女性戦略の大きな誤解!家は性別で契約しているわけではない。

今年に入り、業界内でやたら、「女性力」の話が出てきます。
このような雰囲気の記事もチラホラ見かけるようになりました。

オトコとオンナ、住宅業界が抱える根本課題
「活躍推進」なんて何を今さら! | 東洋経済オンライン

住宅の世界で女性の存在は非常に重要だ。まずは顧客としてみると、かつては男性だった住宅購入の意思決定者は女性に移っている。そのため、住宅展示場のモデルハウスなどでは「ママ目線」「主婦の感覚を生かした~」などというフレーズがやたらと目に付く。あるいはこれらに類似するもので、「子育てを追求した~」などいう枕詞もよく使われている。女性の感性を反映した住宅の企画や設計になっていないと、はっきりいって今の住宅市場では話にならない。

国も言い始めたのが広まっている最大の理由でしょうか。

内閣府が表彰する、「女性が輝く先進企業表彰」でも、大手企業が選ばれる中、中小企業で唯一、建設業の会社が選ばれたりしています。

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多分、策略があってのことでしょう。

 

国の住宅政策は上手くいかない?

住宅は市場が大きいので、これまでにも、モノ・カネとあれこれ政策絡みの仕掛けがいくつかあります。

例えば、モノの分野では

  • 住宅性能表示
  • 長期優良住宅 など

・・・お世辞にも成功とは言えません。建築基準法基準ではダメと言っているようなものですし、浸透してないですね。本当に必要なの?という声すら挙がっているくらいですから(笑)

カネの分野では、

  • エコポイント
  • 長期優良系補助金
  • 地域材
  • すまい給付金
  • エネファーム など

金額という明確な数字で、伝わりやすいので、モノよりかは普及していますね。「補助金目当て」なんて言葉も生まれてるくらいです(笑)

そして、今度はヒトの分野で、

  • 女性の活用
  • 女性の進出
  • 女性力

などの仕掛けが見えてきています。

 

「女性」というキーワードを使うのを止めます。

今年に入り、業界内で「女性」というキーワードが、あちらこちらで聞こえてき始めたので、そういった言葉を使うのを止めようと思います。

正直な話、女性の活用や進出というのは、あくまでも手段の話です。なぜなら・・・

施主は、性別で契約しているわけでないからです。

できあがる家の出来栄えや、そこまでのプロセス、担当者との相性、環境や状況など・・・そういったものに価値を感じ、対価を払っているわけです。決して、性別に払っているわけではありません。また、性別によって未来の良し悪しが決まるわけでもありません。

なんだか、”女性”という存在を美化しすぎて、女性がすべてが解決するのではないかという、誤解が生まれているような気がしてならないのです。

できる女性もいれば、できない女性もいます。できる男性もいれば、できない男性もいます。

性別は、あくまで特徴です。価値ではありません。

 

一度、性別を無くして考えてほしい。

女性だからどう、男性だからどうという先入観や偏見をなくして考えてみてほしいです。
それぞれの仕事に適切な能力や人柄など、人間として判断すべきなんですよ。

この女性戦略を、「業界で働く女性のために」などと考えてしまい、施主に目を向けなくなった時、確実に失敗に終わる気がします。

決して、ワークシェアリングや産休や育休や介護休暇などの働き方を否定しているのではなく、
大事なのは、これから建てる方も含めた施主にとって、どのような価値になるのかです。

その価値を提供できる優秀な人材を、より活かすために、働き方の自由度を高めることが必要なだけなのです。
その辺が欠けた女性戦略なんて、やったところでお祭りになるだけですよ。

個人的には、これから「脱・性別」を唱えるようにします(笑)

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。