少し前になりますが、仕事絡みで福島県の南相馬市に行ってきました。
福島県の二本松辺りから、まだ避難区域である飯舘村を通り、南相馬市へというルートです。
津波で流され、残った基礎の上に、ボロボロの土台がアンカーボルトで留まっていたり、建物の1階部分が津波で壊れたままになっていたり、まだまだ傷後が癒えていないですね・・・というより、ある程度片付いたから、そのままって感じです。優先している方へチカラを注いでいるとからでしょうか。
家は建てたいけど、土地がない




現地の情報を聞くと、
- 南の方は、まだ除染区域。
- 地元の銀行勤めの方でも、土地の情報が回ってこない。
- 全国展開している坪40万円代住宅メーカでも、坪60万円ほどになる。
- 着工に2年待ちとからしい・・・
- 土地を新しく造成しているのは、津波で流された人のみが購入対象。
同情したくなる気持ちもわかるが、現実は複雑。

実際、これだけのお金が動いているというわけ。だから働かない人もいるようだし、「足元見やがって、なんで坪40万円でできないんだ!」と、被害者意識が強い人もいる。また、こういったお金を目当てに業者は、あれこれ考えている。
「この場所から幸せを感じられない・・・」
これが素直な感想です。
何のための住宅なのか、作り手も住まい手ももう一度見なおさない限り、この場所に家なんて建てるべきじゃない。より不幸になるだけだ。
何かがズレてしまっています・・・

- 作者:マーサ スタウト
- 出版社:草思社
- 発売日: 2012-10-04