オープンなキッチンで料理されているのを見ると、楽しさを感じますよね。楽しさだけでなく、キッチンが見える方が、料理の味の評価が高くなるようですよ。
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ガラス越しにキッチンが見える作りのお店と見えない店。その2つの店で同じ料理を出すと、キッチンが見える方の店の料理の味の評価が、17%も上昇したのだ。つまり、キッチンがオープンなのは楽しいだけではなく味も美味しく感じる傾向があると言っていいだろう。
これはハーバードビジネススクール(Harvard Business School)とユニバーシティ・カレッジ・ロンドン (University College London,UCL)の実験による結果によるもの。このような結果が出た要因は、キッチンがみえることでお客の安心感やシェフへの感謝の気持ちが増したからだと推測されている。
上記の話は、レストランですが、自宅でも同じことですよね。
”キッチンが見えていると、料理が美味しく感じる!”
ということですね。味覚だけでなく、視覚・聴覚・嗅覚への訴求も大事です。
『理想のキッチン』は、料理を作る側と作られる側で違う!?
リクルートとクックパッドが共同で、料理レシピサイト「クックパッド」の会員を対象に調査をされた結果が出ています。
注目のトピックスとしては、
- 料理をする上で8割以上が効率よく短時間で料理することを重視
- キッチンの不満点はスペース不足に関するものが高い傾向
- 調理中は「音楽やラジオ」「テレビ」など、 “ながら調理したい”派が8割
- 約6割の人が2人以上でキッチンに立って作業をすることがある
- 今後希望するレイアウトは「対面式キッチン」「アイランドキッチン」が人気
- 3人に2人の割合でキッチンを自分好みに変えることに興味を示す
■調査トピックス
●料理をする上で8割以上が効率よく短時間で料理することを重視
・料理をする上での重視点トップ3は、「効率よく短時間で料理する」「掃除のしやすさ」
「無駄のない機能的な収納」。“時短”や“効率化”が重視されている様子がうかがえる。●キッチンの不満点はスペース不足に関するものが高い傾向
・普段使用しているキッチンの不満点は、「作業場のスペースがない」、「収納が少ない」
「キッチン全体のスペースが少ない」がトップ3。スペース不足に関するものが高い傾向。
・シングル層は、キッチンスペースの拡大に対するニーズが見られる。
・キッチンでレシピを見る際あったらうれしい設備・アイディアはスマートフォン・タブレットを
「立てかける」「はり付ける」、レシピの「音声読みあげ」「音声操作」。●調理中は「音楽やラジオ」「テレビ」など、 “ながら調理したい”派が8割
・全体の約8割が“ながら調理したい”と回答。
・調理をしながらやりたいことトップ3は「音楽やラジオ」「テレビ」「家族や友人と会話」。●約6割の人が2人以上でキッチンに立って作業をすることがある
・全体では、57.4%、共働き世帯は63.8%が2人以上でキッチンにたって作業することがある。●今後希望するレイアウトは「対面式キッチン」「アイランドキッチン」が人気
・“家族の様子を見ながら”や“家族で一緒に使える”などの意見がみられ、家族との
コミュニケーションを考えたレイアウトとして上記の希望が多いものと推察される。●3人に2人の割合でキッチンを自分好みに変えることに興味を示す
・キッチンを自分好みに変えることへの興味度は、66.8%がポジティブな反応を示した。
■調査概要
調査タイトル 自宅での調理環境の実態と理想のキッチンに関する調査
調査目的 自宅における調理環境の実態や不満、要望を把握すること
調査対象
・料理レシピサイト「クックパッド」のメールマガジン会員
・20歳~59歳
・実家暮らしでない(「未婚であり、実家で家族と暮らしている」の回答者を除く)調査方法 インターネット調査
調査期間 2014年9月16日(火)〜9月22日(月)
集計対象数 4,774サンプル(割り付けなし)
どうやら、”キッチンの見える化”というのは、料理を作る側より作られる側の願望のようですね(笑)