誰に売りたいか、誰に買ってもらいたいか。商品とはその強い意志を表現したもの

年末年始のお休みに読んでほしい、小さな会社や組織の経営者や代表者に、オススメしたいマンガを紹介します。

  • マネーの拳(マネーのけん)

あらすじ

元ボクシング世界王者の花岡 健は、引退後芸能活動の傍ら居酒屋を経営していたが、その居酒屋は赤字続き。そんな中とあるきっかけで、通信教育で成功を収め実業家として財を成した塚原 為ノ介と出会う。塚原のテストに合格したケンは、「ホームレスを10人雇うこと」という条件で1億円の出資を受け、ホームレスの1人が抱えていた縫製工場を負債ごと買い取る。

ケンは縫製工場の隣にあったプリント工場も引き取り、Tシャツを自社で一貫生産できる体制を整えると、かつてのボクシング時代の人脈を使い、運にも恵まれて人気の総合格闘技イベント「豪腕」のオフィシャルTシャツの販売に食い込む。それを契機にTシャツの販売を拡大しただけでなく、「商売の究極は街のタバコ屋」という塚原のアドバイスを受けて、「いつでも好みのTシャツが手に入る」ことが売り文句のTシャツ専門店チェーン「T-BOX」を立ち上げる。T-BOXの運営が軌道に乗ると会社は急成長を遂げ、わずか5年で株式上場にまで至った。

その後外部の投資ファンドからの買収攻勢や、ケンとは犬猿の仲の一ツ橋商事・井川らが経営陣に入り込むことによる周囲との軋轢、さらには創業メンバー同士の仲間割れなど紆余曲折を経ながらも会社は成長し、経営難に陥った大手ジーンズメーカーを買収し総合アパレルチェーンへの道を歩むが、その最中にケンは社長を辞任して姿をくらませてしまった…。

wikipedia

徹底的に現実のビジネスで成功するために描かれたビジネスマンガ

2005年から2009年にかけて連載され、全12巻です。簡単なあらすじは、元ボクシング世界チャンピオンが1億円の出資を受けて、アパレルで起業し成功するという話。創業、上場、買収など、ステージに応じた問題に、主人公が立ち向かうという流れです。

著者の三田紀房さんのサイトでは、

『島耕作』が、サラリーマンがロマンを持てるビジネスマンガなら、『マネーの拳』は徹底的に現実のビジネスで成功するために描かれたビジネスマンガだ。

マンガでわかる!ビジネスの教科書『マネーの拳』って何だ?

と紹介されていて、失敗、再創業から成長期(1巻~5巻)、上場を目指し、上場するまでの時期(6巻~7巻)、上場後(8巻~12巻)と、大きく分けると3部構成になっています。

確かに、随所にビジネス思考が含まれているので、経営者と従業員の関係性が面白く描かれています。また、ひとりひとりの個性が強いので、良いセリフが結構を散りばめられています。

  • 勉強して知識を蓄えてから商売するというのは、 才能のないものの発する言葉だよ。
  • 近所で一番、この街で一番、地域で一番が商売の鉄則
  • 俺は誰も信用しないが責任は取る
  • 商売するなら、絶対に人のせいにするな。 失敗はすべて自分の能力不足。
  • 金はな…欲しいと思うやつにしか集まらねえんだ。それでも…欲しいと必死に頑張って、やっとそこそこの金が持てる。最初から普通でいいなんてやつには金は見向きもしねえ。一生…貧乏してろ
  • 楽して儲けるのが本当の商売だ。苦労して儲けるなんて誰でもできる。人の2倍働けばいいだけのこと。ただがむしゃらにやればそこそこ稼げる。
  • ビジネスは理詰めの世界。切羽詰まって破れかぶれの行動に出る人間は商売には向かない。
  • 誰に売りたいか、誰に買ってもらいたいか。商品とはその強い意志を表現したものなんだ。
  • 無能な経営者は一見信用できそうな人間を欲しがる。社員も経営者の信用を得ようとする。結果、経営者の方しか向かなくなる。社長も、忠実で従順な社員達に満足する。これが会社をダメにする。
  • 変化を嫌うその時点で、その社員の存在価値はない。
  • 売るのは商品の先にある感動だ!
  • 商売をする目的は人を幸福にするため
  • 「あんた・・・感情で商売してるんだよ。常に自分の願望を最優先してる。」「商売の成功には道理がある。感情を最優先すれば理屈が曲がる。理屈が曲がれば道から外れる。」「そんな商売は必ず失敗する。」
  • 逆風の時こそ視線は外じゃない、内に向けるんだ。 外からのイメージや評判で、自分たちが決まるんじゃない。 自分たちが何を作って何を売るかで決まるんだ。 生産を見つめなおし、今できる最高の品質の商品を作る。それをしっかり、丁寧に売る。 その商売の基本のみで日々を生きる。 嘘をつかず誠実に商売の王道を歩く。 それがお客様の信頼回復につながるんだ。
  • 「お前を100%信じている」は、責任を相手に丸投げしているのと一緒
  • 人は戦う時こそ真の力を発揮する
  • 賢いアリはゾウと戦わない、ゾウを利用する
  • 士農工商、一番身分が低い商人は金の亡者で儲ける人間は悪という価値観
  • 商売は恋愛と同じ、相手に惚れさせたら勝ち

などなど、順不同で気になった言葉を取り上げましたが、これら以外にもまだまだあります。

マンガなので気軽に読みながら、自然とビジネスや人間の本質について学べるので、経営者の方はぜひ読んでみてほしいです。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。