『子ども部屋』のいるいらないは大人が決めることではない!?

以前「こだわりの家」が当たり前という標準になっていると書きましたが、

『こだわりの家』ほどつくり込んではいけない!?

2017年7月18日

「子育て」絡みの家も同じように、設計事務所、工務店にとどまらず、パワービルダーやハウスメーカーも使っている時代です。「子育てのために」「子育てできる家」「子育てしやすい住まい」「子育て住宅」など、検索すれば選びきれないほど出てきます。

子育て世代をターゲットにする以上、子育てを意識した家にすることは、当たり前であり、もはや何の差別化にもなりません。

子育てはルーズ!?

それに、何百人と子育てしてきてるわけでもなく、してきたとしても平均1~2人ほどでしょう。なのに、あたかも「子育てはこうあるべきだ」と、他人に押し付ける感覚はどうも腑に落ちません。

また、自分が受けた子育てを重んじるのはかまいませんが、そもそも、子どもたちからすれば、20年以上も前の価値観を押し付けてほしくないとも感じます。

以前、教育評論家の尾木ママが、「教育評論家なのに娘が問題行動起こしちゃった」として、「しくじり先生」で、自身の子育てのしくじりをぶっちゃけてました。尾木ママの教育論が良い悪いということではなく、大人が子どもに対する教育なんて、それぐらいルーズなものなんでしょう。

さらに、将棋の藤井聡太四段が、幼少期にキュボロという木のおもちゃで遊んでいたと報じられれば、たちまち売り切れになり、入荷待ちの状態になるくらいです。それぐらい感情に左右されるものなんです。

つまり、絶対的な子育て論なんてないってことでしょう(笑)

そんなルーズな感覚を鵜呑みにしたらダメ!

どこかのサイトで、大勢の子育てママに聞いたアンケート結果が、「子ども部屋は小学校入学時に与えたい」という答えだったことから、その内容を活かした間取りを考えていたプランが公開されていました。

いやいや、そんなルーズな感覚を鵜呑みにしたらダメでしょ(笑)

そもそも、子ども部屋なんて、子どもが自発的にほしいと思ったときにつくれた方がいいわけですし、家のつくり手側はその部分を建築物としてサポートすべきだと思いますよ。それは、以前書いた「つくりこまない」家にも関連しています。

『こだわりの家』ほどつくり込んではいけない!?

2017年7月18日

実際、壁自体は簡単につくれるわけですし、視界だけ遮れればいいのか?音まで遮りたいのか?それによっても、つくり方は変わってきます。その辺りも大人が決めるんじゃなくて、子どもが自発的に決めていけばいいんですよ。多分、本気でほしいと思う大半は、思春期頃だと思います。

本格的につくるとなると、ちょっとしたリフォームになりますので、子どもは自分が決めたことで、周りやお金がどんな風に動くのかが体験できて、いい経験になると思いますよ。ただ、そこまで大掛かりになると、大半はためらい止めると思います。例えば、費用が20万円掛かるとした時、親が全額払うとしても、子どもからすると大金の20万円を、自分の部屋のために使うのかどうか?

そういうのって、下手な教育論より、子どもの成長に大きく影響すると思います。

家という視点みたら、家は引き渡し時が完成ではないってことです。完成された家で子どもを育てるよりも、未完成で子どもの成長とともに出来上がっていく家の方が、よっぽど子育て住宅だと思いますよ。

 

 

追伸:工務店経営者の方にお知らせです。

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参加した工務店経営者の声
今ではたくさんのコンサル会社がいろいろなセミナーをやっている時代、どれを聞いても同じようなセミナーで、言っていることはだいたい同じ、特に共感できるところもなく金儲けでセミナーをやっているとしか思えないようなセミナーばかりでした。そしてある程度規模の大きい工務店、地場ビルダーを対象にしたセミナーが多いことでした。でも以前より何回か井内さん、出口さんのセミナーを受けていますが、とても分かりやすく中小工務店(年間棟数20棟程度まで)を対象にした問題点を取り上げてくれています。

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ABOUTこの記事をかいた人

井内智哉

設計事務所勤務時に、建築家ネットワーク会社・アーキテクツ・スタジオ・ジャパン(ASJ)とのコラボしたブランド住宅「AROS」の全国展開に宣伝・広告として携わる。ミサワホーム創業者の三澤千代治氏の新事業・200年住宅「HABITA」の立ち上げから携わり、宣伝・技術・営業・企画などの経験を積む。後に全国の地域工務店200社以上を束ねる住宅のフランチャイズ事業にまで成長。その後、デザイン住宅を軸にした注文住宅の事業「ソラマド」の全国展開に携わる。WEB集客やコミュニティの構築、関東・東海地域の市場開発、提携工務店への研修など、年間150棟ほどの住宅設計のマーケティングサポートを行う。また2013年1月、同社にて新規事業のDIY・リノベーションを提案するお店を立ち上げる。2013年6月より、住宅業界専門のネットマーケティングコーチとして独立。工務店フランチャイズ本部や同業他社とも連携し、地域工務店のサポートや研修などを経て、年間棟数20棟未満の小規模工務店の経営者向けにノウハウやコンテンツを提供している。2014年10月~2015年3月まで日本住宅新聞にて、歴代最年少執筆者として連載。