感謝の声にもストーリーが重要!虎屋に学ぶ感謝の声

羊羹で有名な老舗和菓子メーカー「とらや」の赤坂本店が、本社建て替えのため、10月7日を持って3年間休業しています。その本店休業に伴い、HPで社長の挨拶文を掲載されていますが、日頃の感謝とこれからの「とらや」に向けての意気込みが、心温まる内容で話題になっています。

三日にあげずご来店くださり、きまってお汁粉を召し上がる男性のお客様。
毎朝お母さまとご一緒に小形羊羹を1つお買い求めくださっていた、当時幼稚園生でいらしたお客様。ある時おひとりでお見えになったので、心配になった店員が外へ出てみると、お母さまがこっそり隠れて見守っていらっしゃったということもありました。
車椅子でご来店くださっていた、100歳になられる女性のお客様。入院生活に入られてからはご家族が生菓子や干菓子をお買い求めくださいました。お食事ができなくなられてからも、弊社の干菓子をくずしながらお召し上がりになったと伺っています。
このようにお客様とともに過ごさせて頂いた時間をここに書き尽くすことは到底できませんが、おひとりおひとりのお姿は、強く私たちの心に焼き付いています。

十七代 黒川光博より 赤坂本店をご愛顧くださったみなさまへ

感謝の声には、ストーリーが感じ取れ、その様子が目に浮かびますね。書かれたお客様が目にしたら、より一層ファンになってしまいますよね。

このニュースが話題になっている虎屋ですが、室町時代からという約480年にも及ぶ歴史ある会社ですので、このニュース前でもいろいろと取材や講演などが記事になっています。

「競争相手は和菓子業界だけではない」「販売に携わる人が楽しんで仕事ができる環境作り」「「トラヤカフェ」挑戦の舞台裏」とか、興味深い話が載ってますよ。

 

やらなければならないことを明確する15条の掟書

歴史のある会社ですが、社是・社訓などはなく、九代目当主が1805年に書いた15条の「掟書」があるとのこと。元々、天正年間(1573〜1592)にあった掟書を書きあらためたものだそうです。

  • 御所の御用品を扱っているというのは大変名誉でありがたいことである。であるから、口や手などはたびたびよく洗って清潔にしなくてはならない。このことは人が見ている、見ていないにかかわらず、励行することが肝要である
  • 目下の者へ、上の者はいろいろ教えてやるようにすること。また下の者でも、上の者の落ち度などに気付いたら遠慮なく注意し、お互いに『水魚の交わり』のように隔てなく付き合うこと
  • 日ごろから習字や算術などの稽古に励むこと。支配人や番頭になったとき、あるいは独立して店を構えるとき、そういうことが必要になるから、常日ごろから勉強しておくこと etc・・・

 

虎屋―和菓子と歩んだ五百年

ちなみに、今回の挨拶文を書かれた黒川光博社長は、本も書かれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。