り込まれる契約になるので、ロシアでもそうなのかもしれません。

目次

「賃貸はあなたの家ではない」は日本で注文住宅市場でも効果的か?

「賃貸はあなたの家ではない」というメッセージは、日本の注文住宅市場でも有効的だと思われます。

このメッセージは、賃貸住宅の不確実性と自己所有の安定性を強調するもので、特に自分だけの空間を求める人々に対して強い響きを持つでしょう。

日本の賃貸市場は、賃借人に対して比較的有利な条件が多いですが、それでも自分の家とは言えない不安や制限が存在します。例えば、ペットの飼育や大規模なリノベーションなど、自由にできないことがあります。また、賃貸契約は更新の必要があり、更新しないと住む場所を失う可能性もあります。

これに対して、自分の家であれば、自分の好きなように生活を構築できます。ペットを飼うことも、自分の好きなようにリノベーションすることも可能です。また、家を所有していれば、更新の心配もありません。

このような観点から、「賃貸はあなたの家ではない」というメッセージは、注文住宅の訴求として有効であると言えます。顧客が自分だけの空間を持つことの価値を理解すれば、注文住宅への関心も高まるでしょう。

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