この5月3日よりロードショーの「おとなのかがく」がオススメです。

風力で動作するストランドビーストで有名なオランダのアーティスト「テオ・ヤンセン」のをご存知でしょうか?

ストランドビーストとはこれです。
(DVD Theo Jansen “Strandbeest” / テオ・ヤンセン 「ストランドビースト」)
その鬼才による巨大オブジェのミニチュアが、以前、人気の雑誌「大人の科学マガジン」(学研教育出版)の付録になったのですが、


(改造版テオ・ヤンセン Theo Jansen のミニビースト 大人の科学M Vol.30)
映画「おとなのかがく」は、それに至るまでの過程を追ったドキュメンタリー映画なのです。
試作屋とか中国・台湾の工場技術者とか、『たかが「ふろく」』とは言えないくらい、精巧かつ複雑な製品が「できるまで」の多くの職人魂を感じることができる映画ですよ。
(「おとなのかがく」 予告編)
工務店や設計事務所で働く方の中には、子供の頃から「ものづくりが好き」「デザインをすることが好き」で、という方もいると思います。そういった、ものづくりの気持ちをもう一度奮い立たせてくれそうです。
上映は、東京・渋谷ユーロスペースとちょっとマニアックなところですが、お時間ある時にでも観てみてください。
こどもたちに家をつくる楽しさを伝えるべき。
13歳のハローワーク公式サイトに人気職業ランキングがあるのですが、建築家が34位で、大工が77位です。(2014年4月1日~4月30日)
建築家は、安藤忠雄さんとか隈研吾さんとか、住宅系とは少し離れた存在が大きいと思います。
思ったより低くて、悲しいですよね。中には、家づくりを経ている子もいると思いますが…
もっと家づくりに子どもたちを巻き込むべきですよね。もしかしたら、家は誰が建てているかを知らない子もいるのではないでしょか。
家づくりを体験した子どもが、将来たとえ住宅の仕事につかなかったとしても、子どもの時の家づくりの経験が何らか影響してくれるのであれば、嬉しいものです。
家づくりは大人だけのものではない。
そこに、工務店が伝えるべき「おとなのかがく」があるのではないでしょうか。