工務店は広告や販促の中に「リアルさ」必要な理由

最近、ドキュメンタリーの作り方に興味があります。映像観てても、人間味が映しだされやすいので、魅力的に見えますよね。

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住宅の広告はフィクションが強い

業界に通じている人なら、わかると思うのですが、住宅の広告って、ウソとまでは言わないにしてもフィクションというか、ちょっとでも良く見せようっていう盛っている部分が多いですよね。

一時期、住宅展示場の建物が実際に建てられる内容と差がありすぎて、「自分たちの建てる家ではない」と思い始めている方が多くなってましたからね。ホームページでも、FCから支給された偽りの施工事例写真を掲載して、実際に建てられる内容と差があるとか・・・

こういったズレは、住宅の広告とか宣伝に関わっていて、やはり違和感を感じていました。

広告はフィクションなので、だんだん効かなくなる!?

広告はフィクションなので、リアルに負けて、だんだん効かなくなるという声も大きくなっています。

「猪子さん、いま広告に何が必要なんだろう?」――チームラボに聞きに行く|AdverTimes(アドタイ)

猪子:ネットの出現によって、これまでの広告という手法そのものが以前よりも効かなくなり、効果が薄れていく時代になっているんだと思う。

なぜなら、ネット上に「今、僕、ラーメンを食べた」のようなリアルな情報があふれ出したから。リアルな情報のほうが、フィクションよりも説得力がある。だから、これまでのマスメディアを中心とした広告の代替物にネットがなるのではなく、広告そのものが効かなくなっていくと思っている。

猪子:フィクションの情報しか流通しない時代には、そのフィクションのなかでもっとも最高のクオリティを出せば人々に届いた。でも、今はさっきも言ったように、ネットで本当のことや、言ってはいけないアンタッチャブルなものまでがあふれている。みんなリアルなことの方に興味があるから、だんだんフィクションの情報には関心が向かなくなるんだと思う。そうなると、広告業界で評価されていたとしても、ユーザーにはあまり響かなくなっていくんじゃないかな。

「フィクションが効かない時代の広告は、本当のことを言うしかない。」「広告もドキュメンタリーに近い考え方になればいい。」とも語っています。

猪子:本当のことを言うしかない。昔、アップルのテレビCMでiPhoneやiPadでゲームをしたり、音楽を演奏したりするシーンだけを見せるというものがあった。商品でただ遊んでいる様子を紹介しているだけ。広告もドキュメンタリーに近い考え方になればいい。

ドキュメンタリーに近い広告の良い例

ドキュメンタリー系のCMで、最近話題なのが、岩手県で書店や音楽教室を展開する東山堂が作成した映像です。

2014年6月
TOSANDOmusicに ひとりの男性がやってきました
千葉次郎さん 57歳 職業 内装業
次郎さんには ひとつの願いがありました

「4ケ月後の息子の披露宴で、サックスを演奏したい」

儚くも素敵なキッカケから 音楽と真剣に向き合い続けた4ケ月間
そして迎えた 結婚披露宴当日
ゼロから始まった千葉次郎さんの挑戦は はたして…

披露宴でサックスを演奏するまでの、背景とかが見えてくるので、いいですよね。演奏の上手い下手じゃなくて、熱さが伝わります。

ちなみにこの東山堂は、このようなCMも作っています。

こちらは、俳優さんを使っていて、「アジア太平洋広告祭(ADFEST)2015」のフィルム部門で銀賞を受賞したようです。

すごく良いですが、上の映像「千葉次郎の挑戦」を観た後だと、ちょっと整いすぎてて、作り物感を感じていましますね。個人的には、上の映像「千葉次郎の挑戦」の方が人間味があって好きです。

かっこ良く見えるのは、整ったフィクションかもしれませんが、魅力的なのはドキュメンタリーの方ですね。

ただし、だからといって、ドキュメンタリー全部が、リアルなモノではないですからね。ずる賢いプロはドキュメンタリーを作りこんできますから。

工務店は「リアルさ」を伝えるためには何をしたらいいか?

住宅の広告の中で、最も心に響くのは「リアルさ」です。

家という、リアルなものを作っているわけですから、いろいろな切り口から、そのリアルさを伝える必要はあります。家を建てる過程の中での喜びや挑戦、そしてその家で過ごす家族の日常のストーリー。工務店として、そのリアルさなど、その中でも、割と手軽にリアルさを伝えられるのは、「お客様の声」だと思います。

冒頭の話に帰りますが、家づくりって、ただ家が建つだけでなく、その裏にはそれぞれのドラマがあるはずなんですよ。そういったところは、様々な表現でもっと引き出したほうがいいですよね。「最新」「高性能」「低価格」も大事かもしれませんが、自社都合のそれだけを伝えてたのでは、いつまでたってもお客さんとのズレは埋まらないです。

お客様の日常を取り入れたストーリーを作る

家を建てることは、ただの建築物を作るだけではありません。家族の夢や希望、そして日常が詰まった場所です。その家での朝の一コマ、子供たちの笑顔、家族の団らんの時間…。そういった日常の中の小さな幸せを映像や写真で切り取り、それを広告に活かすことで、視聴者に共感を呼び起こすことができます。また、家族が新しい家で過ごす初めての瞬間や、家族が集まる特別な日など、感動的なエピソードを取り上げることで、視聴者の心をつかむことができるでしょう。

実際の施工現場を公開する

工務店としての誇りと技術を、実際の施工現場を通して見せることが大切です。施工の様子や、職人たちの真摯な姿勢を映し出すことで、信頼感や安心感を伝えることができます。また、施工の過程での工夫や、使用する材料の特徴、技術の詳細などを紹介することで、工務店の専門性や独自性を強調することができます。

お客様の声を活用する

先ほども触れましたが、お客様の声は非常に価値があります。特に、家づくりの過程や、新しい家での生活の感想など、リアルな体験談は多くの人々に共感をもたらします。インタビューや動画での紹介など、さまざまな方法でその声を広めることが大切です。また、お客様の声を活用する際には、その声がどのような背景や状況から生まれたのかを詳しく紹介することで、より深い共感を得ることができるでしょう。

SNSを活用する

現代の広告戦略として、SNSの活用は欠かせません。特に、リアルタイムでの情報発信が可能なSNSは、工務店の日常や施工の様子、お客様の声などをリアルタイムで伝えるのに最適です。InstagramやTwitter、Facebookなど、ターゲットとなる層に合わせて適切なSNSを選び、情報発信を行いましょう。さらに、SNSを活用することで、お客様との直接的なコミュニケーションも取ることができ、そのフィードバックをもとにサービスの改善や新しい広告戦略の考案に役立てることができます。

透明性を持つこと

最後に、工務店としての透明性は非常に大切です。施工内容や使用する材料、コストなど、お客様が知りたい情報を正直に伝えることで、信頼関係を築くことができます。また、透明性を持つことで、お客様からの質問や疑問にも迅速かつ正確に答えることができ、長期的な信頼関係の構築につながります。


まとめると、工務店がリアルさを伝えるためには、お客様の日常や施工の様子、そしてお客様の声を大切にし、それを効果的に伝える方法を選ぶことが大切です。そして、何よりも、工務店としての誠実さや透明性を持ち続けることで、お客様からの信頼を得ることができるでしょう。

これからの住宅の広告には必要なものを、改めて考え直したいですね。

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