住宅フランチャイズ、工務店コンサル、WEB制作会社…工務店経営者から当事者意識を奪い依存させるサービスで溢れ返る

先日、テレビで、芥川賞受賞した芸人の又吉さんが、本を読む楽しみについて、

一行目の「書き出し」から楽しみしている。

と語っていました。

話の内容を簡単にまとめると、

  • たくさん小説読んでたので、自分でも書けると思った。
  • 18歳の頃、実際に書いてみると、ストーリーは壮大なのに、原稿用紙10枚で終わった。
  • 書き方も「あらすじ」みたいな感じで、つまらない。
  • なので、どうやって「小説を書くのか?」という問題意識をもって、再度小説を読み返してみた。
  • すると、今まで気付かなかったことに、気付くようになった。
  • それ以来、 本を開く時の「一行目」から楽しみにするようになった。

というお話です。

目次

「問題意識」と「当事者意識」

この「問題意識」と「当事者意識」、すごく大事ですね。又吉さんは、それまでも本を読んでいて、見ていたはずなのに、見えていなかった、気付いていなかったのです。ですが、実際に「小説を書いてみよう」と思い書いたことにより、小説を書くという当事者になり、失敗を経験したことで問題意識を持つようになったのです。

この話をテレビで見ていて、実践って大事だなと改めて感じましたね。実践して、たとえ上手くいかなかったとしても、上手くいかなければ、問題意識を持ちます。

そして、問題意識を持った状態で、もう一度、学んでいくと、今まで気付かなかったものが見えるようになり、当事者意識に気付きます。つまり、物事に対して「自分の責任」と捉え、主体的に働きかけをしようとする意識が芽生えるということです。

こういった意識差が、「実践する人」と「実践しない人」を生み出すのでしょう。そもそも、経営者にとって、当事者意識は必要な資質の一つであり、強い当事者意識を持つことが重要ですからね。

当事者意識が足りない経営者は、自分自身の利益や立場ばかりを考え、社員や顧客のことを考えない傾向もありますし、こういう経営者ほど、自身の無能さをも自覚することができませんから・・・

「問題意識」と「当事者意識」の考えを工務店経営に当てはめると、外部のサービスに過度に依存することで、経営者自身の「当事者意識」が希薄になる危険性も考えられます。結果として、自社の独自性や強みを見失い、他社との差別化が困難になる可能性が高まるということです。

住宅フランチャイズ、工務店コンサル、WEB制作会社・・・工務店経営者から当事者意識を奪い依存させるサービスばかり

現代の工務店経営者は、多岐にわたるサービスや提案に日々触れることが増えています。住宅フランチャイズ、工務店コンサル、WEB制作会社など、これらのサービスは経営の助けとなるツールとして多くの経営者に受け入れられています。しかし、これらのサービスを適切に活用するためには、その背後にある真のニーズや目的を理解することが不可欠です。

市場には多くの工務店が存在し、それぞれが独自のサービスや価値を提供しようと努力しています。しかし、外部のサービスに頼りすぎることで、自社の特色や価値を十分に伝えられず、市場での競争力を失ってしまうケースが増えています。これは、経営者が問題意識を持たず、当事者意識を忘れてしまった結果とも言えるでしょう。

そこで、経営者として考えるべきは、これらのサービスをどのように活用するか、そして自社のビジョンや戦略にどのように取り入れるかです。外部のサービスを利用すること自体は悪くありません。しかし、それを盲目的に取り入れるのではなく、自社の独自性や強みを活かしながら、効果的に活用することが重要です。

結論として、工務店経営者は、外部のサービスに単に依存するのではなく、自らの「問題意識」と「当事者意識」を持ち続けることが求められます。市場での独自性と競争力を確立するためには、これらの意識を持ち続け、常に自社の強みや価値を追求する姿勢が必要です。これこそが、真の経営者の資質とも言えるでしょう。

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