「ブラックジャックによろしく」から学ぶ住宅マーケティング

「ブラックジャックによろしく」という漫画をご存知でしょうか?

「ブラックジャックによろしく」から学ぶ住宅マーケティング

研修医が目にする日本の大学病院や医療現場の現状を描いている漫画なのですが、2002年から2006年まで講談社の雑誌で連載されていました。

文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞したり、妻夫木くん主演でテレビドラマになったり、アニメにもなったりと、全13巻で1700万部を超える売上を記録した人気作品なのですが、2012年4月に契約期間満了を待たずに講談社との出版契約を解除した後、2012年9月15日より本作を著作権フリー化し、あらゆる二次利用を自由にできるようし、オンラインコミック配信サイト『漫画 on Web』での無料配信しています。(今も見ることができます。「新ブラックジャックによろしく」は有料)

 

 なぜ、「二次利用フリー化」に踏み切ったのか?

「ブラックジャックによろしく」は、研修医を主人公とした医療系漫画。 トータルで1700万部売れたかなりの人気漫画ですが、それでも、2006年以来、増刷のかからなかったそうです。増刷がかからないということは、作者である佐藤氏に印税は一切入ってきません。ということは、お金を産まないコンテンツになり、しかも、人の目に触れる機会は時間とともに減少していく・・・。

それならばということで作者の佐藤氏は、実験も兼ねて二次利用フリー化に踏み切ったとのこと。

 

「二次利用フリー化」の結果

2012年の二次利用フリー化によって、どんな結果を得たかというと、

  • 様々なメディアが競いあうように膨大な露出がなされ、全巻無料キャンペーンで、数多くの新規読者を得られた。
  • 「新ブラックジャックによろしく」を始め、他の著作の売り上げが大幅に増えた。
  • 「ブラックジャックによろしく」が全巻が読めるiPhoneアプリがApple storeの無料アプリランキングで総合1位を獲得。
  • 二次利用フリー化に合わせて開催した原画展も100万円以上の売り上げがあった。
  • 新規のお仕事の依頼は90件くらいはいってきた。

大手ポータルサイトでも頻繁に掲載されていたので、この露出自体、ものすごい経済的価値ですが、どの程度の金銭的価値につながったのかというと、佐藤氏のブログでの報告によると、

  • 電子書籍の売上が¥153,980,718円
  • ロイヤリティが¥70,284,324円

と、二次利用フリー化をしたその効果は想像以上の見返りがあったようです。私も無料になってから、オンラインで読みました。

増刷がかからず、1円も産まなかったコンテンツを、無料・フリー化することで

  • 驚異的に認知度がアップした
  • 続編(有料)や、関連物への興味付けとなった

という、大きな利益につながったわけですね。

もちろん、作者の佐藤氏は、元々著名な方ですし、紙媒体で1700万部も売れたコンテンツではあるので、同じ結果を出すことはできないですが、作者の漫画家・佐藤秀峰さんはこうおっしゃっています。

「漫画家は新作を描き続けてなんぼ。旧作品は眠らせていても一円にもならないですよ」

「著作権で収入を得る、という今のやり方は、もう時代に合わなくなってきているんじゃないかな、というのは肌で感じています。著作権でお金を得るビジネスモデルとは別の方法を試していかないと」

http://getnews.jp/archives/250681

やはり「無料」は強く、うまく活用しなければいけないですね。

「無料」だから手を抜くのではなく、有料と同じくらい中身が充実したコンテンツを提供する必要がある。

というのがわかりますね。

無料の住宅カタログ、無料の小冊子、無料のニュースレターなど、どこまでチカラを入れていますか?

 

 

早速、二次使用してみました。

私が昔、70歳の大先輩から教えられたことです↓

「ブラックジャックによろしく」から学ぶ住宅マーケティング

著作権情報
タイトル: ブラックジャックによろしく
著作者名: 佐藤秀峰
サイト名: 漫画 on Web
URL: http://mangaonweb.com

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    井内智哉

    設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。