古民家再生より誇れる注文住宅を目指しませんか?

先日のテレビ東京「Crossroad(クロスロード)」の特集が、日本の古民家再生に賭ける建築デザイナーのカール・ベンクスさんでした。駆け出しの頃、読むように勧められた本の一冊に、カールさんの本があったので、懐かしく思います。

「カール・ベンクス よみがえる古民家」

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初版が2004年で、増補版が2008年。

古民家再生のスペシャリストとして注目を集めるカール・ベンクスさんは、新潟県十日町市松代地域にある10世帯にも満たない小さな集落に住んでらっしゃいます。1942年生まれなので、もう70歳を超えてるんですね。約20年ほど前から日本に住み、50件ほどの古民家を再生してきたようです。

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番組の内容は、生まれ故郷のドイツの感性を活かし、日本家屋の固定概念にとらわれない方法で、古民家を再生していくその様子を追うというものでした。

やっぱりこの世代は、CADじゃないよね。

やっぱりこの世代は、CADじゃないよね。

 

古民家再生は好きだけど、思いの外、手間もお金も掛かる!?

個人的にも古民家再生は好きです。でも、デメリットだってあるわけです。

カールさんの自宅の例を挙げても、築150年の古民家を土地と合わせて100万円で購入して、3500万円掛けて再生しているわけですから、それなりには掛かっています。

また、納まりなども現代住宅とは異なりますから、再生できる方もそれなりに限られています。知らない方がやっても、できないことはないでしょうが、むちゃくちゃになるでしょうね(笑)

だから、大半の会社は、無理に古民家再生に手を出すより、目の前の注文住宅を充実させる方が、良いと思っています。古民家再生と同じぐらい誇れる仕事にすればいいわけです。

その辺りの話、番組の中で、カールさんが講演をしている様子があるのですが、その後の聴講者のインタビューがひどい・・・演出的な編集もあるとは思いますが・・・

  • 恥ずかしくなってきた。何でね、外国の人に教えてもらわなくてはいけないか
  • 日本の住宅に育っているのに、外国の方に教えて頂いたみたいで、あらためて今日は日本がスゴいなと思って

聴講者の方々は工務店の方のようでしたが、作り手として、いまだにこんなコメントしか出ないのが、恥ずかしい。

じゃあ、明日から古民家再生するのかといえば、しないでしょう。また、今までやってきたことが誇れないのだろうか?古民家再生そんなに立派なのか?だったら注文住宅止めたら?と思います。

つくる家に対するビジョンが適当だから、こんな風になってしまうのかな・・・と思ってしまいましたね(苦笑)
 

 

それにしてもカールさん、日本語が上手いです。

野崎洋光×カールベンクス対談:風土が育む「食」と「住」

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

【10月31日開催】選ばれる家づくりを実現しませんか?

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

 

工務店経営者にしか実行できない注文住宅10棟を超えるための最低条件(概要編)

2019年9月7日

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    井内智哉

    設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。