住宅の広告で伝えてほしい「臨場感」

味の素 AJINOMOTO 企業広告が、消費者が選ぶ広告の賞「第53回 消費者のためになった広告コンクール」で最優秀賞に当たる経済産業大臣賞しました。

住宅の広告で伝えてほしい「臨場感」
「最初の晩餐」新聞篇 2013年

最初の晩餐。

世の中の甘さや苦さを、人生で初めて知るのは、食卓でした。

甘い、酸っぱい、塩っぱい、苦い、うま味がある、粘っこい、滑らか、硬い、軟らかい・・・。
たくさんの味や食感に出会い、乗り越えることで、子どもの一生は味わい深いものになっていく。

https://www.ajinomoto.co.jp/kfb/cm/newspaper/pdf/2013_4.pdf

タイトルや構図が、レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」にインスパイアされています。

住宅の広告で伝えてほしい「臨場感」
最後の晩餐

また、赤ちゃんが食事している写真がいいですね。【柔らかい】から【苦い】という味覚を、赤ちゃんの反応した表情で表現しているのが印象的です。

目次

広告で目を引く三大要素

広告でよく言われている目を引く三大要素は、

  • 赤ちゃんや子ども
  • 子犬や子猫などの小動物
  • 若いお姉さん

です。(まぁ、住宅の広告に、若いお姉さんはダメですが笑)

逆に一番ダメなのは、人気(ひとけ)のない写真です。

実際に自社で建てた住宅で撮影しているのに、あまりにも人気(ひとけ)がなく、きれいすぎる写真は、住宅チラシやホームページで、よくみかけます。建物を表現したがる、その気持ちはわかるのですが、そこまで求められていない現実があります。

人気(ひとけ)がある=実際にその場にいるかのような感じ=臨場感なのです。

住宅の写真に必要なのは、臨場感

広告における写真は、見る人に商品やサービスの魅力を伝えるための重要なツールです。特に住宅の広告においては、写真はその家の雰囲気や生活感を伝えるための最も効果的な手段と言えます。しかし、その写真があまりにも完璧すぎて、人々が実際にその場にいるような感覚を得られない場合、広告の効果は半減してしまいます。

これは、人々が家を選ぶ際には、ただ美しい家を見るだけではなく、自分たちがその家でどのような生活を送ることができるかを想像するからです。そのため、写真には「臨場感」が必要となります。つまり、見る人がその写真を見た瞬間に、自分がその場にいるかのような感覚を得られるような写真が理想的なのです。

では、どのようにして「臨場感」を出すことができるのでしょうか。一つの方法は、人々が生活している様子を写真に捉えることです。たとえば、キッチンで料理をしている人や、リビングで遊ぶ子供たちの写真などです。これにより、見る人は自分たちがその家で過ごす日常生活を想像しやすくなります。

また、写真の角度や照明も重要です。自然光を活用した写真や、部屋の全体ではなく一部をクローズアップした写真など、様々な角度からの写真を使用することで、見る人によりリアルな感覚を提供することができます。

最後に、写真はストーリーテリングの一部であると考えてください。それぞれの写真が一つの物語を語り、見る人がその物語の一部になるような感覚を提供することが重要です。

以上のように、「臨場感」を出すためには、人々の生活を描写した写真の使用、自然光や異なる角度からの撮影、ストーリーテリングの考慮などが必要となります。これらを心掛けることで、より効果的な住宅の広告を作成することができるでしょう。

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