これから家を建てる人が正しい情報の中で家づくりを選択していける状況を工務店が作った方が良い理由

地域の作り手である工務店が、お客さんに対して、正しい情報の中で家づくりを選択していける状況を作るべきだと、思っています。

それには、様々な作り手側の情報発信が必要となってきます。

地域の様々な家づくりの価値観が明確になることで、これから建てる人も方向性を決めやすくなるわけです。

価値観が明確になると、価格以外の理由で選ばれるようになります。そして、合わないと感じた人は、問い合わせをする前に去っていきます。

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業界紙では正しい情報の中で家づくりを選択していける状況はつくれない

この話、ちょくちょく、話しているのですが、「そういうのって、業界新聞社とかメディアの人がするものじゃないんですか?」という、質問を、いただいたことがあります。

私も以前はそう思っていました。

ですが、彼らに、正しい情報の中、家づくりを選択していける状況を作ることは、無理なのです。

なぜなら、スポンサーがいるから。スポンサーの不利益になるようなことは書けないわけです。(特に大口の・・・)

以前、ある業界紙に「脱FC」をテーマに執筆させてほしいと申し出ましたが、テーマとしては面白いけど、スポンサーの関係上、ダメと断られました(笑)

業界紙って、部数が少ない分、一般紙以上に、スポンサーの影響力が大きいです。だから、自由に書いているように見えて、実は自由じゃないわけですよ。

とはいえ、決して、この仕組みを否定しているのではなくて、予算を掛けられるなら、上手く使えばいいと思います。

ですが、掛けられないなら、その情報に巻き込まれない、自社の思いや考えに共感してもらえる自社メディアの仕組みをつくるべきですよね。

正しい情報の中で家づくりを選択していける状況を工務店が作った方が良い理由

家づくりは、多くの人にとって一生に一度の大きな決断となるもの。そのため、施主はその大切な選択を、正確で信頼性のある情報の中で行いたいと強く願っています。では、その「正しい情報」を提供する役割は、誰が果たすべきなのでしょうか。私は、その役割は工務店が担うべきだと断言します。以下、その理由を詳しく説明します。

信頼の確立

工務店が直接情報を提供することで、施主との信頼関係が深まります。第三者や他のメディアを通さず、自らの言葉で価値観や考えを伝えることで、施主は工務店の真意や考えを直接感じることができます。この直接的なコミュニケーションは、施主の不安や疑問を解消する上で非常に有効です。

独自性の強化

多くのメディアや業界新聞は、さまざまな工務店の情報を取り扱っています。その中で、自社の特色や強みを伝えるのは難しい場面も多いでしょう。しかし、自社メディアを持つことで、自社の独自性や特色を強調し、伝えることができます。これにより、他の工務店との差別化を図ることができます。

情報のタイムリーな更新

業界の動向や新しい技術、材料の情報など、家づくりに関する情報は日々更新されています。自社メディアを持つことで、これらの情報をタイムリーに施主に伝え、最新のトレンドや技術を取り入れた家づくりの提案が可能となります。

施主のニーズに応じた情報提供

工務店が直接情報を提供することで、施主の質問や疑問に即座に答えることができます。これにより、施主の不安を解消し、家づくりの選択をサポートすることができます。また、施主のフィードバックを直接受け取ることで、サービスの改善や新しい提案のアイディアを得ることもできます。

長期的な関係の構築

家を建てるだけでなく、アフターサービスやリフォームなど、長期的な関係を築くためには、信頼関係が不可欠です。情報提供を通じて、その信頼関係を深めることができます。長期的な関係を築くことで、リピートや紹介といった新たなビジネスチャンスも生まれるでしょう。


工務店が施主に直接、正しい情報を提供することは、双方にとってのメリットが大きいのです。施主は、安心して家づくりの選択を進めることができ、工務店は、施主との信頼関係を深め、長期的な関係を築くことができます。これからの時代、工務店が情報提供の役割を果たすことは、ますます重要になってくるでしょう。

その状況をつくるために工務店がした方がいいこととは?

家づくりの過程で施主に正しい情報を提供することの重要性を理解した上で、具体的に工務店がどのようなアクションを取るべきかは、多くの経営者が悩むところでしょう。

自社メディアの構築と活用

ブログやSNS、YouTubeなどの自社メディアを構築し、定期的に情報を発信することが大切です。内容は、工務店の日常や施工過程、新しい技術の紹介など、施主が知りたいと思う情報を中心にすると良いでしょう。また、SEO対策を行い、検索からのアクセスを増やす努力も必要です。

施工事例の公開と詳細な解説

実際の施工事例を公開する際、単なる写真や説明だけでなく、使用材料や技術、そして施主の要望や背景などのストーリーを詳しく紹介することで、他の施主の参考になる情報を提供できます。

セミナーやワークショップの開催

家づくりに関するセミナーやワークショップを定期的に開催し、施主と直接コミュニケーションをとる機会を増やすことが重要です。テーマは、住宅の基本知識から、最新の住宅技術、エコハウスの取り組みなど、幅広く取り扱うと良いでしょう。

情報の正確性と最新性の確保

提供する情報の正確性と最新性を常に確保するため、業界の最新動向や技術の研究、勉強を継続的に行うことが必要です。また、外部の専門家や業界団体との連携を強化し、最新の情報を常に取り入れる体制を整えることも大切です。

フィードバックの収集と活用

施主からのフィードバックを積極的に収集し、それをサービス改善や新しい提案の材料として活用することで、施主のニーズに更に応えることができます。具体的には、アンケートの実施やアフターフォローの際のヒアリングなどを行い、その結果をもとにサービスのブラッシュアップを図ることが考えられます。

スタッフの教育

情報提供の質を高めるためには、スタッフ一人ひとりのスキルアップが不可欠です。定期的な研修やトレーニングを実施し、最前線で働くスタッフの知識と技術を向上させることが大切です。また、外部の専門家を招いてのセミナーや、他の工務店との情報交換の場を設けることも有効です。

オープンな姿勢の維持

何よりも、施主とのコミュニケーションにおいてオープンな姿勢を維持することが重要です。隠すことなく、正直に情報を共有し、施主の意見や要望を尊重することで、長期的な信頼関係を築くことができます。


工務店が施主に対して正しい情報を提供するための取り組みは、単なる情報発信だけでなく、その背後にある姿勢や考え方、そして組織全体の取り組みが求められます。これからの時代、施主との強固な信頼関係を築くためには、これらの取り組みが不可欠となるでしょう。

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