収集家と買いだめ好きが多い日本で工務店はどのような家を提案をしたらいいか?

以前も取り上げましたが、片付け関係のプロには、

がいらっしゃいます。

書籍のベストセラーでは、上記の方々の著作、

が有名です。

目次

日本は、収集家と買いだめ好きの国民がいる国

クーリエ・ジャポンVol. 118 ・2014年9月号の片付け特集が面白そうです。

収集家と買いだめ好きが多い日本で工務店はどのような家を提案をしたらいいか?

著書『人生がときめく片づけの魔法』が、今年4月に英国で英語版として出版されたのを気に、イギリスの有力紙「タイムズ」東京支局長のパリーさんが、こんまりさんを取材した内容です。

ただのインタビューではなく、こんまりさんがパリーさんの東京の自宅を訪ね、実際に片づけのレッスンをし、その体験記が記事になっています。

日本の「片づけの女王」が我が家を訪ねてくる。きれい好きなパートナーのおかげで整理整頓されていると思っていた家の中が、何だかひどく散らかっているような気がしてきた。そして、やってきた近藤さんのレッスンを受けてみると、そこには確かに“魔法”があり、身の周りだけでなく、人生を変える契機になるように思われた……。そんなパリーさんのリアルな体験記は、ぜひ記事でお読みいただきたいと思います。

英国人記者をときめかせた「こんまり」さんの片づけ術

日本の片付け術がイギリス人に通用していますね。

スペースの都合で誌面に盛り込めませんでしたが、元記事では近藤さんの人気の背景を、「外国人はよく、日本人は石庭や美しい盛り付けの寿司の伝統を持っていることから、本来きれい好きなミニマリストに違いないと考えている。しかし、それは違う。日本は、収集家と買いだめ好きの国民がいる国なのだ」と述べています。その上で、近藤さんが5年間、神社の巫女さんとして働いた経験があることに注目し、「こんまり流片づけ術」には日本的な清らかさと秩序の美徳が反映されているのではないか、と分析しています。

英国人記者をときめかせた「こんまり」さんの片づけ術

”日本は、収集家と買いだめ好きの国民がいる国” ・・・ぴったりな言葉ですね(笑)

日本の小さな暮らし方と片付け術のノウハウは、世界レベルだと思うのですが、自分の国でなかなか活かせてない現状もありますよね。

日本の狭い土地において、

”30坪必要だと思い込んでたところを、27坪でも十分に暮らすことができる”

こういった導きができる人って、作り手としては頼もしいですし、そんな暮らし方が実現できるなら、かなり重宝します。

それには、設計力も必要でしょうが、大事なのは、住まい手の物との付き合い方だと思っています。片付け・収納問題は、今や、物が余りだした日本にとって、永遠の課題になりつつあります。

なぜ永遠の課題かというと、どう収めるかという、テクニック派が多く、本質が解決されてないからです。そもそも、物との付き合い方を変えないかぎり、暮らし方って、なかなか変わりません。

家を建てるときって、普段悩みで抱えている、物との付き合い方を見直すいい機会なんですよね。大量の物を抱えながら、「この家、狭い」と言われたって、「その前に物を減らせよ」と言いたくなります。

本当は、日常の中で、解決できればいいのでしょうが、なにぶん、学んできてないので、出来ないものなのです。こういうのって、暮らす上ですごい大事なことなのに、学校では教わらないんですよ。

世界で通用する日本の片付け術が、日本で浸透してないのも残念な話ですね・・・

収集家と買いだめ好きが多い日本で工務店はどのような家を提案をしたらいいか?

1. 収納スペースの最適化

日本人が持つ収集癖や買いだめの習慣を考慮すると、収納スペースは非常に重要な要素となります。ただし、多くの収納スペースを提供するだけでは不十分です。その収納スペースがどれだけ使い勝手が良いか、アクセス性はどうかも重要なポイントです。頻繁に使うアイテムは手の届く場所に、季節品やあまり使わないものは高い場所や奥行きのある場所に収納できるように工夫することで、生活がより快適になります。このような収納スペースの設計によって、日常生活のストレスを減らし、より快適な生活を送ることができるでしょう。

2. フレキシビリティの確保

日本人は季節ごとにさまざまなアイテムを使用します。例えば、冬にはこたつや暖房器具、夏には扇風機やクーラーなどが必要です。そのため、家具や収納がフレキシブルに配置変更できるような設計が求められます。このフレキシビリティを確保することで、季節の変わり目やライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる家になります。これは、特に日本のような四季がはっきりしている国で非常に重要な要素です。

3. ミニマリストとマキシマリストのバランス

日本には、シンプルな暮らしを好むミニマリストと、多くのものを持つことで安心感を感じるマキシマリストがいます。この二つの傾向をどうバランスよく取り入れるかがキーです。例えば、主要なリビングスペースはシンプルに保ちつつ、収納スペースや個室では多くのものを収められるような設計にすることが考えられます。このように、多様なライフスタイルに対応した家作りをすることで、幅広い顧客層にアピールできます。

4. メンテナンスのしやすさ

日本人は一般的に清潔を好む傾向がありますが、多くのものを持つと掃除が大変になります。そのため、掃除がしやすい素材選びや、掃除がしやすい家具配置も考慮に入れると良いでしょう。例えば、床材は汚れが目立ちにくく、簡単に拭き取れる素材が好ましいです。また、家具は移動しやすい軽量なものや、掃除がしやすいデザインが望まれます。

5. テクノロジーの活用

最新の家電やスマートホームテクノロジーを活用することで、収納や掃除、生活全般の効率を上げる提案も有用です。例えば、スマートスピーカーを用いて照明やエアコンの操作を行ったり、ロボット掃除機で掃除の手間を減らすなどの提案が可能です。これにより、忙しい現代人でも手軽に家事をこなすことができます。

6. 地域性と伝統の尊重

日本の美意識や文化、地域性も考慮に入れ、それを反映した家作りをすることで、住まい手に心地よさと安心感を提供できます。例えば、日本庭園や縁側、土間などの日本特有の要素を取り入れることで、日本人が感じる「和」を家に取り入れることができます。


以上のように、日本特有のライフスタイルとニーズに対応した家作りが求められます。これが工務店にとっての強みとなり、顧客に対して独自性と価値を提供する大きなチャンスです。

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