さらばアンビルトの女王、建築家ザハ・ハディド

2020年の東京五輪・パラリンピックのメーン会場となる新国立競技場の白紙撤回された当初案を手掛けた、建築家のザハ・ハディド氏が3月31日(現地時間)、米フロリダ州マイアミの病院で心臓発作のため死去したとのこと。色々な方や色々なメディアで話題になっています。

なんというタイミングでしょうか。

新国立競技場のデザインが白紙撤回され、その後の新デザインに対して、ザハ氏は「そのデザインが自らのものに酷似している」と訴えたり、英『The Telegraph』によると、日本スポーツ振興センター(JSC)は、ザハ氏デザインの著作権に関連する、そのデザイン料の支払いを拒否・保留しているという話もあったりで、

エイプリルフールも絡んでか、暗殺説とか、陰謀説とか飛び出す始末・・・

振り返ると・・・

振り返ると、ここ数年で、ザハ氏の日本での知名度は一気に上がりました。

元々、建築家業界では、デザインがあまりにも斬新すぎて、設計が実際に建築されないことも多かったため「アンビルトの女王」とも評され、有名でしたが、やはり、新国立競技場のデザインで採用されたことが、一気に日本での知名度が上がりましたね。風貌もインパクトがありますから(笑)

ザハ・ハディド氏「新国立競技場デザイン・コンクール表彰式 プレゼンテーション」

その後の、工事費見直しの新提案のプレゼンテーション

ザハ・ハディドアーキテクツは新国立競技場の工事費を抑え、価格に見合った質、耐久性を持ち、サステイナブル(持続可能)な建物にするための新しい入札方式を喜んで受け入れます。

このプレゼンテーションはこの特別な東京の敷地において最もコンパクトで効率の高いスタジアムとするために、過去2年間に渡って十分に検討された新国立競技場の設計概要を詳しく説明したものです。

ザハ・ハディドアーキテクツと日本の設計事務所が共同でデザインを手がけた新国立競技場は、私達チームの持つ過去のオリンピック、ワールドカップそして国際大会を開催する様々なスタジアムの設計を通じて得た知識と経験を全て活かしたものです。

日本の国民と政府が、過去2年にわたって現在のチームにかけた時間、努力そして投資を有効に使えば、2020年のオリンピック・パラリンピックに先んじて2019年には世界の観客を日本に迎えるために新国立競技場の完成が可能です。そして将来幾世代にも渡り、日本のアスリート達とスポーツ愛する人々にとっての新しいホームとなるでしょう。

日経アーキテクチュアで期間限定で無料公開中

日経アーキテクチュアでは、期間限定で、2013年に日経アーキテクチュアが報じたインタビュー記事から、ザハ・ハディド氏の在りし日を振り返ってくれています。無料公開中。

 

話題性のある方なので、こちらの関連記事もアクセスが増えています。

アンビルト(アンビルド)の女王と呼ばれた建築家の個展「ザハ・ハディド」展

2014年10月5日

もし最初の案で進んでいたら、どうなっていたのでしょうか?スタッフに担えるとは思えないので、やはり代わっていたのかもしれません。もしくは基本設計をベースに、日本がやりたいほうだい?また、他のプロジェクトもどうなるのか?

それにしても、カリスマ的な存在であるボスがいなくなった事務所は、今後どうしていくか気になります。カリスマが作り上げたブランドにズルズルとすがらず、変化した方がいい気もしますが・・・

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。