普通の工務店が価値観の多様化に苦しむ理由

5月に開催された「女性が日本を変えていく!キレイも、キャリアも、ハッピーも手に入れる! 自分らしく輝く、すべてのワーキングウーマンのために」ということをテーマにした「WOMAN EXPO TOKYO 2016」にて、子供のための住環境や収納、食空間など、生活に密着した分野の研究をしている積水ハウス総合住宅研究所の方が、インテリアからつくるイマドキの住まいづくりについて解説されたようです。

普通の工務店が価値観の多様化に苦しむ理由
WOMAN EXPO TOKYO 2016
目次

アラサー世代が好む「イマドキの住まいづくり」とは

 「自分らしさの表現が上手で、家族の時間や友達も大事にし、共に働く意識がすごく強い」。

 そんなアラサー世代のインテリアの志向として「あまり使わないものは処分」「自分の好きなものに囲まれたい」「赤や緑などの色をアクセントに使う」などの特徴があるそうです。

 「リビングを作るからといって、あえてソファーを置かずに床座スタイルを選択したり、カウンターキッチンの前に座の空間を作るなど、子供をいつも見ていられる空間づくりも意識されています。広くしておく方がたくさんの人も呼べるし、子供とも遊べます」。

アラサー世代が好む「イマドキの住まいづくり」とは
  • 自分らしさの表現が上手。
  • 家族の時間や友達も大事にする。
  • 共に働く意識がすごく強い。

そんなアラサー世代のインテリアの志向として、

  • あまり使わないものは処分
  • 自分の好きなものに囲まれたい
  • 赤や緑などの色をアクセントに使う

などの特徴があるそうです。

また、「実際にどのようなインテリアにしたいのか?」というアンケートを、「ポップ」「ナチュラル」「フレンチ」「ビンテージ」という4つのインテリアデザイン例を元に行うと、ほぼ均等に人気という結果になり、インテリアのテイストや好みが多様化していることが分かったそうです。

では、実際にどのようなインテリアにしたいのか? 昨年のWOMAN EXPO会場で実施された積水ハウスのセッションの際に「ポップ」「ナチュラル」「フレンチ」「ビンテージ」という4つのインテリアデザイン例を写真とともに紹介。来場者にアンケートを行うと、ほぼ均等に人気という結果になり、インテリアのテイストや好みが多様化していることが分かったそうです。

アラサー世代が好む「イマドキの住まいづくり」とは

結局のところ、好みの細かいところまではわからない!?

上記のデータは、積水ハウスでの客層でしょうから、所得も高めの層だと思われますが、どんなに研究しようが、価値観が多様化していて、なかなか絞り込めないのが現状な気がしますね。自然素材ひとつとっても、質・価格・種類と、色々なバリエーションがありますからね。また、デザインによっても使い方が変わります。

だからこそ、「この指とまれ!」と旗をかざして、集まった人に対して、一緒に作り上げていく過程(プロセス)を大事にしたほうがいいですよ。

工務店は価値観の多様化にどう向き合えばいいのか?

コンセプトの明確化:「この指とまれ!」のアプローチ

小規模な工務店が直面する大きな課題の一つは、顧客の価値観の多様性です。各顧客が異なるニーズや好みを持っているため、それら全てに対応しようとすると、リソースが分散し、効率が低下します。

この問題に対処するためには、工務店自身が持つ独自の強みや哲学、コンセプトをはっきりと打ち出すことが重要です。これは「この指とまれ!」というアプローチで、自社の特色やスタンスを明確に示し、それに共感する顧客を引き寄せる戦略です。この方法を採用することで、工務店は自分たちの得意分野やスタイルに合った顧客層を集めることができます。

共同作業の重視:顧客とのプロセスを大切に

自社のコンセプトに共感した顧客との間で、家づくりのプロセスを共同で進めることは、小さな工務店にとって大きな強みとなります。この共同作業を通じて、顧客は自分の理想とする家づくりに直接関与することができます。これにより、顧客は自分だけの特別な住宅を実現することができ、その結果、顧客満足度は大幅に向上します。さらに、この過程は単なる取引を超え、顧客との深い関係構築にも繋がります。

ニッチ市場の活用:特定の顧客層への特化

自社のコンセプトや哲学に基づいて、特定のニッチ市場に焦点を当てることも、小規模な工務店にとって有効な戦略です。価格面や性能面やデザイン面など、特定の分野に特化することで、その分野に興味を持つ特定の顧客層を引き付けることができます。特定の市場に焦点を当てることで、工務店はその分野での専門性を高めることができ、多様な価値観の中でも自社の強みを最大限に活かすことが可能になります。

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