建築において無知は毒でしかない。

6日夕方、東京・新宿区の明治神宮外苑で行われてた「TOKYO DESIGN WEEK 東京デザインウィーク」のイベント会場で、ジャングルジムのような形をした展示物が焼け、中で遊んでいた5歳の男の子が死亡し、助けようとした父親など2人がけがをしたというニュースが飛び込んできました。

燃えたジャングルジムを制作したのは日本工業大学の「新建築デザイン研究会NADS」なのですが、早速ツイッターを非公開にし、さらにはアカウント変え、挙句の果てに削除してようです・・・ネット大荒れです。

「新建築デザイン研究会NADS」は、写真や動画など、公開していたいろいろな情報を削除して逃亡しているようですが、ネットの恐ろしいのはアーカイブなどを辿られ、すぐに出回ってしまいます・・・だから、拾ってきました。

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建築にそこまで詳しいわけではありませんが、

まず、高さが2~3mある構造物ですが、写真見る限りだとビス1本で留めているような気がするのですが、安心して他人の子どもを登らせても大丈夫なくらいの安定した構造なんでしょうかね?なんだか、ぐらつきそうな気がしなくもないのですが・・・

さらに、(11月6日現在、火災原因は特定はされてませんが、)写真を見ると裸電球が使われているようです。LED電球を使っていたようですが、熱くなりにくいLEDでも、電源部分であるソケットの方は結構熱くなります。(白熱電球なら電球部分なんて熱くて触れないくらいになります。)そして、乾燥した木くずは着火材などに使われやすいくらい燃えやすい素材ですからね。空気と熱が加わったら、瞬間的に高熱を出して燃えますよね・・・

だから、「木くず×裸電球×木」なんて、火を生みやすい組み合わせなので、改めて見ると、とんでもない組み合わせです。しかも、子供一人でちょうどの狭い空間なので、中の人を助けにくい構造になっています。でも、そういう知識も含めて、建築だと思いますよ。

11月8日追記

作品の入り口からみて奥の方に白熱電球を使用していたようです。出火は。警視庁は防火管理に問題があったとみて、業務上過失致死傷の疑いで調べているとのこと。

建築において無知は毒でしかない

子ども一人が亡くなられているので、ちょっと厳しいことを書くなら、建築において無知は毒でしかないと思っています。あまりニュースにならない乳幼児に多いと言われる家庭内事故も、親の意識以外に、建築的知識で防げることもあると思っています。でも、それには知識と経験が必要です。

だから、上記の学校を指すわけではありませんが、偏差値の低い建築系の学校はいらないんですよ。そんなところに行くなら、経験値を高めるため実践を積みながら学べるところで働いた方がいいです。それでも無理なら、あきらめて他の道を探せと言いたいですね。クリエティブや建築家という言葉に酔いしれないでほしいです。

「自分は頭が良くない」そう思っているなら、実践によって周りよりも経験値を積むことです。周りの誰よりも実践を積んで、その経験値を分け与えたほうがいいですよ。

「凡人は模倣し、天才は盗む」

余談ですが、冒頭のジャングルジムをどこかで見たことあるなと思ってたら、2012年に、Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2012で、建築家の谷尻誠さんがつくった「マウンテンジム」にそっくりなんですよね。ネット上でもそんな指摘が(笑)

ジャングルジム「マウンテンジム」

ジャングルジム「マウンテンジム」

ピカソの言葉に「凡人は模倣し、天才は盗む」という言葉がありますが、

ここで言う「模倣」は、上澄みをすくうただのパクリ。「盗む」は、既存のものを組み合わせることで新しい価値を創造することだと捉えています。

2019年3月19日追記

急にアクセス数が増えてたので不思議でしたが、イベント主催者やオブジェを展示した学生ら計6人が、書類送検されるという報道が18日に出たみたいですね。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

【10月31日開催】基礎となる経営のシンプルな法則を知り、土台となる商品やサービスの質を高めませんか?

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。