住宅のライブ感を味合わせればいい!

今や音楽業界は、CDの売上が右肩下がりで低迷を続けていますよね。イギリスのレコード販売大手・HMVも経営破綻しているように、何も施策をしなければ、潰れていきます。

音楽業界は、ビジネスモデルを考え直す分岐点が訪れているようです。

 

違法ダウンロード者を訴えず、ライブを開催

住宅のライブ感を味合わせればいい!

海外のアーティスト、世界を代表するイギリスのヘヴィメタルバンド「アイアン・メイデン」。彼らの楽曲は、世界中から違法ダウンロードされ、その対応に困っていたそうです。

そこで彼らは、違法ダウンロードした人を訴える代わりに、違法ダウンロードが最も行われていた国へ出向き、そこでライブを行うことにしたのです。

これまでネットでしか聴けなかったアイアン・メイデンが、生で見れて、生の音が聞けるということで、ファンは大喜び。ライブのチケットは売り切れ、グッズ販売などから、アイアン・メイデンは大きな収益を上げたとのことです。

その違法ダウンロードが最も多かった地域・サンパウロのショーでは、158万ユーロ(約2億2000万円)の総収益をあげているようです

海賊版などを無料でダウンロードできても、ライブの体感や、Tシャツなどのグッズなどをダウンロードすることはできません。

アイアン・メイデンは、無料ダウンロード者を訴えることなく、あえて魅了して数を増やし、収益をあげるファン層への切り替えさせることで、ツアーのチケット代やグッズ販売から減少したCDの利益を穴埋めし、成功したことを示していますね。

 

どこでクロージングするか?

上記の例は、CDでの楽曲など、コピーされてしまう「音楽」を意図的に許し(ある意味無料化ですね)、その分、自分たちの楽曲を知ってもらう見込み客を増やし、その後、コピーができない「ライブ」へと誘導し、「グッズ販売」でクロージングしています。

 

この方法は住宅業界にだって使えます。

  • グッズ販売
    ⇒ クロージングに当てはまるのは、住宅の場合、「契約」ですね。
  • 音楽
    ⇒ 自分たちのことを知ってもらうための、見込み客となるお客さんが魅力的に感じるものは何か?それを無料にして届けることができるか?
  • ライブの体感
    ⇒ モデルハウスやショールームといった、他社とは違う・他社が真似できない空間を提供できるか?

といったことになります。ライブの体感は非常に重要で、アイアン・メイデンだって、ライブが良くなければ、グッズも売れなかったことでしょう。

日本でも、PV(プロモーションビデオ)をYoutubeなどで無料公開している方が増えてきましたね。

 

続けられるなら不器用でも構わない

反対に、アンヴィルのように、不器用でありながらも、夢を諦めず30年間以上も地道に活動を続けるミュージシャンだっています。

音楽の良し悪しは甲乙つけがたいでしょうが、売れているのは確実に前者です。

良いものをつくることは「当たり前」になり、「売れる」ためには、どう伝えるか・届けるか、そして、どこでクロージング(お金を払ってもらうか)が必須になってきてますね。

もちろん、後者のように、地道にコツコツ好きなことを続けるのも、ありだとは思います。

 

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    井内智哉

    設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。