建築写真家イワン・バーンがTEDで行ったプレゼン「Ingenious homes in unexpected places」が非常に興味深い内容になっています。
1990年に着工したが、銀行破たんにより1994年から工事が中断したベネズエラの45階建てのビル「トーレ・デ・ダビ」に、不法占拠者が住み、水道が引かれ、無許可の歯医者などもいる。などを例に、世界中の思いがけない場所に発生した住居についてプレゼンテーションしています。













映像を見るとよくわかるのですが、ここで取り上げられている彼らは、日本でいうホームレスや生活困難者に近い存在なのかもしれませんが、建物を道具のように扱い、非常に身近な存在であることが感じられ、日本人は低いと思われる「住むチカラ」が高いことが伺えますね。
日本でいうホームレスに近い存在

- 作者:坂口 恭平
- 出版社:河出書房新社
- 発売日: 2011-05-07
今回取り上げられている海外の居住者は、東京や大阪など都会でよく見かける、0円ハウス=路上生活者に近い存在のような気がします。
日本の路上生活者もかなり「住むチカラ」は高く、例えば・・・
隅田川沿いに立ち並ぶ0円ハウスは、木でフレームを組んだ、箱上のハウスなのですが、月に1度、役人が川沿いを掃除に来るため、一時撤去をしなければならないのです。
なので、朝から3時間近く掛けて、ビニールシートをはずしたり、すだれをはずしたり、壁をはずして、木の枠組みを解体して、移動するんだそうです。
そして、役人のチェックが終わったら、また元通りにして・・・
この本を、読んでいて伝わってくるのは、彼らにとって、
家とは、非常に身近な存在であり、わかりやすいもの
なんですね。まるで道具のような感じです。
プレゼン動画でも取り上げられている海外の居住者にもその様子が感じ取れます。