小さな工務店では、”何を”以上に”誰が”が必要な理由

最近、数カ月前から観てるドラマがあります。ウォーキング・デッド(The walking dead)です。

小さな工務店では、"何を"以上に"誰が"が必要な理由
ウォーキング・デッド

これ、海外のドラマで、日本のドラマではありません。アメリカのケーブルテレビで3年ほど前から放送されているゾンビドラマです。現在はシーズン4まで突入し、絶賛放送中です。

このウォーキングデッド・・・実は、シーズン3でアメリカのケーブルテレビ史上最高の視聴率を記録したんですよ。今では、アメリカの地上波と遜色ないくらい視聴率を稼いでるみたいで、現在アメリカのテレビ番組の中で、スポーツ中継を除けば、最もCM料金が高い番組です。多くの人が観ている人気番組なのです。

目次

なぜ、たががゾンビ番組がこんなにヒットしてるのか?

ドラマを人に見続けてもらうためには、いかに登場人物の心理状況にフォーカスして感情移入させるか?というのが重要ですよね。これは、最近日本でヒットしたドラマ「半沢直樹」もそうです。

ウォーキングデッドは登場人物に感情移入させるというのが非常に上手いんですよ。ただのゾンビドラマではないんです!出てくるゾンビなんて、歩くのも遅いし、すごく弱くて、頭にナイフをひと刺しすれば即死です。つまり、サブ的なキャラでしかないのです。しかも話によっては、放送時間45分の内、数分くらいしかゾンビは出てきません(笑)

ゾンビドラマだけど、一番フォーカスを当てているのが、登場人物の心理状況や、人間関係なのです。

だから、登場人物により深く感情移入していくことができるので、ドラマの続きが気になるんですよね。ドラマの続き=人間関係の続きというイメージですね。

「次にどんなゾンビ出てくるんだろう」
「次はどこに向かうだろう」

というより、

「▲▲の行方が心配だ・・・」
「○○と■■の関係はどうなるんだろう?」

といった感じですね。

これまでを思い返してみると・・・今まで、印象に残ってたり、面白かったなと思うドラマはどれも登場人物が際立ってたりします。多分そのドラマを思い浮かべた時に、そのドラマで印象に残ってる登場人物が最初に思い浮かびますよね。

そこに加え、他より優れたストーリー展開で、「この続きはどうなるんだろう?」と思わさせられて、より、登場人物に感情移入してしまい、続きが気になってしまうんですよね。

この構造は不変的な仕組みだと思います。

重要な考え方「”何を”ではなくて”誰が”」

上記の話にも共通していることですが、「”何を”ではなくて”誰が”」なんですよね。

iPhoneのように、生活スタイルさえ変えてしまうくらい画期的な住宅を作ることができればいいのですが、それは時間もかかりますし、博打に近く、まず難しいです。なので、特に企業規模が小さいところほど、「誰が」に焦点を当てた方が良いということです。

人にスポットを当てると、割と相手の感情を動かしやすくなります。人のストーリーって、上手く見せてあげると、興味深く入り込みやすくなるコンテンツになります。

そして、それが良い循環に繋がっていくわけなんですが、逆にコンテンツが悪ければ、誰も興味をもたなくなります。

コンテンツが悪い人から興味を得られない→儲からない→費用が掛けられない→力を入れられない→コンテンツが悪くなる・・・

という負の無限ループです。

こんな状態だと、資本力のあるところに持っていかれるか、このことに気付いたところにどんどんシェアを取られていくのはもう間違いないですね。画期的な商品開発が難しいようであれば、関わる人たちのストーリーに注目させてみてはいかがでしょうか?

特に小さな工務店では、”誰が”が必要

小さな工務店の場合、新しい機械や最先端の技術、画期的な商品開発など、「何を」持っているかに焦点を当てても、なかなか厳しいところがあります。だからこそ、小規模な工務店においては、「誰が」いるか、つまり人材との関係性が重要なのです。

1. 人材の重要性

小さな工務店では、一人ひとりのスタッフが非常に重要です。彼らのスキル、情熱、コミュニケーション能力などが、お客様へのサービス品質に直結します。人材が持つ個性や特技を最大限に活かすことで、他社と差別化し、お客様に選ばれる企業になることができます。

2. 人間関係の構築

お客様との信頼関係の構築もまた、人間関係に基づいています。お客様とのコミュニケーションを深め、ニーズを正確に把握し、それに応じたサービスを提供することが求められます。人間関係の構築は、リピート顧客の獲得や口コミによる新規顧客の増加につながります。

3. 社内のチームワーク

社内の人間関係もまた重要です。スタッフ同士の協力と信頼があれば、プロジェクトはスムーズに進展し、お客様へのサービスも向上します。チームワークを高めるためには、オープンなコミュニケーションと互いの尊重が不可欠です。

4. 人材育成とリーダーシップ

リーダーとして、スタッフの成長をサポートし、彼らの能力を最大限に引き出すことが求められます。教育、トレーニング、メンタリングなどを通じて、スタッフのスキルと自信を高めることが重要です。

まとめ

小さな工務店において、「何を」持っているかよりも、「誰が」いるかに焦点を当てることが、ビジネスの成功への鍵です。人材の採用、育成、お客様との関係構築など、人間関係に投資することで、企業の成長とお客様の満足を実現しましょう。最先端の技術や設備も重要ですが、それらを活かすのは人材です。人材との強い結びつきが、企業の強みとなるのです。

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