映画『恋妻家宮本』から学ぶ”住む夫婦”をイメージさせる家のつくり方

2017年1月28日公開予定の映画『恋妻家宮本』が、熟年家族がテーマになっていて、面白そうです。主演は、阿部寛さんと天海祐希さん。原作者は重松清さんです。

主人公の宮本陽平(阿部寛)は、息子が結婚し、25年ぶりに夫婦2人っきりの生活を送ることになった中学校教師。そんなある夜、彼は妻の美代子(天海祐希)が隠し持つ「離婚届」を見つけてしまいます。妻に問いただす勇気もなく、突然熟年離婚の危機に立たされた宮本洋平は人生について悩み、葛藤しながらも教え子や教師仲間と関わる中で家族の在り方について再認識していくのです。そして妻と新たな一歩を踏み出していく、というストーリーです。

そんな宮本夫妻が暮らす中古住宅が紹介されています。宮本夫妻が暮らす家は、結婚した当初、陽平が頑張って買った建売物件という設定で、壊れかけても修復しながら寄り添う雰囲気を持った少し古い家ですよ。

宮本夫妻をイメージした家の中の作り込み方も、非常に面白いです。内容的に夫婦のやり取りが話の展開にも関わってきますし、舞台となる「家」は、宮本夫妻を象徴するようなイメージが大事ですよね。原作がどこまで家の中を表現しているかはわかりませんが、映像にするとひとつひとつのモノが映し出されますからね。すごく気を使う部分ですよ。

家の中は1階と2階に分けてセットをつくったとのこと。この手の映画は意外と舞台となる家の作り込み方が面白かったりするんですよね。

例えば、「そろそろリフォームを考えている家」という設定から、ちょっと剥がれかけた壁紙や、応急処置されたぐらついた階段の手すりなども表現されているとのこと。

その他には、リビングやダイニングキッチンは、妻の美代子が自力で少しづつリフォームした設定にしているようで、全体的に“チープさ”と“ちぐはぐさ”で、年月の経過を表していたりします。

さらには、興味のあるものにいろいろ手を出しては飽きてしまう美代子の性格から、

  • 昔はやっていたけど今はほったらかしに近いガーデニング。
  • 通販で買って飾ってみたけどそのままにしている絵皿や健康器具など。
  • 電化製品などは結婚当時のものをずっと使っている。

というセットの作り込みをしているようです。

”モノの経過”は、住まい手をイメージさせてくれますね。モデルハウスの中身もこれぐらいの作り込みしたら、住むイメージがしやすいんじゃないんでしょうか?


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「建築家との家づくり」「ハウスメーカー創業者による新事業」などの事業に携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。2013年6月より、住宅業界専門のマーケティング会社として独立。2014年10月~2015年3月まで業界新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。工務店や建材メーカーの支援以外に、小規模事業者の経営者向けに経営・ブランディング・集客などを支援。2017年に東京から南房総に完全移住し、場所や時間にとらわれない自由な働き方を実現。