下記項目は、これまで私自身が使ってきた、家を建てたい人向けに使うキャッチコピー・キャッチフレーズのテンプレートを取り上げています。工務店だけでなく、住宅会社・設計事務所も使える内容です。
項目一つだけでなく、複数組み合わせたり、自社の強みに落としこんでいくと、かなり効果的なキャッチコピーをつくることができます。下記項目を基本にしてオリジナルのキャッチコピーを作ってみてください。
オリジナルなキャッチコピーができると、チラシ、ダイレクトメール、ホームページ、ブログ、メールマガジンなどにも使うことができますので、全体的に反応を良くするためのキッカケになりますよ。

この記事の目次
1.具体的な情報・ノウハウを伝える
よく使われるキャッチコピーで、語尾によく使われやすいのは、
- ~の法則
- ~のルール
- ~のポイント
- ~の原因
- ~の方法
- ~の真実
- ~ステップ
- ~の理由
- ~入門
- ~講座
例えば、
- 「家づくりに失敗しない方法」
- 「おしゃれなキッチンを彩るポイント」
- 「自分らしい暮らしを実現するステップ」
2.無料や安さを前面に出す
「無料」「安さ」を訴求する言葉は強力です。ただ「無料」「安い」というだけでは、説得力に欠け、今の消費者は反応しませんので、なぜ無料なのか?なぜ安いのか?その理由を明確に説明することが大切です。
例えば、
- 「失敗しない家づくり」の小冊子を無料進呈
- 10週年記念!期間限定で家電製品をプレゼント
- アウトレットだから、30%OFF
3.希少性を強調する
希少価値が高いだけでも効果的ですが、「なぜ希少であるのか?」という具体的な理由があると、信憑性が増し、反応が良くなります。
例えば、
- 施主様のご好意により、この土日限定で完成見学会を行います。
- 1棟ずつ建てるため、年間12棟限定としています。
- 在庫がなくなるため、今回で最後です。
4.保証を強調する
お客様が抱えている不安を解消できる内容・保証を設けます。
例えば、
- 満足いただけない場合、全部やり直します。
- 見学会での売り込みは、一切いたしません。
- 資料請求後、営業電話を一切いたしません。
5.勝ち負けを表現する
成功する・失敗する、良い・悪い、Good・Badなどの比較を訴求していきます。知らないと損をしているような気分になり、興味をもってくれます。
例えば、
- 家を建てて、豊かになる人、貧しくなる人
- どうして、リフォームをしても上手くいかないのか?
- 建築家との打ち合わせが家づくりの成功へ導いてくれました。
6.負けていることに気付かせる
現在の状況だと、「あなたは負けてしまう」ことに気付かせる方法です。気付かせ、興味をもたせ、行動してもらいます。
例えば、
- 気付かない内に、高い住宅を買わされますよ。
- 来年家を建てると、損をします。
- 警告!そのチラシ文句にだまされないで。
7.具体的な数字を強調する
強みを数字化できるのであれば、具体的に細かい数字を書くことで信憑性が増します。もちろん数字は、事実を書きます。50名以上というよりは53名。7割というより、71.4%と表記する方が、説得力があり、信憑性が伝わります。
例えば
- 施主様の97.1%の方が満足と評価してくれました。
- 昨年までで累計79棟の家を建ててきました。
- 〇〇の家を体感された211名の内、176名の方が「住みたい」と答えました。
8.企業価値を顧客価値で表現しなおす
企業価値のままだと伝わりにくい・響きにくい内容を、お客様目線の価値の場合、どのような言葉で表現すれば伝わりやすいかで書き直します。
例えば、
- オープンキッチン ⇒ キッチンから子どもたちがどこにいるかすぐわかる。
- 断熱材〇〇が標準仕様 ⇒ 夏涼しく冬暖かい、快適に過ごすことができる。
- 床は杉の無垢材 ⇒ 柔らかいので子どもが転んでも怪我しにくい。
9.顧客目線の言葉で表現
顧客が家を建てたい思ったとき、どういうことを思うか?体感したり、住んだりしたときにどういう感想を口にするか?そういった切り口で表現します。
例えば、
- キッチンから全体を見渡せるっていいね。
- 家でも子どもたちが元気なんです。
- 家の中にいても、外を感じたいよ。
10.お客様の声
お客様の声だけでなく、お客様の写真や名前、住所などの情報も、できるかぎり載せることで説得力が出ます。また、書き手の言葉ではなく、お客様の言葉で表すことで伝わりやすくなります。
例えば、
- 「無料相談だけでも、アドバイスがいっぱいです。」(さいたま市在住 小林武様 )
- 「わがままを聞いてくれて、要望に答えてくれました!」(名古屋市在住 山本美保様 )
- 「今までは隙間風に悩まされてました。でもこの家を建ててから・・・」(静岡市在住 足立様ご一家)
11.第三者の信用を利用する
マスコミやメディア、有名人や権威ある人との関わりを伝えます。ただし、既成品のPOP言葉や、スタッフなどの非責任者の言葉では、信ぴょう性や本気度が薄いため伝わりにくいです。
例えば、
- 社長も社員も皆、〇〇の家に住んでいます。
- 雑誌〇〇で取り上げられました。
- 〇〇で有名な〇〇さんも住んでいます。
12.ニュース性
本当にニュース性がないと使えませんが、「新」「初」などを使って書くキャッチコピーです。
例えば、
- 初公開!〇〇の家では、初のオリジナル木製キッチン!
