住宅の設計者は必ずしもクリエイティブである必要はない!?

いろいろな工務店の設計士や、設計事務所の方とお会いさせてもらいますが、意匠設計を行う方は、スタッフも含め、クリエイティブな方が多いですよね。

住宅の設計者は必ずしもクリエイティブである必要はない!?
目次

クリエイティブな人の性格を表す7つの特徴

実は、ノルウェーのビジネススクールの研究で、クリエイティブな人の性格を表す7つの特徴が発表されています。

  1. 空想したり妄想したりすることが多い
  2. 独創的なものを求める
  3. モチベーションが高い
  4. 野心的である
  5. 柔軟性がある
  6. 神経質である
  7. 人に嫌なヤツだと思われがち
https://www.lifehacker.jp/article/130501creative_seven/

建築志向の強い方は、これ結構、当てはまってますよ。上記を例に私自身が感じた挙げてみますね。

1. 空想したり妄想したりすることが多い

「空想と現実の間を自由に行き来することができるのです。遊び心があり、何でも実験・体験しようとします」とMartinsen教授は言います。また、自分の仕事に深く没頭しすぎる傾向もあります。例えば、仕事に夢中になりすぎてお昼ご飯を食べるのを忘れることがあります。

https://www.lifehacker.jp/article/130501creative_seven/

現実離れした空想をする方も多いですが、意外とリアルな妄想をする方も多いですよね(笑)気付くとお昼の時間を過ぎている方は多いのではないでしょうか?

想像力が豊かなんですよね。その反動から、頭の中のことを現実と置き換えてしまい、突拍子もないことを発することもあります。

2. 独創的なものを求める

「クリエイティブグループ」の人には規則やシステムに対する反骨精神が見られました。

https://www.lifehacker.jp/article/130501creative_seven/

「自分が」という気持ちが強い方が多いですよね。社会人経験がなく、独立したりすると、社会常識とは離れたことを発したりしますよね。

3. モチベーションが高い

どのグループも成功したいという気持ちは普通にあります。しかし、彼らは他に比べてモチベーションがもっと高いという研究結果が出ました。

https://www.lifehacker.jp/article/130501creative_seven/

活動期的な方ほど、モチベーションが高いです。プラス思考と言いますか、人に言い聞かせる前に、自分に言い聞かせることも兼ね、ポジティブ発言を発しますよね。

4. 野心的である

「クリエイティブグループ」の中でもアーティストは、認められたいとか名声が欲しいという気持ちが、広告専攻の学生ほど見られないようでした。「アーティストは広告専攻の学生と比べると、内向的な傾向にあるため、目立ちたいという自己顕示欲はそこまでない」のだそうです。

https://www.lifehacker.jp/article/130501creative_seven/

「賞を獲るんだ!」「建築家になるんだ!」そんな思いの方が多いですよね。その反面、内向的で根が暗い方も多かったり・・・

5. 柔軟性がある

クリエイティブな人たちは、いわゆる「フラックス世代」の人が多いようです。フラックス世代というのは、絶えず変化をしながら軽やかに生きている人たちのことを指します。

https://www.lifehacker.jp/article/130501creative_seven/

変化の中で生きているため、「朝令暮改」なんてことはざらなのかもしれません。そこ理解していないと、振り回されることも。

6. 神経質である

クリエイティブグループには、他に比べ神経質な人が多かったようです。Martinsen教授は「自分の身の回りの世界に対する感覚がとても鋭敏なので、気になりやすいのでしょう」と言っています。

https://www.lifehacker.jp/article/130501creative_seven/

人からどう見られているかを気にする方は多いですよ。本当は傷つきやすいというか、気にしすぎるというか・・・ポジティブである自分を作りこむのは、「自分はこう思われたい」という仮面なのかもしれません。

7. 人に嫌なヤツだと思われがち

彼らは人間関係で嫌なヤツと思われがちだという結果も出ました。相手のことを思いやる気持ちが少なく、批判的で、あまり友好的ではないと捉えられているようです。「クリエイティブな人たちは、自分を取りまく世界とある程度の距離を保たなければならず、そのおかげで、何か秀でたものを見出すことができるのです。それが人間関係にも表れている」のだそう。スティーブ・ジョブズは、数々のすばらしい製品をつくってきましたが、決して一緒に仕事をして楽しい人ではなかったと聞きます。

https://www.lifehacker.jp/article/130501creative_seven/

これを自覚できる人はそういないと思います。クリエイティブ性が高く、興味深くて面白い人であったとしても、必ずしもいい人ではないということですね。

住宅の設計者は必ずしもクリエイティブである必要はない!?

建主は、何か問題を抱えていて、それを「家づくり」ということで解決しようとしています。その解決策は、機能や性能なのか、意匠性なのか、様々ありますが、その問題を解決することに、必ずしもクリエティブ性が必要であることは限らないのです。

「どんな人にその問題を解決してほしいか」

デザインが当たり前になった時代だからこそ、人としても魅力的な住宅デザイナーが増えてほしいですね。

工務店の設計はどうあるべきか?

工務店の設計においては、クリエイティブ性が必要とされることが多いですが、それが全てではありません。設計の目的は、クライアントの問題を解決することにあるべきです。そのため、設計者はクライアントのニーズを理解し、それに対する最適な解決策を提供する能力が求められます。

まず、設計者はクライアントの問題を深く理解することが重要です。これは、クライアントとのコミュニケーションを通じて、その問題の本質を探り出すことから始まります。問題は、住宅の機能性や性能、デザイン性など、様々な形で現れます。それぞれの問題に対して、設計者は適切な解決策を提案することが求められます。

次に、設計者はその問題を解決するための具体的な設計を作成します。これは、クライアントのニーズに基づいた設計であるべきです。クリエイティブ性が求められる場面もありますが、それはあくまで手段の一つであり、目的はクライアントの問題を解決することです。

また、設計者はクライアントとのコミュニケーションを通じて、設計の進行状況を適時に報告することも重要です。これにより、クライアントは設計の進行状況を把握し、必要に応じてフィードバックを提供することができます。これは、設計がクライアントのニーズに適合することを確認するための重要なプロセスです。

さらに、設計者は自身の専門知識を活用して、クライアントに対して適切なアドバイスを提供することも求められます。これは、クライアントが自身の問題をより深く理解し、最適な解決策を選択するための重要なサポートとなります。

最後に、設計者は自身の人間性を活かして、クライアントとの良好な関係を築くことも重要です。これは、クライアントが設計者を信頼し、自身の問題を開放的に話すことを可能にします。また、設計者自身もクライアントからのフィードバックを受け入れやすくなり、設計の改善につながります。

以上のように、工務店の設計は、クライアントの問題を解決することを目的とし、そのための具体的な設計を作成し、クライアントとの良好なコミュニケーションを通じて設計の進行状況を報告し、自身の専門知識を活用してクライアントにアドバイスを提供し、自身の人間性を活かしてクライアントとの良好な関係を築くことが求められます。これらの要素が組み合わさった設計が、クライアントにとって最適な解決策を提供することができます。

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