工務店は、特異なコンセプト住宅よりも、まずは日常を充実させる家を提供してほしい

世界初かもしれません、泣きたい放題の『“涙活(るいかつ)支援住宅”』。

工務店は、特異なコンセプト住宅よりも、まずは日常を充実させる家を提供してほしい

一生大切にしたい。宝物のように愛しい家づくりを提案するトレジャーホーム株式会社(本社:三重県亀山市、代表取締役:池村昭人)では、2014年5月14日より、全米感涙協会(会長=涙活プロデューサー 寺井広樹氏)認定、思い切り泣ける注文住宅『“涙活(るいかつ)支援住宅”』の発売を行います。

世界初!?泣きたい放題住宅『“涙活(るいかつ)支援住宅”』発売のお知らせ ~涙活プロデューサー・寺井広樹氏 認定~

ちなみに、この住宅会社は、2022年に倒産しています。色々と被害も出てるみたいですね。

帝国データバンク四日市支店は先月30日、一般個人向けの注文住宅を主力とする建設工事会社「トレジャーホーム」(三重県亀山市北町)が同日付で事業停止し、自己破産申請の準備に入ったと発表した。負債は同日時点で約6億2千万円。

支店によると、同社は平成19年に設立。「年収250万円の人がマイホームを持てる」をキャッチコピーに、低コスト住宅や太陽光発電システム販売、設置を手がけて、平成27年3月期には約15億800万円の年売上高を計上していた。

しかし、同業者との競合の激化によってさらに安値受注を推進した結果、令和2年3月期には約12億円の年売上高を計上していたが、大幅な赤字決算を余儀なくされ、資金繰りが逼迫(ひっぱく)していた。同時期から支払いの遅れも散見されるようになり、私的整理を模索していたが、事業継続の見通しが立たなくなった。

トレジャーホームが自己破産申請準備 亀山の建設工事会社、帝国DB四日市支店発表 三重
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https://www.e-mansion.co.jp/bbs/thread/568749/

話を、涙活に戻します。

ストレス解消法の一つとして「涙」を流す「涙活」ですが、「最初から泣く気満々の人が集まるなんて、宗教みたい」とか「気持ち悪い」とか、涙活には酷評が多いです。

ちなみに、涙って、感情表現が乏しいと流れやすいそうです。大人になるにつれて泣かなくなるのは、いろいろと他の感情表現が身に付くため、「泣く」以外で表現するようになるからなんだとか。

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非日常を日常にしようとしても浸透しない!?

いくらストレス発散とはいえ、自分の家でわざわざ、悲しみの涙を好んで流そうとするって、かなり負のオーラ満載なんですが(笑)また、感動の涙って、普段感じることのない非日常を感じるから得られるものです。

だから、非日常を日常(普段の暮らし)にしようとすると、いまいち浸透しないんですよね…リゾート系住宅が流行らないのも同じ理由だと捉えています。(一部の人には好まれるでしょうが…)非日常にあるから、リラックスを感じる度合いも高くなるのです。

歌うのが好きなのに、自宅カラオケが流行らないのも同じ理由な気がします。歌うならカラオケに行くように、泣くなら涙活専門の場所に行くのでは?

また、最近、何かにつけて「○活」という言葉が流行っていますが、逆に「○活」と称する動き自体に、商売的・作為的なものを感じて、冷めていく人も多くなるのでは?と感じています。

あえて活るなら、涙より笑。家族皆で笑う家がいいですね。

工務店には、まず日常を充実させる家を提供してほしい理由

涙を流すための「涙活支援住宅」に限らず、非日常的な体験や特異なコンセプトを提供する住宅が話題になることがあります。しかし、これらの特異なコンセプトは、一部の人々には魅力的に感じられるかもしれませんが、多くの人々にとっては日常生活における実用性が欠けると感じられることが多いです。

だからこそ、まずは、日常を充実させる家を提供してほしいと思っています。

以下、工務店が日常を充実させる家を提供するべき理由についてです。

  1. 実用性の重視: 人々が住宅を求める際、最も重視するのは日常生活の快適性と機能性です。特異なコンセプトは興味深いかもしれませんが、日々の生活においては必ずしも役立つわけではありません。
  2. 長期的な満足度: 住宅は長期間使用するものであり、一時的な流行や特異なコンセプトに基づいた設計は、時間が経つにつれて飽きられる可能性があります。日常生活を充実させる設計は、長期的に満足を提供できると考えられます。
  3. 不変への訴求: 特異なコンセプトは一部のニッチな市場には訴求するかもしれませんが、多くの人々にとっては関心を持たない場合が多いです。日常を充実させる家は、より不変的な訴求をする必要があります。
  4. 信頼と評判の構築: 日常生活を充実させる家の提供は、顧客からの信頼と評判の構築にも寄与します。一時的な話題作りではなく、長期的な顧客満足を追求することで、持続的なビジネスの成長が期待できます。

結論として、工務店としては、非日常を追求するよりも、日常生活を豊かにする設計とサービスの提供に焦点を当てるべきです。それによって、より多くの人々にとって価値ある住まいを提供し、長期的なビジネスの成功につなげることができるでしょう。

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