【感想】顧客視点の企業戦略: アンバサダープログラム的思考 Kindle版

アンバサダーという言葉をご存知でしょうか?

アンバサダーとは、一般的に「大使」と意味ですが、最近では、熱烈なファンとしての意味合いもあり、企業のブランドや商品を応援する顧客を指したりします。なので最近では、このアンバサダーを活用したマーケティング手法が企業でも注目されています。

そのアンバサダーを中心とした戦略についてまとめた書籍『顧客視点の企業戦略: アンバサダープログラム的思考』をKindleで読みました。ちなみに、今なら、5月28日現在、Kindle Unlimitedだと0円です。

顧客視点の企業戦略: アンバサダープログラム的思考 Kindle版

はじめに 「新たなる現実」を受け入れて、次へ向かう指標としての顧客視点
第1章 顧客視点がないと「マーケティング」ではない
第2章 マーケティングを顧客視点で組み替える
第3章 企業の目的は「顧客を創造する顧客」の創造である
第4章 顧客と一緒にマーケティングする
実践レポート アンバサダーの体験設計(上田 怜史)
第5章 アンバサダーが企業にもたらす変化
第6章 顧客視点経営がビジネスを変える

1~3章までは、アンバサダーの必要性を説く内容なので、第4章の部分が参考になりますね。コミュニティをつくることにも繋がる話なので、知っておいた方がいいですよ。

「顧客をマーケティングに巻き込む」という考えになると、金銭的な報酬を与える企業もいますが、それって上手くいかなくなるんですよね。そういうことは本書内でも書かれていますね。

アンバサダープログラムを行う企業や運営側は、顧客アンバサダーに対して推奨の対価として金銭的な報酬を原則として支払ってはいけません。もし金銭的な報酬が支払われた場合、顧客アンバサダーの推奨の信頼はなくなってしまうばかりか、金銭的な報酬を支払った企業の信頼も消えてしまうリスクがあります。

藤崎実;徳力基彦.顧客視点の企業戦略:アンバサダープログラム的思考(Kindleの位置No.1527-1530).sendenkaigi.Kindle版.

「人々が彼らの言葉を信頼するのは、推奨に対する個人的な報酬を一切受け取っていないとわかっているからだ。もしブランドや商品を推奨してもらうために金銭や品々を渡せば、他の人からの信頼を壊すことになる」

藤崎実;徳力基彦.顧客視点の企業戦略:アンバサダープログラム的思考(Kindleの位置No.1539-1541).sendenkaigi.Kindle版.

施主にお金を払って・・・なんて、バカなことはしないようにしましょう。お金払ってイベントに来てもらったり、ブログやSNSを書かせたり・・・挙げたらキリがないですけど、一人の疑似信頼を得るために、他の人からの信頼を失うなんてバカげていますよね。

注文住宅におけるアンバサダーとは

本書内では、「何をアンバサダープログラムの対象範囲にするのか?」という選択肢を3つ挙げられています。ですが、注文住宅においてはほとんどの場合、その内の一つしか選べない気もします。

その一つというのは、「テーマ/関心」です。企業や商品に施主が目を向くってことは、まずないですからね。「テーマ/関心」というのは、世界観にも通ずる内容ですよ。

「顧客視点が大事だ」ということは、今や多くの人は理解しているんですが、なかなか実現ができていない現実もあります。そんな方に読んでほしい1冊ですね。

顧客視点の企業戦略: アンバサダープログラム的思考[Kindle版]

顧客視点の企業戦略: アンバサダープログラム的思考[Kindle版]

  • 作者:藤崎実,徳力基彦
  • 出版社:宣伝会議
  • 発売日: 2017-02-27

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。