コンセプトを住宅で表現したらどういうカタチになるのか?

8月か9月に、設計系の講座&セミナー「設計講座(仮)」を企画しているため、現在、設計講座についてのアンケートを受付けています。

お答えいただけた中で、「どんなことをするのか?」という質問も多かったので、講座で行うメニューのひとつの概要を書き出していきますね。

コンセプトを住宅で表現したらどういうカタチになるのか?

ビジョンや世界観、コンセプト、テーマ・・・自社や自分の軸となる言葉の使い方にはいろいろありますが、自分の中では、以下のように定義付けています。

  • ビジョン > 世界観 > コンセプト > テーマ

左に行くほど抽象的で、右に行くほど、具体的になりやすいものでもあります。

たとえ、ビジョンや世界観がハッキリしていなくても、『コンセプト』がしっかりしていれば、それはそれでいいと思っています。(もちろん、ビジョンや世界観がハッキリした方が、より行動にも影響してくるので、結果にも繋がりやすいです。)

カタログやホームページなどに、『コンセプト』を掲げている会社は多いと思います。でも、そのコンセプトを、住宅で表現したらどうなるでしょうか?その住宅は、家づくりを提案する上で、基本となる住宅になりますよね。

その基本となる住宅を、「住宅モデル」と名付けています。

住宅を企画する時も「住宅モデル」が存在する

「住宅モデル」の意味を説く上で、もう一つ同じような考え方として『ビジネスモデル』というものがあります。

ビジネスモデルとは、利益を生み出す製品やサービスに関する事業戦略と収益構造を指しますが、簡単に表すなら、

  • どうやって集めるのか?
  • どんな価値を提供できるのか?
  • どこで課金するのか?

を決めることでもあります。正確にはもっと明確にした方がいいことはありますが、ビジネスを立ち上げる時、ビジネスモデルを考えることは鉄板ですよね。

絶対とは言い切れませんが、ビジネスモデルが整っていると、センスに頼って当てずっぽうにビジネスをするよりも、上手くいきやすいわけです。

それと同じように、住宅を企画する時も「住宅モデル」が必要ではないでしょうか。

一流の建築家の様にデザインセンスだけで勝負できるなら構いませんが、センスだけに頼って、住宅を設計したところで、上手くいかないのは目に見えています。

一昔前、「デザイナーズ住宅」なんて言葉が流行り、見た目だけで使いづらいというクレームが増えた時代がありましたよね。あれはまさに、住宅モデルが欠けてるんですよ。その他には、住宅FCなどが提供する、他では上手くいったプランを真似ても上手くいかないのは、コンセプトがズレているからなんです。

住宅の仕様決定に関わっている経営者向けの講座

コンセプトを住宅で表現したらどういうカタチになるのか?その『住宅モデル』をつくる。

これが、設計系の講座&セミナー「設計講座(仮)」で行うメニューでもあります。設計という言葉を使っているので、間取りのテクニック的なイメージがありますが、今建てている住宅の基本仕様や意匠をつくるということです。

なので、「誰向け?」なのかというと、

  • 設計や提案は設計士に任せているけど、標準仕様は自分で決めているという経営者
  • 仕様決定はもちろん、設計も兼任している経営者

など、『住宅の仕様に関わっている経営者』向けですね。

前者の様に、設計を任せている経営者の場合は、仕様や意匠などの標準ルールを決めることで、設計士のセンスだけに頼らず、たとえ設計士がかわったとしても、統一性のある住宅を作りつづけるが可能になります。

普段から設計をしている経営者の方であれば、基本となる住宅モデルのプランまで完成させることができるでしょう。そのプランは、コンセプトを表現したものですから、お客さん側もプランを見ながら、どんな家なのかをイメージしやすくなります。

 

この大まかなテーマを踏まえて、あなたの悩みを解決できるよう、意見を反映したメニューにしたいと考えていますので、よろしければアンケートにご協力いただけるとうれしいです。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。