真面目な工務店ほど語彙力が高い人をターゲットにした方が良い理由

ベネッセが公開している調査結果で、語彙力と世帯年収との関連性を公開しています。語彙力が高いと、世帯年収が高いみたいですね。ということは、家を建てられる世帯もある程度の語彙力がないと難しいところに結びつきやすいのではないでしょうか。

語彙とは、ある範囲の、あるいは広く一言語についての、語の総体。語の数みたいなものです。

目次

世帯年収が高い人ほど、語彙力が高い?

ベネッセホールディングスは9月15日、「第1回 現代人の語彙に関する調査」の結果を発表した。調査は7月、全国の高校生1,040名・大学生1,040名・社会人1,050名(このうち20~30代が520名、40~60代が530名)の合計3,130名を対象に、インターネットで行われた。ここでいう「語彙力」は、調査対象語の語彙540語(辞書語彙270語、新聞語彙270語)のうち「知っている」と答えた語の割合。

世帯年収が高い人ほど、語彙力が高い?
真面目な工務店ほど語彙力が高い人をターゲットにした方が良い理由
世帯年収と「語彙力」

世帯年収別の「語彙力」だと、

  • 「1,200万円以上」80.3%
  • 「800万円~1,200万円」72.2%
  • 「400~800万円未満」68.1%
  • 「400万円未満」65.9%

となっており、年収が高い人は語彙力が高いことがわかります。

単純ではありますが、語彙力が高い人の方が住宅に対しても予算を掛けられる可能性は高いということです。

語彙力のある人と無い人の表現力の相対図

ネットで話題になっている「語彙力のある人と無い人の表現力の相対図」がわかりやすくて、参考になりますよ。

真面目な工務店ほど語彙力が高い人をターゲットにした方が良い理由
語彙力のある人と無い人の表現力の相対図

語彙力は文字で示すと効果的だけど、会話で示すとウザイ!?

語彙力は表現力に繋がりやすいようですね。

上記の図からみると、文字にした時、様々な言葉の表現ができるため、微妙なニュアンスの違いを伝えやすくなります。だから、価値観に刺さりやすい、共感を得やすい発信をすることができます。

ですが、これをそのまま会話に持っていったらどうでしょうか?相手にもよるでしょうが、ちょっとウザくないですか?会話では、上図の右も交えてわかりやすい話し方の方が話しやすいとも思えます。

語彙力が高い人をターゲットにする場合、工務店がした方がいいこととは?

冒頭のベネッセの調査によると、世帯年収が高い人々は一般的に語彙力も高いとされています。語彙力が高い人は賢さも備えているわけですから、語彙力が高い顧客層をターゲットにする場合、特徴に合わせたアプローチも必要になります。

コミュニケーションの見直し

まず、語彙力が高い顧客は、情報を深く理解し、細かなニュアンスにも敏感です。そのため、工務店はコミュニケーションにおいて、専門的な用語を適切に使用し、詳細な説明を心掛ける必要があります。しかし、専門用語を使いすぎると理解が難しくなるため、顧客が理解しやすい言葉を選び、明確かつ具体的に情報を伝えることが大切です。例えば、建築用語を使う場合は、その用語が指す具体的な意味や利点を簡潔に説明することが効果的です。

販促物の質の向上

次に、販促物(ホームページやカタログ等)の質を高めることが重要です。高品質なビジュアルとともに、豊かな語彙を用いた魅力的なコピーで、注文住宅や家づくりの特徴を際立たせる必要があります。例えば、パンフレットやウェブサイトにおいて、単に「快適な住宅」と言うのではなく、「エネルギー効率の高い、明るく開放的な空間を提供する住宅」といった具体的で詳細な表現を用いることが効果的です。また、技術的な側面やデザインの特徴を丁寧に説明することで、顧客の信頼を得ることができます。

個別対応の強化

さらに、語彙力が高い顧客は、個々のニーズや要望に対しても敏感です。したがって、一人ひとりの顧客に合わせたカスタマイズされた提案が求められます。顧客のライフスタイルや価値観を理解し、それに合わせた住宅設計や提案を行うことが、成功への鍵となります。例えば、顧客が子育て中の家族であれば、子どもの安全を考慮した設計や、学習スペースの提案など、その家族特有のニーズに応える提案が効果的です。

アフターサービスの充実

最後に、高い語彙力を持つ顧客は、購入後のフォローアップやアフターサービスにも高い期待を持っています。定期的なメンテナンス、迅速な対応、そして何よりも丁寧なコミュニケーションが必要です。例えば、定期的に住宅の状態をチェックし、必要に応じてメンテナンスの提案をするなど、顧客との長期的な関係構築を目指すことが大切です。これにより、顧客の信頼と満足度を高め、口コミや紹介、後のリフォームの機会を増やすことができます。


なので、仕事に対して真面目な工務店ほど語彙力が高い客層を狙った方が良いとも言えます。

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