- リニューアル!新しい壁紙が加わりました。
- 告白!業界歴32年のベテランが家づくりの裏側を暴露します。
13.分かりやすい、かんたん
分かりやすさや簡単であることを強調します。簡単の文字を開き、「かんたん」「カンタン」と書くと、漢字よりパッと見の印象で簡単そうに感じるため、意外と効果的です。
例えば、
- 子どもでも、かんたんに使える塗り壁材
- わかりやすい家づくりのススメ方
- 自分たちでも簡単にできるデッキのつくり方
14.ランキング
人気あるものや、他の人が選んだものを選ばせることで、安心感を与えることができます。
また、扱う商品が多い場合、選ぶものがたくさんあると、選ぶだけでもかなりのエネルギーを使います。なので、ランキングにして伝えることで、選びやすくしてあげます。選ぶストレスから解放され、一歩先へ進めやすくなります。
例えば、
- 〇〇県着工棟数NO.1!
- 新居で新しく用意したい家電ベスト5!
- この種類の中で、もっとも選ばれている色です。
15.まとめる
一からあれこれ考えたり、選ぶのが面倒くさい場合もあるため、あらかじめ選んでおきます。
またセット販売は「量の割に安い」というイメージになります。お得感が出るのです。
例えば、
- 家づくりの時に読んでおきたい本、オススメの5冊!
- 〇〇の家の標準仕様書はこちらです。
- 新居に必要な家電までセットになったフル装備住宅
16.なぜ?と問う
共感できる内容で、「なぜ?」と問い、その答えを述べていきます。
例えば、
- なぜ、あの人は家づくりに失敗したのか? (なぜなら・・・)
- なぜ、最高の住宅をつくることができたのか? (なぜなら・・・)
- なぜ、良い土地に巡りあうことができたのか? (なぜなら・・・)
17.ターゲットへの呼びかけ
人は自分に関係あることにしか興味を示しません。なので、「皆さん」ではなく、「あなた」で書きましょう。
また、具体的にターゲットを限定し、自分に向けられたメッセージだということを知らせ、関心を持たせましょう。ターゲットの限定は2つ以上の絞り込みが効果的です。あえて、「今すぐ客」だけに絞ることでもいいです。
例えば、
- 家賃と同じ支払いで新築マイホームを建てたい方へ
- 子育て世代で○○近郊で土地をお探しの方へ
- 自然素材を使った2世帯住宅を検討の方だけのために、特別プランをご用意しました。
18.一個人の個性を出した訴求
一個人の個性が見えると、訴求したいことも伝わりやすくなります。さらに、その人の背景・ストーリーが見えてくると、より効果的です。「何」を買うかではなく、「誰」から買うか?ですね。
例えば、
- 普段なかなか褒めない現場責任者の岩井が感動するほどの職人の仕事ぶりです。
- 営業マンはいません。元々職人ばかりなので、細かい駆け引きは苦手です。
- 仕入れ担当の山根です。私の発注ミスでデッキ材を仕入れすぎてしまいました。アウトレットとして販売しますので買ってください!
19.悩みの解消
悩みを具体的に気付かせたり、解消する提案を問いかけます。
例えば、
- どんな家を建てるべきなのか悩んでいませんか?
- あなたも新築のマイホームを購入したいと思いませんか?
- 住宅ローンの借り入れに、どのプランが適しているか迷ってませんか?
20.知らないことを教えるアドバイス
興味のあることであれば、知らないことを知りたいという好奇心があります。興味持ちそうなことを、「知っていました?」と問いかけると、反応が良くなります。
例えば、
- 知っていました? ~
- これは必見です!~
- ご存知ですか? ~
21.違和感のある見出し
一般的に常識とされていることは違うことを言ったり、問題提起をし、違和感を出し、興味を惹く方法です。その後に、その理由を述べていきます。
例えば、
- まだ家は建てないでください! (なぜなら・・・)
- 相見積もりはしてはいけない。 (なぜなら・・・)
- 住宅総合展示場には行ってはいけません! (なぜなら・・・)
以上、21選です。(順番に特に意図はありません。)
ここで取り上げたのが全てではないですが、これらを使いこなすだけでも十分効果的なキャッチコピーを作ることができます。ぜひ取り入れてみてください。
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