小さな会社が大手住宅メーカーをベンチマークにしていても、意味がありません。
なぜなら、大手は決断に至るまでのスピードが遅いので、大手住宅メーカーが戦略として取り入れる頃には、もう遅いんですよね。その企業構造から、今の時代の流れについていけないんですよ。
ただ、大手は遅く参入しても、資本力のパワープレイでカバーできます。でも、小さな会社はそれができません。だから、大手住宅メーカーをベンチマークしていたら、取り残される一方です。
そして、改めて「遅い(笑)」と思ってしまったのが、この記事。
遅い・・・進んでる方はもう次のステージに行ってますよ。https://t.co/XG3ghj0mfV https://t.co/I8vpgZADtW
— 井内智哉 (@designattract) August 27, 2017
編集担当者が書いている記事なので、どこまで正確なのかはわかりませんが、
各社ともに、新築市場で他社との差別化を図り、シェアを獲得するためにマーケティングの強化に乗り出している。その一つのキーワードが「女性目線」「ママ目線」だ。
という内容が確かなら、その遅さは確実なものですね。。。
「女性目線」「ママ目線」という視点は、10年前からやっているところはいますし、5~6年位前から色々なところで見受けられるようにもなりました。なので、差別化要因というよりは、当たり前の標準になりつつあります。
ただ、誰もが気付くぐらい世の中に浮き出た要望を聞いて、それを形にしても、それだけでは結局、満足度はしれてるんですよね。だから、その流れで、いくら新たな住宅を開発したところで「注文住宅2.0」止まりで、次のステージに行けないんですよ。
体験や巻き込むことへのシフトチェンジ
今、モノをつくるチカラのある人達は、「体験」や「巻き込む」ことにシフトしてきています。
ともにつくるを楽しさが価値になりますね。個人的に岩手の杉は好きです。https://t.co/QGyyT103VQ https://t.co/8HBNrMIVZe
— 井内智哉 (@designattract) August 27, 2017
そして、これらを実現するには、魅力的なコンセプトが必要です。魅力がないと、体験も巻き込むことも難しくなってきます。
ちょっと前までは、「コンセプト」よりも「集客方法で改善」という傾向が多かったですが、集客方法も成熟してきて、結局、本質的なところに行き着いてきています。
誰からも言われないと思いますが、上手くいかずモヤモヤしているなら、マジな話、一回、つくっている家を見つめなおした方がいいんですよ。小さな会社ほど、そこに向き合えるだけの小回りさがあるはずですよ。