節操がないと言われたグリーの定額リフォーム

オンラインゲームのグリーが、7月24日、個人向けの定額リフォームサービス「安心リフォーム いえプラス」(いえプラス)の提供を開始。正確には、新たに立ち上げた子会社グリーユナイテッドライフが運営しています。

節操がないと言われたグリーの定額リフォーム

いえプラス

全国各地の工務店と提携し、オンラインで「商品+工事+メンテナンス保証5年間」のパッケージサービスを定額で提供するという仕組みで、ネットマーケティングや見積もり、申し込みなどのシステムをグリーユナイテッドライフが提供して、工事は全国各地の加盟工務店が施工します。

似たようなリフォームサービスで、とあるITベンチャーが運営している、低価格の定額リフォームサービス「リノコ」もあります。

正直な話、好かないですね(笑)その理由をいくつか挙げてみます。

 

マーケティングを牛耳られたら、業界のレベルは上がらない!

集客において、ITの技術レベルがどうとかというより、ネットマーケティングが重要です。

ですが、この部分をグリーが牛耳ってしまったら、結局、リフォーム業者のマーケテイングレベルは上がらないでしょう。これでは意味がないです。

グリーがこの業界に参入するのは、住宅が好きだからではなく、儲かると判断したからです。だから、この業界が儲からないと判断したら、一斉に手を引きますよね。その時、残されたのは、自分たちでは集客できなくなった業者になるのは目に見えてます。

 

加盟する工務店は、ズルをする。

FC系によくある話です。必ずとは言いませんが、加盟する業者は、本部に対してズルをします。

例えば、出来高やロイヤリティーをごまかしたり、パクリブランドを作ったり・・・住宅系は他の業種に比べても、このズルは多いです。契約書とか関係なしに無視してきますから(笑)

そういうズルをするところは、家づくりに対してもズルをするでしょうね。

 

日本リビング保証は10年保証を薦めているけど5年にした。

いえプラスでは、日本リビング保証が提供する、水回りなどの住宅設備の5年間のメンテナンス保証を標準で装備しています。

思い出話になりますが・・・

数年前、井内が前の会社にいた頃、現会長の荒川さんが当時はまだ社長で、ちょうど日本リビング保証が立ち上げの頃でした。そんな中、DMをいただき、飛び込みで営業に来られました。

共通の知人もいたりというお話をする中、私自身、保証サービスはすごくいいと思い、導入の話を進めていくのですが、当時やっていた家づくりの仕組みや考え方には、なかなか当てはめられず、残念な思いをしたことを思い出します。

節操がないと言われたグリーの定額リフォーム

住設あんしんサポート

日本リビング保証のメニューには10年間の保証があります。彼らも5年より10年を薦めています。

住宅設備って10年がひとつの目安と言われていますが、意外と8~9年でダメになること多く、5年以内って保証に頼ることはまず少ないのです。そういうこともあり、彼らも10年を薦めているだけに、いえプラスが5年にしているのが、どうも解せないですね…

 

「定額」はバラつく悪い流れを呼びこむ

一般的に、定額にすると、色々とわかりやすくなりますが、住宅関係の場合、定額にすると、悪い流れを呼び込みます。

なぜなら定額ゆえ、

  • 工務店は手間をできるだけ省きたいので、打ち合わせの回数を減らし、変更を嫌がります。
  • ひとえに「フローリング」というように商品種類を大きく括り、その中で利益率が高いものを使用します。(安い素材を使おうとします。)
  • 手を掛けても、手間賃が変わらないから、手を掛けるより、手を抜く方へと気持ちが動きやすい。

など、ということが起きやすくなります。

住宅系の隠語に「えいやー」(語源は「えいっ、やぁー」というかけ声)という、「なるようになれ!」感を表す言葉があるのですが、定額制はまさにそれを招きます。

この辺りの品質チェックは、どうするのでしょうか?第3者機関を使うのでしょうか?

 

「紹介料を貰って、後は工務店任せ…」ならやめてほしい

品質のバラつきまで責任を負うのは、グリーには酷なのかもしれませんが、だからといって、責任を追わない、いい加減な仲介や紹介なら、住宅は高額なだけに止めてほしいですね。

紹介料を貰って、後は工務店任せ…という仕組みは、ネットかリアルかの違いはあれ、何とかカウンターと似たようなものです。

アフィリエイトなど紹介マーケティングが認知され始めてきているこれからの時代、仲介や紹介にも責任は問われるべきです。高額ならなおさら。

 

などなど、個人的におすすめできない理由を挙げていますが、

NewsPicksでも話題になっており、業界知識がある方ない方に関わらず、色々意見が飛び交っています。

元ライブドアの堀江さんは、「なんつーか、これは節操ないというか、どーかとおもう。もっといい事業一杯あるのに。。」とのこと。

ホント、そう思います。儲けることはビジネス上、必要なことですけど、正直、住宅が好きじゃない人にはやってほしくないんですよね。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。