「人口の5割が独身」という時代に求められる家とは?

注文住宅業界においては、夫婦と子どもという家族形態がターゲットになりますが、その家族形態の方はどんどん減っていきます。さらには、「結婚⇒出産⇒家づくり」みたいな人生の流れも社会的に終わりつつあります。それを考えたら、注文住宅の受注は、減る一方ですね・・・

「単身世帯」がどんどん増えていて、人口の半分が独身生活者となる、「ソロモンの時代」がやってくるようです。「夫婦のみ世帯」もじんわりと増加していて、「夫婦と子ども」は縮小傾向のようですね。上記の記事で取り上げられてるほど、極端ではないかもしれませんが、方向性はそうなると思っています。

ただし、ソロが増える=孤立ではなくて、より繋がりを求める時代になっていくため、その影響から、家族があっても、家や場に「繋がり」が求められてくるのではないでしょうか。感覚ってゼロイチのようにきっぱり分かれるわけではないですしね。もちろん、今でも「繋がり」「コミュニティ」を求めている家族はいますよ。

ソロ社会とは決して孤立社会になるということではありません。ソロで生きるとは、山ごもりの仙人になることではないし、個々人が勝手に生き、他者とのかかわりを遮断する社会でもありません。

逆説的ですが、ソロで生きる力とは、むしろ、誰かとつながる力です。人は誰かとかかわり合いながら生きるものです。自立心とは、誰の力もいっさい頼らないことではなく、頼れる依存先を複数用意できることで生まれるもので、依存先がひとつしかないという状況の方こそ憂うべきです。

”注文住宅”というボリュームと場所を決めてしまうモノは、変化に対応できない状況をあえて作っているような気がしますので、変化に対応しやすいソロだと、わざわざ家を建てることはリスクでしかないと思っています。

住まいって、単身も含んだ家族の形態や状況によって、変化していくべきものだと思っているので、個人的には現代の結婚感や住まい感に違和感を感じています。

子育てのために、配偶者を束縛するための結婚をすることで、変化させない状況をつくり、変化に対応できない”注文住宅”に住むのは、流れとしては自然だと思います。もちろん、このように合理さ一辺倒の考えではないですが・・・

また、”注文住宅”というハコの中で、目一杯変化に対応することは可能ですが、今の家の作り方では限界もありますしね。

以前、「家そのものが、自分を定義付ける一部となれるものかどうか?」という記事を書きましたが、個からもう少し広げて捉えると、「家そのものが、家族を定義付ける一部となれるものかどうか?」ってことでもあります。家族が変化しているのに、家がそれについてきていない・・・合理さを突き詰めるとそんな考えにもなります。

価値観の多様化がもたらす注文住宅の集客とは?

2017.01.17

家族という形態の多様化だけでなく、ハッピーエンドの多様化も考えると、住まいの選択も多様化してくるでしょう。

ですが、家づくりは、こどもキッカケが多いですから、環境面においては、本当に子育てをしたいと思ってる人を増やす意味でも、子育てのための事実婚とか養子縁組、里親など、家族の選択肢として”アリ”の方が増えてほしいところです。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。