医療用医薬品「ハイチオールC」に学ぶ住宅マーケティング

以前、「ターゲットの絞り込み」ということで、
離島キッチンやワンダを取り上げましたが、

ターゲットを絞り込んだ「離島キッチン」

世の中には、売れない商品が突然売れるようになる現象があります。
この現象が起こる理由は様々ですが、その中でも一番多いのが、

「商品を売る相手を変える」

ということです。

 

売る相手を変えた、医療用医薬品「ハイチオールC」

「商品を売る相手を変える」その例として、医療用医薬品「ハイチオールC」があります。

医療用医薬品「ハイチオールC」に学ぶ住宅マーケティング

現在は、「ハイチオールCプラス」

CMなど広告棟には、女優をはじめ女性が使われていて、
女性に訴求した商品のイメージが強いですよね。

 

でも実は・・・

主成分である「L-システイン」は、複数の効果を持っており、

最初に販売された1970年代は、L-システインの肝臓に対する解毒効果をうたい
「二日酔い」に効くために繁用されていました。

つまり、売るターゲットにしていたのは、

お酒を飲む人。時代背景からみると男性です。

 

その後、L-システインが肝臓への作用でメラニンの生成を抑え、
メラニンを無色化するとともに肌の新陳代謝を助ける効果が注目され、
1998年7月に全面改良を行います。

それが今のベースになっている、「しみ・そばかす」に訴求した内容、

つまり、売る相手を女性に変えたのです。

 

「しみ・そばかす」に重点を置いた訴求により、パッケージも見直されました。

さらには1990年代後半からの「美白ブーム」も追い風となり、
売り上げを伸ばしていくようになっていくのです。

しかし・・・

人気・売上が伸びると、廉価な類似品が出回るようになります。

 

そこで、

他社類似品では記載がなかった

「二日酔」
「全身倦怠(疲労・だるさ)」

にも着目し、2010年7月にさらなる全面改良により、
商品名を「ハイチオールCプラス」に変更していくのです。

今では、「疲れとシミに効く」という切り口で、働く女性をターゲットにしています。

医療用医薬品「ハイチオールC」に学ぶ住宅マーケティング

 

薬の世界は、薬事法だったり許可申請だったり、いろいろと乗り越えなきゃいけない壁があり、
手間やお金の面からそれを各メーカーが行っていなかったのも勝因のようですね。

頭では分かっていてもやらない・行動しない・決断しない・・・

よくある敗因パターンですね(苦笑)

 

簡単にまとめると・・・

1.ほとんど同じ内容のものだけど、売る相手を変えた。
⇒ 同じ家でも、男性に訴求していたものを、女性に訴求することに変えてみたり・・・

2.競合他社がおこなっていない表現に目を付けた。
⇒ 見つからないときは、競合他社の逆の表現をするとインパクトがあります。

3.決断し、即実行した。
⇒ リスクを恐れて、やらない、行動しない、決断しないのは論外ですね(笑)

 

おまけ:ハイチオールヒストリー

医療用医薬品「ハイチオールC」に学ぶ住宅マーケティング

ハイチオールヒストリー

 

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。