おしゃれ足場たる「Building Wrap(ビルディングラップ)」の戸建住宅での可能性

「Building Wrap(ビルディングラップ)」という方法をご存知でしょうか?欧米では「Building Wrap」という、建築物の外壁に巻かれる保護材料や広告のことを指します。

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欧米で増えているBuilding Wrap(ビルディングラップ

「Building Wrap」でGoogleの画像検索すると、たくさんの例が出てきます。

おしゃれ足場たる「Building Wrap(ビルディングラップ)」の戸建住宅での可能性
「Building Wrap」でGoogleの画像検索

こちらのピンタレストアカウント(https://pin.it/y7LoVcS)では、カラフルなのを中心にピックアップされています。

おしゃれ足場たる「Building Wrap(ビルディングラップ)」の戸建住宅での可能性
ピンタレスト

例えば、観光地では、重要な建物の工事中に、景観を損なわないよう、工事中であることを隠すような形で、建物そっくりなイメージを印刷したシートで、建物全体をラッピングしています。

建物のラッピングは広告の手段としても使用できるため、インパクトのあるグラフィックで、建物全体をカバーすれば目立ちますし、メッセージを発信したり、ブランドの認知度を高めるには、優れた方法とも言えます。

建物の柄や広告だけでなく、絵画や写真コンテストの入選作品などを足場シートに印刷すれば、屋外イベントや展覧会も開催できそうだ。こうした“おしゃれ足場”は、建設業にとって広告収入やイベント収入など、新たなビジネスチャンスも生み出すことになる。

日本の場合、足場シートへの印刷を請け負っている会社はあるが、足場シートの一部に取り付ける広告やポスターなどが多いようだ。もう少しスケールアップすることで、建設業のイメージアップや新事業開発に生かすこともできるのではないか。日本橋ダイヤビルディングのように“おしゃれ足場”を導入した事例もあるが、数はまだ少ない。日本の建設現場でも、観光都市では特に、“おしゃれ足場”の導入をもっと積極的に検討してみてはいかがだろうか。

建物そっくり! 欧米の都市で広がる“おしゃれ足場”

上記引用記事を書かれた方のブログ「パリ、フィレンツェでも続々発見!工事現場のおしゃれな足場カバー」「まさか工事中とは!ラスベガスで発見した完ぺきにオシャレな足場」でも、

  • パリ・ヴァンドーム広場に面した建物の大規模改築工事
  • 香水ブランドのディオールとコラボした足場カバー
  • ノートルダム寺院前の広場に面した警視庁の補修工事
  • iPhoneの広告とタイアップしたオペラ座付近のビルとシテ島内のサント・シャペルの改修工事現場
  • イタリア・フィレンツェの大聖堂「ドゥオーモ」に面した建物の足場カバー
  • ラスベガスのホテル増築工事現場

取り上げられています。

Building Wrap(ビルディングラップ)を個人住宅にも適用できるだろうか?

足場が広告になる「Building Wrap(ビルディングラップ)」の事例は商業施設ばかりですが、個人住宅に適用するって方法はありだと思っています。

この手法は、建築物の外壁に広告やアートを印刷したシートを巻くことで、景観を美しく保ちながら広告やメッセージを発信するものです。この手法を個人住宅にも適用可能かどうかで考えると・・・

メリット

  1. 広告効果
    個人住宅でも、特定のイベントや季節に合わせて外壁をラッピングすることで、地域社会に対するメッセージ発信や広告が可能です。
  2. 美観の維持
    修繕や改築中の住宅でも、Building Wrapを使用することで、周囲の景観を損ねることなく工事を進められます。
  3. 新しいビジネスモデル
    Building Wrapは、広告媒体にもなるので、広告収入を得るというビジネスにもなる。

チャレンジと対策

  1. コスト
    個人住宅は通常、商業施設よりも規模が小さいため、コストパフォーマンスが問題になる可能性があります。しかし、地域企業との提携やスポンサーシップを活用することで、コストを抑えることが可能なのでは?
  2. 許可と規制
    日本の建築基準法や地域の条例によっては、Building Wrapの設置が制限される場合があるかもしれません。形状は普通の足場シートと変わらないので問題は無いと思いますが、念のため、事前に確認しておいたほうがいいかもしれません。
  3. デザインと品質
    従来の足場シートと同様に、耐候性や安全性が求められます。また、デザインも住宅のスタイルや周囲の景観に合わせる必要があります。

Building Wrapは、工務店にとっては、地域社会や顧客と連携し、新しい価値を提供する方法として、新しいチャンスだと思うので、Building Wrapの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、「おしゃれ足場」という呼び方は親しみやすいけど、ちょっとダサいので、Building Wrap(ビルディングラップ)で良いのでは?

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