住宅の不安を煽るターゲットは「あなた」ではない!

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健康の重要性を訴えるカナダの公共広告が、人生の最後10年の日常を、同じ人物・同じ時間・同じ場所を通して、異なる2つの人生を描いて、残酷さを上手く表現しているので紹介します。

 

心ゆくまで趣味を楽しめるだけの、ゆっくりとした時間。

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孫と過ごす愛おしい時間。最愛の妻と充実した時間。家族と食卓を囲む温かい時間。

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『しかし、「今」を過ごすあなたの選択次第で、そこに待っている10年間は、全く違うものかもしれません。』という、不安を煽る映像です。

 

Make Health Last. What will your last 10 years look like?

 

直接的なメッセージは、「健康的に生き続けてください。あなたの人生最後の10年間はどんな風になるでしょうか?」と訴えています。

 

ですが、この広告が上手いなぁと感じたのは、

「あなたの健康次第で、家族のライフスタイルがこうも違う」

ってことを示しています。

 

メインは男性の時間に当てられ、比較されていますが、最後に、笑顔でキスをする妻、悲しみながらキスする妻、その裏に隠されたライフスタイルには、大きな違いがありますよね。詳しくは描かれていませんが、他の家族もそうでしょう。

家族のライフスタイルの違いを訴求するバージョンもほしいところでした。

 

普通は「あなたがどうなる?」で当人の不安を伝えがちなのですが、そこから、「こうなってしまうと、奥さんがどうなる?」「こうなってしまうと、子供がどうなる?」といった、自分がどうなる?という不安より、周りの家族への不安を煽るメッセージの使い方をすると、より効果的になりやすいです。

 

煽る不安は、当人よりもその人が大切な人の不安

 

不安を煽る場合、当人よりも、その人が大切にしている人の不安を示すほうが、その当人には痛感します。(よほどの自己中な方でなければ(笑))

・もし、欠陥住宅を建ててしまったら、奥さんや子供はどうなる?

・もし、無理な住宅ローンを組んで家計が苦しくなったら、奥さんや子供はどうなる?

・もし、あなたが家族に相談もせず勝手に家を作ってしまったら、あなたより家にいる時間が長い奥さんや子供はどう思う?

 

これ、卑怯ですが、効果的です。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

【10月31日開催】選ばれる家づくりを実現しませんか?

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

 

工務店経営者にしか実行できない注文住宅10棟を超えるための最低条件(概要編)

2019年9月7日

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。