先日、「世界VS日本 オモシロCM全部見せます!」というテレビ番組で、日本含めた世界各国のCMが特集されていました。
ランキング形式で紹介されていて、1位は東京ガスのCMでしたね。
東京ガスCM 「家族の絆 やめてよ」篇
相変わらず東京ガスは、「料理は家族をつなぐ絆であってほしい。そしてそのお手伝いを東京ガスはします。」というコンセプトの元、感情を揺さぶるストーリーを上手く取り入れてきます。このシリーズ、好きな方多いですよね。
ガスの機能とか性能なんて、ひとつも語っていませんので、ガスを売ってるというより、家族をつなぐ絆を売っているという感覚です。だから、ガスを使った料理シーンが、ストーリーの中に盛り込まれていますよね。
実際、お客さんは商品自体を買うのではなく、得られる効果や結果、体験を買っているので、ガス自体の機能とか性能なんてカタログに掲載されているので十分でしょう。
アドフェスト2016グランプリにも選ばれたLEDのCM
その他には、住宅関連で目に留まったのは、LEDの日本のCM。
これまでの日本のCMの感じではなく、アジアっぽい感じがしますね。
ストーリーによる世界観への共感
カンヌライオンズ チェアマン曰く、
「日本のCMは、日本の市場のために作られ、日本の作品だとすぐにわかる。世界のCMの中にはどこで作られたのかわからない作品もあるが、日本のCMには文化が染み込んでいて、伝わります。」
とのこと。
どこに独自の文化を感じるのかは、いろいろあると思いますが、少なくとも商品やタレントではないと思います。ただ商品を映す、ただタレントを映すだけでは、世界観ってなかなか伝わらないんですよね。
きっとそれは、「ストーリー」であると、10年も前のこのCMを見ていつも思います。このCMは、2007年にカンヌ国際広告祭で金獅子賞を受賞したCMなのですが、今だにこのCMは好きです。