工務店に足りないプロセスの可視化。プロセスが価値を生む理由とは?

仙台・宮城の手しごとを伝えるメディア「手とてとテ」が制作した映像に、すごく見入ってしまいます。ものづくりの映像ですが、職人の手がいい感じに表現されていますよ。

完成されたモノに焦点を当てると、職人の手さばきなんて見えてこないのですが、製作されるまでの途中に、どれだけの手が加わっているのかが目に見えてくると、愛着が湧くというか興味深くなりますね。

真面目にしっかりと手を掛けている様子は、目に見えるカタチにしていきましょう。写真よりも動きのある動画の方が、上手く表現できますよ。

目次

仙台・宮城の手しごとを伝えるメディア「手とてとテ」の映像

遠刈田系こけし/仙台木地製作所

【堤焼】 豊かな山野、その中で。

鳴子系こけし/こけしの岡仁

【仙台箪笥】 箪笥一棹にこもる技と心。

【堤人形】一筆一筆に生涯を捧げる。

とこのま展・第2弾「KOKESHI ! My Life」

工務店に足りないプロセスの可視化。プロセスが価値を生む理由とは?

仙台・宮城の手しごとを伝えるメディア「手とてとテ」が示しているように、製品やサービスの完成形だけを見ると、その背後にある手間や技術、情熱が見えてこないことが多いです。

この視点は、工務店経営においても非常に重要です。完成した家や建築物がどれだけ美しいか、機能的かということも大切ですが、それだけでは顧客に与えられる価値は限られています。

なぜプロセスの可視化が必要か

  1. 顧客の信頼を得る
    職人の手仕事や技術力を可視化することで、顧客はその価値をより深く理解し、信頼を寄せるようになります。この信頼は、単に完成した製品を見るだけでは得られないものです。顧客がプロセスを理解することで、その製品やサービスに対する評価も高まり、長期的な関係性が築かれる可能性が高まります。
  2. 差別化の要素
    競合他社との差別化を図るためには、単なる「完成した家」ではなく、その家がどのようにして作られたのかを見せることが有効です。その過程を通じて、自社の技術力、品質、サービスの優れた点を強調できます。これが、顧客が選ぶ際の重要な判断基準となるでしょう。
  3. 品質の確保
    プロセスを明確にすることで、内部の品質管理もしやすくなります。それが結果として、高品質な製品やサービスにつながります。品質が一定であることを確保するためには、その製造過程や施工過程をしっかりと把握し、必要な調整や改善を行うことが不可欠です。
  4. ストーリーテリング
    一つ一つの家づくりには独自のストーリーがあります。それをうまく伝えることで、顧客はより感情的な価値を感じ、口コミやリピート購入が増えるでしょう。ストーリーがあることで、単なる建築物ではなく、その建築物が持つ「意味」や「価値」が顧客に伝わります。

どのように可視化するか

  1. 動画コンテンツ
    写真よりも動きがある動画で、職人の手仕事や現場の様子をリアルタイムで捉えます。動画ならではのリアリティと動きが、顧客に対して強い印象を与え、より深い理解を促します。
  2. SNSやブログでの進捗報告
    定期的にプロジェクトの進捗を報告し、その過程で何が行われているのかを詳細に説明します。これにより、顧客はプロジェクトがどのように進展しているのかをリアルタイムで知ることができ、安心感を得られます。
  3. 顧客参加型のイベント
    現場見学やオンラインでのQ&Aセッションを開催し、顧客自身がプロセスを体験できるようにします。これによって、顧客は自分が購入する製品やサービスに対する理解と愛着を深めることができます。
  4. 透明な価格設定
    価格設定も一部のプロセスです。どのようにコストが計算されるのかを明示することで、顧客は安心感を得られます。透明性が高いと、顧客はその価格に対しても納得感を持ち、後でトラブルが起きにくくなります。

プロセスの可視化は、単に「見せる」だけでなく、その裏にある価値やストーリー、情熱を顧客に感じてもらう手段です。工務店経営者としては、この点をしっかりと押さえ、顧客に対してその価値をしっかりと伝えることが重要です。そのためには、各種メディアやイベントを活用して、顧客とのコミュニケーションを密にする必要があります。

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