二世、三世経営者は、「この質問」に答えられない。by 稲盛和夫

住宅業界には、二世・三世の方が多くいますし、常務、専務の役職に付く二世・三世経営者も、よく見かけます。

そんな、二世・三世経営者に向けた、稲盛和夫氏のこの記事は面白いですね。

稲盛さんといえば、京セラとKDDIという2つの世界的大企業を創業し、JAL再建の陣頭指揮を執った「経営の父」とも呼ばれてる方です。

二世、三世経営者は、「この質問」に答えられない。by 稲盛和夫

2004年に出版された著書の「生き方」は、評判が良いですよ。

 

二世・三世経営者に向けて書かれた記事はこちら

 日本の中小企業の場合、子どもが後を継ぎたがらないところがほとんどです。子どもたちにとっては、親の商売はどこか古臭いし、みっともなさそうなので、大学に入って勉強して、一流の会社に勤めようとします。しかし、社会へ出てからしばらくすると、社会の厳しい風に当たって、「やっぱり家に帰って、親の後でも継ごうか」と思うようになって、家に戻ります。

もしくは、家業を継ぐ気はなかったけれども、お父さんが急に病気で倒れ、お母さんに「家に帰って、どうしても後を継いでほしい」とせがまれて、仕方なく実家に帰る人もいます。

この二つのパターンのどちらかで、家業を継ぐ人が多いのです。

そういう人は、たとえ大学の経営学部や商学部を出ていても、今日私が話しているような商売の原点については教わっていません。経営をしていく上で知っているべきことを知らないまま、一流企業を辞めて家業を継ぐわけです。

<中略>

専務として帰ってきた息子はまず、病気のお父さんに経営の状況について聞いてみます。すると、「うちの会社はうまくいっている。売上はあまり大きくないけれども、利益もそこそこ出ているし、大丈夫だ」と言われます。そして、見よう見まねで商売を始めます。従業員や幹部は、息子を「専務さん」と呼んでちやほやします。

会社はお父さんのおかげでそれなりにうまくいっていますから、地域の銀行の支店長までが、「専務、ぜひ当行をごひいきに」と頭を下げに来ます。そのため、本人は経営について何もわかっていないにもかかわらず、自分を偉い専務だと思い込むようになります。そのうちに青年会議所などに呼ばれて、出入りするようになります。そこでも周りからいっぱしの経営者だと言われるものですから、ますます勘違いをしていきます。

しかし、このような二世、三世経営者は、経営について何もわかっていません。

私がそうした人たちに、「あなたはどのように経営しているのですか」と質問しますと、「父が昔開拓したお得意先があります。そこから注文がきて、売上が上がるのです」という答えが返ってきます。

次に、「今はどのくらいの利益が出ているのですか」と聞くと、「少ししか出ていませんが、うちはずっとそういう状況です」と答えます。さらに、「その利益はどうして出るようになったのですか」と聞きますと、「それは知りません。父の代からそうなっています」と答えるのです。

このように、どうすれば売上が増やせるのか、どうすれば利益が出せるのかという根本的なことを、ほとんどの二世、三世経営者が知らないのです。

記事に書かれているような、そんなひどい二世・三世っているの?って思いがちですが、一代目がある程度成功していると、知らず知らずそうなりますよ。二世・三世は、ゼロから築き上げていくお金の苦労を知らないんですから。

また、昔、とあるハウスメーカーの創業者に、「親子で一緒に仕事ができるのは、親が進んでいるか、子が遅れているかのどちらかだ」みたいなことを言わたことがあります。

親が上手くいってるなら親が進んでいるになりますが、親が鳴かず飛ばずの場合は子が遅れている。ということなんですが、一代目である親がある程度成功していても、「子が遅れている(大したことない)」とか「虎の威を借る狐」とか言われます(笑)まぁ、この創業者も親側が上手く行きすぎて、親子では上手く行かなかったようで(笑)

「継ぐ」「継がない」は個人の自由なので、どちらが正しいというわけではないと思います。現に、親族で住宅事業を営んでいるというだけで、お客さんからは無条件に信用されやすくなるわけですし。

私も同じ二世・三世ですが、個人的には、20~30歳も離れて、同じ価値観で働くって、異常だと思ってたので、追い出される形で出て行きました(笑)

おまけ

少し古い漫画になりますが、武論尊原作、池上遼一作画の『HEAT-灼熱-』で書かれていた内容が的を得ている気がします。

  • 媚びて飼われりゃ飯は喰える...だが、一生、鎖でつながれる
  • 糞みてェな上司に追従(クソ)笑い作って、血管切れるような思いして上がって来る

極端な生き方ですが、当たってますよ。

二世、三世経営者は、「この質問」に答えられない。by 稲盛和夫

媚びて飼われりゃ飯は喰える...だが一生、鎖でつながれる...

二世、三世経営者は、「この質問」に答えられない。by 稲盛和夫

糞みてェな上司に追従(クソ)笑い作って、血管切れるような思いして上がって来たんだよ!

 

ABOUTこの記事をかいた人

主に地方の“ひとり社長”に対して、集客はもちろんのこと、商品販売/商品企画/プロモーション/情報発信などのサポートをし、自社や商品・サービスの価値を最大限引き出し、高収益化&高成約率できる販売の仕組みづくりを支援しています。ゴールは、収入と時間の両方を手に入れ、本業に集中できたり、豊かなライフスタイルを実現してもらうことです。

「建築家との家づくり」「ハウスメーカー創業者による新事業」などの事業に携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。2013年6月より、住宅業界専門のマーケティング会社として独立。2014年10月~2015年3月まで業界新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。工務店や建材メーカーの支援以外に、小規模事業者の経営者向けに経営・ブランディング・集客などを支援。2017年に東京から南房総に完全移住し、場所や時間にとらわれない自由な働き方を実現。